2026/07/29

ママ殿、この鰻屋は、大作家池波正太郎の「銀座日記」に出てくる店のようです



数日後、リビングで、ママ殿が足の爪を切っていたので、現在の様子を聞いた。

「足の具合、どうですか?」
「まだ少し痛いわ」
「こないだみたいに外出できますか?」
「とりあえず、1~2週間は、おとなしくしています」

私は、スマホのカレンダーアプリを開いた。

「ウ~ム、、、困りましたね」
「どうしたの?」
「週末に、都内でコンサートの予定があるんですよ」
「あ、忘れてました」
「どうします?」
「やめておきます。無理をして、ひどくなっては困るのよ」
「そうですか」
「残念だわ・・・」
「もったいないですね。あと1枚、チケット、どうしましょうか、、、」

ママ殿は、爪を切り終え、今度は耳掃除を始めた。

「そうねえ、、、アナタ、若い女性と行ってきたらどうかしら?」
「な、なるほど、名案です。しかし、私のような者に、果たして圓通寺サンの御利益がいただけるのかどうか・・・そこが問題です」
「圓通寺の御利益?」
「そう。縁(圓)が通じるお寺ですから」
「あら、面白いわね。墓好きの女と仲良くなったりしてね(笑!)」
「((( ;゚Д゚)))!!」


(墓好きの女・・・汗)


以上、2026/07/19「もったいないですね。あと1枚、チケット、どうしましょうか、、、」より。

結局、、、

7月10日金曜日。
ママ殿の足は順調に回復。
私は、ママ殿とコンサートに出かけたのだった。

早めに仕事を切り上げ、3時過ぎに出発。
7月といえば、土用の丑である。
まずは、コンサート前に、日本橋高島屋で、鰻を食べた。





「焼きたてで、美味しそう♪」
「ママ殿、割り箸の袋を見てください。天然うなぎと書いてあります」
「身が引き締まっているわ」

私たちは鰻を食べながら話した。

「先ほどWikipediaを読んだのですが、この鰻屋は、大作家池波正太郎の「銀座日記」に出てくる店のようです」
「池波正太郎なんて、ずいぶん昔の作家ね。鬼平犯科帳の原作を書いた人かしら」
「そうです」
「確か、鬼平役は、名優の長谷川平蔵がやってたのよね?」
「ち、違いますよ、、、(汗) 長谷川平蔵は、主人公の鬼平の本名ですよ。主演は歌舞伎役者の中村吉右衛門です」
「そうだっけ。年をとると、人の名前を忘れちゃうのよ」








「そうそう。池波正太郎といえば、私は以前、長野県上田市で、真田太平記の記念館に立ち寄ったことがあります」
「あら、上田の温泉に誰かと遊びに行ったの?」
「日帰りの仕事で、ひとり旅です」
「いつの話?」
「2023年のちょうど今頃。終活本の原稿を書いていたときに、講談師の神田織音さんの終活講談を拝聴するため上田まで行ったのです」(リンク

ママ殿は、お茶をひと口飲んで、ため息をついた。

「あの本を出してから、もう3年たつのね。早いものだわ」
「いえ、私の本は、あまり売れてはおりませんので、私にとって、この3年は長く、苦しかった日々といえます・・・」
「オーバーなことを。でも、私たちが3年も待たされてるのは事実よ。うちの息子の本は、一体いつになったら増刷されるのかしら」(# ゚Д゚)」
「ど、どうなんでしょうね、、、増刷は、私が決めることじゃあないので(汗)。どれくらい売れてるのか、忙しいから編集者に聞いてないな」
「今度、ちゃんと聞いた方がいいわ」
「うるさいヤツだと思われますよ」
「うるさくたって、いいのよ。あっちは編集者で、あなたは著者なんだから」

食後、高島屋の服売り場を見て回り、日本橋駅から東西線で飯田橋駅へ。
飯田橋といえばオシャレな神楽坂をイメージする人も多いだろう。
だが、中小の印刷会社と出版社が多く、古い街でもある。
有名な大手企業トッパン印刷(TOPPANホールディングス)があり、印刷博物館と同じ建物内にトッパンホールというコンサートホールがある。





私たちがトッパンホールに着いたのは6時頃だった。
ここで夜7時から、オルガ・シェプス(Olga Scheps)のピアノコンサートがあるのだ。

オルガ・シェプスのコンサートは、休憩を挟んで9時過ぎまで続いた。

モーツアルト、ショパン、アンコール(プロコフィエフ、サンサーンス、ビゼーなど)・・・私たちは非常に満足し、コンサートホールをあとにした。

「今回のコンサート、とても良かったわ」
「そりゃ、そうですよ、超一流だもの。ところで、次のコンサートのチケットもあるのです」
「いつ?」
「11月下旬。東京オペラシティーです」
「まだ先の話ね。ひどい暑さだから、私は11月までに死んじゃうかもしれない」
「日中は40度越えですからね」
「これだけ暑いと、いつどこで野垂れ死にするか分かりません。いっそのこと、冷たい墓石の中に入れば涼しいのでしょうが、、、」
「ママ殿、縁起でもないことを言わないでください」
「次のコンサートは、若い女性と行ってきてはどうですか?」
「墓好きの女と?」
「そうです。どんなコンサート?」
「ええと、、、かなり人気の外国人ピアニストのコンサートです。私は初めて聴きますが、チラシを見ると、交通事故で生死の境をさまよい、再起不能から蘇った奇跡の男です」
「あら、墓に入り損ねたピアニストなのね。墓好きの女と一緒に行くには、ちょうどイイかも」
「・・・・・」

2026/07/19

もったいないですね。あと1枚、チケット、どうしましょうか、、、



東京スカイツリーのそばに、圓通寺というお寺がある。
ここには、ママ殿のご先祖様の墓がある。
また、縁(圓)が通じるお寺ということで、私は大変縁起が良いお寺だと思っている。

そこで、私は、都内の用事のついでに立ち寄ったりもするが・・・摩訶不思議なことに、私にぜんぜん良縁をもたらさないのだ。
うちは檀家であるにもかかわらず、御利益がないようなものだ。

まあ、ボヤキはこれくらいにしておこう。




3月のお彼岸は、ママ殿と圓通寺を訪れた。
このときは、帰りに海鮮丼を食べたが、ママ殿は非常に満足していた。

6月下旬。
私は、ママ殿と、再び墓参りに行くことになった。
お盆に行くと猛暑なので、今のうちに行きたいというのだ。

今回、ママ殿は、新しく買ったスニーカーを履いていった。
が、履き慣れていないのに遠出をしたため、墓参りの後、足が痛くなってしまった。





「ちょっと待って。歩くと、足が痛い、、、」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫だけど、家に帰りたいわ」
「もう帰るんですか? さすがに、お墓参りだけで帰るのは、早すぎませんか。足が痛いなら、喫茶店で少し休むとか」
「そうね。喫茶店なら、いいかもね」
「では、喫茶店に行きましょう」





数日後、リビングで、ママ殿が足の爪を切っていたので、現在の様子を聞いた。

「足の具合、どうですか?」
「まだ少し痛いわ」
「こないだみたいに外出できますか?」
「とりあえず、1~2週間は、おとなしくしています」

私は、スマホのカレンダーアプリを開いた。

「ウ~ム、、、困りましたね」
「どうしたの?」
「週末に、都内でコンサートの予定があるんですよ」
「あ、忘れてました」
「どうします?」
「やめておきます。無理をして、ひどくなっては困るのよ」
「そうですか」
「残念だわ・・・」
「もったいないですね。あと1枚、チケット、どうしましょうか、、、」

ママ殿は、爪を切り終え、今度は耳掃除を始めた。

「そうねえ、、、アナタ、若い女性と行ってきたらどうかしら?」
「な、なるほど、名案です。しかし、私のような者に、果たして圓通寺サンの御利益がいただけるのかどうか・・・そこが問題です」
「圓通寺の御利益?」
「そう。縁(圓)が通じるお寺ですから」
「あら、面白いわね。墓好きの女と仲良くなったりしてね(笑!)」
「((( ;゚Д゚)))!!」


(墓好きの女・・・汗)

2026/07/12

濃厚なチョコレート味のダークモカチップフラペチーノ







GINZA SIXの6階に、蔦屋書店と隣接するスターバックスがある。
店内はやや薄暗く、読書向きの空間で、高級感が漂う。

蔦屋書店の方は、アートに関する書籍が多数あり、アート作品の売場もある。
その向かいにはギャラリーがあり、若手アーティストの個展をしている。
その隣がスターバックスで、スターバックスの店内にも、現代アートの小さな展示スペースがある。
ただ、喫茶店の中なので、立ち止まって絵をじっくり眺める客は少ない。

私は、飲み物を持って、展示スペースの近くの席に座った。
注文したダークモカチップフラペチーノを飲みながら、少し離れた場所から絵を眺めた。

ここで思い出されるのは、数年前の夏、とあるアーティストの絵画と再会したことだ。
そのとき、私はとても驚いたが、同時に、偶然とは思えない、実に奇妙な出来事だと感じた。

さて、この日のダークモカチップフラペチーノは、非常に濃厚なチョコレート味だった。
いつもより、チョコレートのトッピングが、たっぷりかけてある。
恐らく、体育会系の男性店員がトッピングをしたからではないか。

ま~、些細なことだが、ラッキーだった♪

2026/07/05

最近、私は忙しいので、犬の手を借りたいくらいなのだよ(´Д`)



ドア越しに、姪っ子の犬が、じっと私を見つめている。

見送り?
いや、これは、自分も散歩に連れていってほしい、というアピールだ。

ウ~ン、困ったな(*'ω'*)

うちに来たときの散歩係は、ママ殿なのだが、、、
最近、私は忙しいので、犬の手を借りたいくらいなのだよ(´Д`)

なお、私は、猫派ではなく、犬派である。

2026/07/04

アーティゾン美術館、クロードモネ展示会

私は、しばらく会場を見て回り、引き上げることにした。

移住交流ガーデンを出ると、通り3丁目の交差点に戻った。
交差点の向こうに、アーティゾン美術館が見える。
去年の年末、ここを通ったときは、「漂流」・・・いや、「漂着」という展示会が開催されていた。
その展示会を見たかったが、すでに終わり、次の展示会の準備中となっていた。




私は、交差点で信号待ちをするあいだに考えた。

私たちは、多かれ少なかれ、あてもなく、さまよい、生きている部分がある。
あてもなく、さまようというのは、定まらないということだが、それは自由であることを意味する。
もっとも、仕事については、さすがに定まっていないとまずいわけで、お金がなければ自由が脅かされる事態となる。
とはいうものの、お金のために定まった仕事をすれば長時間拘束をされたり、不自由になるので、自由な時間を使って何かをしたい人にとっては、この問題は非常に悩ましいのだ。

その後、私は、3丁目の横断歩道を渡り、大通りを歩きながら、ある出来事を思い出した。
それは、トゥーランドットの3つの謎かけ。。。である。
ただし、プッチーニのオペラの中の正統なトゥーランドットのものではない。
異端のトゥーランドットの方で、3つの謎かけの内容も異なる。
コロナ禍のときもそうだったが、物価高騰のときも、やはり、この問題は非常に悩ましいのだと思う。

私たちは、どう「漂流」し、どう「漂着」するか。

以上、2026/03/07「私たちは、どう「漂流」し、どう「漂着」するか」より。





上記は、同じ場所(アーティゾン美術館)の写真だが、5月半ばまで、クロード・モネの展示会が開催されていた。

モネといえば、フランスの画家で、印象派の巨匠として有名だ。
特に連作の「睡蓮」が知られており、その一部を国立西洋美術館で見かけた記憶がある。

展示会場は、平日昼間、時間予約制にもかかわらず、想定以上に混んでいた。




私は、客の列に並び、少しずつ前へ進みながら絵を見た。
これだと、落ち着いて見れない。
まるで、どこかのレジャー施設の西洋風アトラクションにいるようだ。
私は、ときどき客と客のあいだをすり抜け、先に進んだ。

もうちょっと空いていると良かったんだが、、、人気なので、仕方がないか。

ただ、アーティゾンの良いところは、たいていの展示物が撮影OKであることだ。
モネの絵も、撮影OKのものが多く、私は、気に入った絵を何枚か撮ることができた。








美術館を出た後は、デパートで、遅めのランチ。

店内には、買い物帰りのオバサマたちが座っている。
グループ客もいるが、おひとり様が多かった。

私は、メニューを眺め、ナポリタンを注文。
飲み物は何にしよう?

周りを見渡すと、テーブル席のオバサマたちは、昼間からアルコール類を飲んでいる。
あっちも、こっちも、アルコール。

それじゃあ、私も、ワインを頼もう。





私は、赤ワインを飲みながら、スマホで撮影したモネの絵を眺めた。

モネの絵は、私のようなシロウトには、わりと分かりやすい。
今回の展示会のサブタイトルは、「風景への問いかけ」である。
モネといえば、風景画をイメージするだろう。
素敵な女性がいる風景画だ。

しかし、中には陰鬱でミステリアスな絵があり、私はそちらに注目した。




この手の絵は、都内のギャラリーでも見かけることがある。
例えば、芸大卒のアーティストが、これと似た絵を描いているとして、果たして将来、評価される(値が付く)ものなのだろうか。
あっちは二束三文で、こっちはモネの高額の絵というのは、やはり、シロウトには分かりかねる世界だ。

このナポリタン、具だくさんで、美味しかったな。

私は、ワインを飲み干した。
店を出ると、デパ地下を歩き、地下鉄の駅へ向かった。
最近、甘いものをあまり食べておらず、ワインの次は、チョコレートが食べたくなった。

私は、スイーツ店の立ち並ぶ場所で、立ち止まった。

そうだ! 美味しいチョコレートケーキを買って帰ろう♪



2026/07/03

いつの間にか、常総線が2両編成になっていた





世の中、好景気といわれるが、実感がないともいわれる。

実感とは、、、(´Д`)?

最近、私は、市役所に行くとき、気付いたのだ。
いつの間にか、常総線が2両編成になっていた。

以前、昼間は1両運転だった。
そのため、私は、寺原駅のホームの中央付近に立っていないと、電車に乗るとき、移動するハメになったものだ。

では、1両が2両になった理由は何だろう?

恐らく、常総線沿線に外国人向けの日本語学校ができたからだと思う。
平日昼間の外国人労働者(学生)の乗客が大幅に増え、終日2両編成とする方が、都合が良いのだろう。

まあ、1両が2両になったのであれば、私たちにとっても良いことだし、以前から囁かれていた廃線の可能性は、ほぼなくなったのではないだろうか。