2020/12/27

湯島天神、恒例の終わり詣(2020年)

ニュースで知ったが、こないだの記事の「終わり詣」のことを湯島天神では「幸先詣」と呼ぶそうだ。
来年の幸せ(ご利益)を先に祈願するのはフライングとも思えるが、これまでも私は、毎年12月末に「幸先詣」をしていたことになる。
もっとも私の場合は、今年の無事を感謝するためにお詣りをするので、厳密に言うと幸先詣をしていない。


湯島天神の幸先詣




さて今年も、12月のうちに湯島天神に行き、御朱印を書いてもらった。
何度もテレビで報道されていたわりに、境内はすいていた。
境内を散歩した後は、坂上の門から出て、向かいの湯島合同庁舎の正門から国立近現代建築資料館へ。
旧岩崎邸庭園と直結する裏門からも資料館に入れるが、こちらからだと庭園の入場料を支払わなくてはいけない。


国立近現代建築資料館「日本のたてもの展」


今日の展示会のテーマは「工匠と近代化」であった。
明治維新により、江戸時代から続く宮大工の建築セオリーが西洋建築の影響を受け、大きく変わったという話である。
30分ばかり資料館で過ごした。
その後は合同庁舎の坂を下り、湯島駅の交差点を通り過ぎ、広小路へ。
上野松坂屋の船橋屋で、くずもちを買った。
松坂屋を出て山手線のガード下を抜け、仲御徒町駅へ、そこから日比谷線で六本木に向かった。
六本木ヒルズのスターバックスで、贈り物のコーヒーセットを買うためである。


六本木ヒルズスターバックス


その後、六本木駅から地下鉄を乗り継ぎ、外苑前駅へ、南青山三丁目の交差点を渡り、エイベックス本社の隣の「キャプラン」に行った。
実は、私のかばんにはWSET3の資格証が入っているのであるが、師匠のT先生に挨拶をして、くずもちを渡すつもりだった。
が、予定より1時間以上早く到着したため、先生はまだ来ておらず、事務局に預けた。
ただ、記念写真がほしいので、事務局の女性に頼んでラウンジで何枚か撮ってもらった。


ソニーイメージングギャラリー「トーキョーリアリティー」




外苑前駅からまた銀座線に乗り、銀座駅へ。
夕方から散髪の予定だが、時間があるのでポーラミュージアムアネックス、ソニーギャラリーなどに寄り道した。
ポーラミュージアムアネックスでは、年末までおしゃれな陶器の展示会をしており、最終日であった。
その後、銀座シックスのそばのエクセルシオールカフェで時間をつぶし、4時過ぎに資生堂美容室に入店した。
担当のDさんはいつものようにアシスタントの女性と一緒に私を出迎えたが、髪を脱色し、マスクをつけ、別人のようだった。
今日は思い切ってDさんにお任せした。


ミッドタウン日比谷クリスマスイルミネーション


散髪が終わり、銀座の大通りを歩くと、髪が短いのでかなり寒かった。
大通りを日比谷ミッドタウンまで歩き、頼まれた買い物をした後は久しぶりに地下の生花店ビアンカバーネットを訪ねた。
コロナ前に行ったきりである。
見慣れない女性店員に聞くと、看板娘のSさんはまだここで勤務しているが、イケメンの店長は本社に栄転したという。
さすが、イケメン、そつがない。
ミッドタウンから日比谷駅へ、帰宅は8時過ぎになった。
11月からまた新型コロナウィルスが流行し、外出を控えていたのだが、この日は都内の用事を急ぎで済ませ、ひとまず、1年の区切りを付けられた。
来年はいい年になるだろうか。

2020/12/26

虎ノ門ヒルズの冒険、私は「ダイハード」の不運な刑事ジョンマクレーン??



先日、初めて日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅でおりた。
乗換案内に銀座線の虎ノ門駅と書いてあり、歩いてすぐなのかと思ったらそうでもなかった。
私は途中で道に迷ってしまい、向こう側のANAインターコンチネンタルまで歩き、溜池山王駅から銀座線に乗ることに、、、

どうも、虎ノ門って、よく分からないなあ、、、

そうそう、ずいぶん前の話だが、虎ノ門ヒルズの中でも私は迷ったことがある。
私の場合、虎ノ門といえば「迷う!!」なのである。


虎ノ門ヒルズ、ぼくとらのもん


虎ノ門ヒルズ


このときはジャフコのオフィスで行われた人事セミナーの後だった。
エンゲージメントをテーマにしたセミナーで、従業員の福利厚生の多様化を取り上げており、非常に興味深かったので参加したのだが、私の印象に残ったのは映画鑑賞補助というユニークな福利厚生制度であった。
例えば、従業員が自分の見たい映画を見に行き、それを会社に報告すると、映画鑑賞補助として500円ほど支払われる仕組みである。

これは映画鑑賞補助はクーポン券とはまったく異なるもの。
クーポン券は割り引かれる映画が決まっている。
従業員は自分の見たくない映画を見に行くこともある。
しかし、映画鑑賞補助は自分の見たい映画を見に行くという点で、従業員の満足度が高いのである。

それでは私なら補助で何の映画が見たいかと、セミナーを聞きながら考えてみた。
仕事のストレス解消のための映画鑑賞なら、やはり、アクション映画だ。
ダイハードみたいな派手なアクション映画かな。
ところで、ダイハードの主人公って誰だっけ??
昔すぎて、はっきりとは思い出せないが、主人公はスキンヘッドの刑事である。




さて、セミナーが9時過ぎに終わった。
都心の大きなビルは、帰りが遅くなるとビル管理会社が警備を厳重にするので、昼間入ったときとは違う秩序になっていて戸惑うことも多いのではないか。
私は帰りのエレベーターをおりた後、迷ってしまった。
堅く閉ざされた扉の前で、私は「ダイハード」の不運な刑事ジョンマクレーン(ブルースウィリス)のことを思い出した。
巨大なビルの中で、ああ、なんだか、他人事とは思えない。
しかし、このときの私はジョンマクレーン刑事のような危機はなく、通りかかりの警備員に事情を話し、彼の案内で1階の玄関ロビーまで戻ることができた。

おお、よかった、助かった~♪♪

しかし虎ノ門ヒルズの無人の玄関ロビーなんて、めったに来れないぞ。
せっかくなので、、、私は無人の玄関ロビーをしばらく自由に歩いてみることにした。

私の靴音だけが聞こえる。
昼間とは違い、時が止まっているようだ。
そしてインフォメーションセンターの壁を見上げると、宇宙旅行のような幻想的絵画が飾ってあった。
それが何とも言えない美しさで思わず私は息をのんだ。






私は美術館で絵や彫刻を見て感動するような人間ではない。
が、このときは柄にもなく感動して、しばらくこの絵を眺めた。
その後、ビルの前庭に出ると、昼間はただの人形だった建造物が、いまは見事にライトアップされていてこれもまた大きくて美しかった。
ビルの中で迷い、一時どうなるかと思ったが、ちょっといいものが見れて得した気分であった。


2020/12/24

おいしくできると良いのですが


今日は11月のABCクッキングで作ったクリスマスケーキを、家で自作してみます。おいしくできると良いのですが(*´ー`*)




2020/12/20

わたしはおしゃれでイケてるワインジャーナリスト

もうすぐクリスマスなので、オンラインショップでワインセットを買った。
全部は飲み切れないので、新聞社の友達に2~3本安く買わないかと持ちかけたのだが、その友達からイベントの誘いを受けた。

「Zoomでカリフォルニアワインの授賞式がある。ぼくはワインのシロウトなので参加しないが、あんみつ君、ぼくの代打で参加してみたら?」
「でも、これ、新聞記者でないと参加できないよね?」
「いや、あんみつ君はWSETを持っているから、ワインジャーナリストのふりをして参加すればいいんじゃない。」
「えっ、ワインジャーナリスト、、、」
「そう。」
「でも、雑誌の記事なんて書いたことないよ。」
「あんみつ君、きみはたった今から、おしゃれでイケてるワインジャーナリスト。Zoomなんだから、分かりゃしない。」
「ワインジャーナリストか~、確かにおしゃれでイケてる感じがする。まあ、時間もあるし、その線で申し込んでみるよ。」

というわけで、私はこないだ、Zoomでカリフォルニアワインの授賞式に参加した。
カリフォルニアワイン協会に、自分はワインジャーナリストで、WSET3を持っていることをメールで伝えると、すぐにZoomのリンクが送られてきた。
カリフォルニアワイン協会のウェブサイトで関係資料をダウンロードして読むと、WSET Diplomaの保有者が日本事務所にも1人いたので、お~、すごいと思った。
が、私は関係資料のその部分以外は読まず、Zoomにインしたのであった。

私はこのイベントの内容の説明を読んでいなかったので、2020年のカリフォルニアワインの優良銘柄を表彰する授賞式なのかと思いきや、そうではなかった。
2020年に、カリフォルニアワインを店頭販売した酒屋や、レストラン、ワインバーなどのマーケティングに関する授賞式なのであった。


カリフォルニアワイン協会


「あれ、ちょっと違うけど??」
「なるほど、酒屋とワインバーを表彰するイベントなのか。」
「つまんないな。」
「でも、まあ、せっかくなので見てみよう。」

授賞式は1時間ほどだった。
Zoomなので盛り上がりに欠けていた。
受賞者のインタビューが途中で聞こえなくなるトラブルもあった。
やはり、オンラインの授賞式は無理がある。
私は途中で眠くなり、ウトウトしてしまった。
したがって、ワインジャーナリスト(?)の私としては、書くべきことはないということなのだが、まあ、書くところもないので、それはそれで良かった。
ただ、途中から私はふと目覚め、ノートを取りながら、きちんと話を聞いていたのであった。
それはビジネスの話であり、私にとって非常に興味深い内容だったからである。
つまり、受賞した8店舗は、いずれも新型コロナウィルスのダメージを受けつつも営業が成り立っている店なのであるが、その営業戦略が語られていたのである。
私は、思わぬ戦利品を得てZoomをログアウトした。
気付いたことをメモしているうち夜になり、頼んでいたワインセットがようやく玄関先に届いた。

ボルドーワイン。
その他の地域のフランスワイン。
スパークリング(CAVA)。

ボルドーの試飲会に出た知り合いから、今年のボルドーの出来はイマイチと聞いていたが、地球温暖化の影響もあり、最近のヨーロッパワインはイケていないとも言われる。
さて、今日届いたワインはどうだろう。
ちなみに、これがカリフォルニアワインの授賞式の記念写真。
来年のクリスマスは、カリフォルニアワインを買ってみようかな。


カリフォルニアワインイベントの受賞者記念写真


CAVA

2020/12/16

包丁で切る時、肉汁出てました

 

ABCで料理。包丁で切る時、肉汁出てました(●’∇’)♪




2020/12/10

ボランティアコーディネーター養成研修の修了証をGETしました!!










去年やおととしは、10月後半から年末まで、ABCクッキングに通い詰めた。
ハロウィン~クリスマス~お正月、この時期のメニューは魅力的なものばかり。
ちなみに、写真の料理は2018年の11~12月のものである。
しかし、新型コロナウィルスに見舞われた今年はというと??

12月6日日曜日、私は、ボランティアコーディネーターの養成研修を受講してきた。
研修というより、土浦駅前の県南生涯学習センターの大部屋で行われた単なる講義なのだが、そもそもボランティアコーディネーターとは何なのだろう??
まあ、たいていの人はそう思うよね。




ボランティアではなく、ボランティアコーディネーター。
それは新しい認定資格なのかな??
コーディネーターとは調整役。
ボランティアコーディネーターは何を調整するのかな??

そう思って研修会場に行くと、受付の職員からまず修了証を手渡された。
帰りだと、もらい忘れる人がいるからだという。

もらい忘れる、、、
はて、どういうことだろう??




研修講師は青山学院大学の山本裕一教授。
しかし、教授の話を聞くと、どうもボランティアコーディネーターとは、ほぼボランティアのことなのでは、と思った。
1つには、青少年向けのボランティアである。
例えば、小学生の登下校の見守りなどが典型例、学校の先生やPTAの役員だけでは人手が足りないので、今時はボランティアの支援が必要である。
もう1つは生活支援ボランティア。
例えば、ひとり暮らしの高齢者の家を訪問し、身の回りのケアなどをする、というものだ。
ボランティアが訪問介護をするのだろうか。
養成研修では、こういったボランティアをする場合の心構えや問題点を2時間ばかり学んだ。
そして研修の終わり、質疑応答の時間があり、挙手した中年男性が、もっともな質問をした。

この研修の修了証を持参して市役所などに行くと、ぼくはボランティアの仕事を紹介してもらえるのですかね??

ようするに、どこに行けばボランティアの「求人票」のようなものがあるのか、という質問である。
「ボランティア募集中」の情報は、地域情報誌のすみっこなどに書いてあり探しにくい、ボランティアをしたくても見つけられない、という人は案外多いのではないかと思う。
しかし、これに対する山本教授の回答は、何者だか分からない人がボランティアに応募しても相手に怪しまれてしまいますよ、という注意勧告だった。
この日の私には、このやりとりのすれ違いが、ギャグのようで最も印象深かった。

質問者に対する教授の回答は間違いではないのだが、彼は何を聞きたかったのだろう??
それは、ボランティアコーディネーターの養成研修をこうして今日受けに来た意味である。
私も含め、せっかくボランティア活動をしようと思って受講しに来たのに、そんなことを言われてしまっては、がっかりではないか。
それなら、修了証をもらってもしょうがないですよ、と彼は言いたかったに違いない。

2020/12/09

出光美術館「花鳥風月の美」

こないだ、久しぶりにロードサイドのファミリーレストランに立ち寄った。
ドリンクバーのところで店内を眺めると、ランチタイム過ぎで客はまばらだったが、実に広々としているなあ、と思った。
私が1人で座っているテーブル席も含め、全てのテーブル席の間取りにかなりの余裕がある。
新型コロナウィルスの感染対策を考えた場合、狭苦しい喫茶店や、個人経営のレストランよりも、こういったファミレスは圧倒的に安全だと私は思った。
とにかく3月からできるだけ外食を控えており、今後もやはり外食を控える必要があるとは思うが、他方で、ここまでだだっ広いファミレスに1人でいるのなら、別に安全ではないか、とも思えてきた。


出光美術館ラウンジ


実は、先月に美術館めぐりをしたときにも同じことを思った。
ほとんどの美術館はふだんからすいているのに、厳しく入場制限をしている。
例えば出光美術館は、最近まで会員限定の展示会をしており(「花鳥風月の美」)、私は友達と一緒に見に行ったのだが、広い館内に客は数人だけ。
館内が薄暗いのは美術品保護のためであるが、少々不気味であった。
別にここまで入場制限をしなくてもいいと思うのだが、、、


田端文士村記念館「文士たちのアオハル」


かたや狭いにも関わらず入場制限や事前予約制を導入していないところもある。
こないだ立ち寄った田端文士村記念館は、たぶん企画展示の内容がいいのだろうが、かなり多くの人が来館し、ひとかたまりに混雑している場所もあった。
何とも不均衡ではないか。
狭くて危険と思われる場所も、広くて安全と思われる場所も、均しく自粛をするというのはどうなのだろう。

例えば飲食店の場合、狭い飲食店は危ないので休業してもらい、休業補償をする、広い飲食店は、まあ大丈夫だろうということで、営業を認めてしまう。
それなら、飲食店の倒産件数も減らせるし、狭い飲食店はもともと弱小なので助かるし、大手は納得するし、雇用も守られるのではないか。
まあ、いろいろな実務上の問題があるので、難しいのかもしれないが。
新型コロナウィルスをめぐる様々な措置、政策は、どうも合理的ではないように見える。
感情論に配慮している、感情論に影響されているところがある。
銀座グラフィックギャラリーで久しぶりにおもしろい企画展示を見たのだが、グラフィックデザイナーの永井一正氏が言うように、ここはひとつ、いったん立ち止まって全てを考え直してみましょう。


銀座グラフィックギャラリーの永井一正展


銀座グラフィックギャラリーの永井一正展


銀座グラフィックギャラリーの永井一正展プロフィール

2020/11/26

絶好のカレー日和

今は新型コロナウィルスの流行のため中止のはずだが、汐留パナソニックビルのインテリア展示場の一角では、パナソニックが料理教室を定期開催している。
この料理教室は、パナソニックがIH調理機器を世に広めるための広報活動でもあるため、参加費無料なのだが、ABCクッキングのような本格的なものではなく、40分程度の簡単な座学である。
生徒は椅子に座り、レシピを見ながら先生の料理の手順を見る。
その後、出来上がった料理が各人に配られ、食べたら解散となるので、まあ、料理教室というよりレシピ付きの試食会であるが、かなりの人気があった。
そうそう、新型コロナウィルスの流行で廃業を考えている飲食店は、この際、オリジナルレシピ付きの試食会(ただし試食はテイクアウトを推奨)でもやってみてはどうだろう。


汐留パナソニック料理教室のカレー


話を戻そう。
私は以前、ここでめちゃくちゃおいしいチキンカレーを食べたことがあるのだ。
最近、家でカレーを作ろうと思い、この時のレシピを探したが見つからなかった。
当時の手帳のメモには、インドネシアカレーと書いてあった。
へえ、インドカレーではなくインドネシアカレーとはね。

まあ、このように私はごくたまに、外でおいしいカレーと巡り合うことがある。
ただ、私は外でカレーをほとんど食べない。
その理由はいろいろあるが、ラーメンほど食欲をそそらない、スパイスの匂いが付着する、はねると服にウン〇色が付いてしまう、といったことがある。
もっとも、洋食屋でメニューを眺め、ふとカレーを注文することもある(順に、アラスカ、銀座みかわや、資生堂パーラー)。


「アラスカ」のカレーライス


「アラスカ」のカレーライス


銀座みかわやのカレーライス


銀座みかわやのカレーライス


資生堂パーラーのカレーライス


資生堂パーラーのカレーライス


特に、用事を済ませて、空腹になり、1人で食事をする場合は絶好のカレー日和である。
考えてみると、イタリアンレストランにもフレンチレストランにもカレーはないが、洋食屋にはどういうわけか、カレーがある。
洋食屋とはむろん、西洋料理店のことだが、本格カレーの店はインド人が店主だったりするから、きっとカレーは西洋料理ではないと思うのだよね。
細かいことは、まあ、いいか。
カレーは売れるからメニューに入れた、ということなのかしら。

これに対して、これから約束がある場合、それほど空腹ではない場合、複数で食事をする場合、カレーは不向きだと思う。
以前、おいしいラーメン、まずいラーメンという記事でも書いたが、外食は、食後の胃袋や体調がどうなるかが非常に重要である。
この点、ラーメンとカレーは日本の国民的人気メニューであるが、私にとっては2大ハイリスクメニューである。
なぜなら、食後にのどが渇く、腹にたまる、食べすぎると調子が悪くなるからである。
用事があり外出している場合は食べにくい。

以上、カレーの話をだらだらとしてしまったが、最後に、ABCクッキングで作った絶品のカツカレーを載せておこう。






2020/11/20

地域おこし協力隊の青年

牛久駅前ロータリーの稀勢の里の手のひらの記念碑


こないだ書いたように、9月に近所の牛久シャトーを初めて見に行ったが、日本遺産なのにずいぶんさびれているところだなあ、と思った。
牛久シャトーから駅前まで歩くと、再開発ですっかり駅前がきれいになっており、稀勢の里の手形の記念碑などもあるのだが、公共事業の立派な残骸はたくさんあるということなのだ。
しかし、肝心のその周囲のビルは空き物件が目立ち、冬の寒い風が冷たく感じられるのだった。

そういえば2月東京で、地方創生のイベントがあったんだった。
私はそこで地域おこし協力隊の隊員の青年と話したことを思い出した。
イベントでプレゼンテーションをした人たちのなかに、Sさんという桐生市の地域おこし協力隊の隊員をしている青年がいた。




桐生市といえば去年の一泊した観光地だ。
わたらせ渓谷鉄道の冬のイルミネーションも見たのだが、途中に温泉施設付きの珍しい駅があり、そこで温泉に入り、イルミネーションを見たり、くつろいだりしたのを思い出した。
わたらせ渓谷鉄道は、桐生市周辺から、田中正造で知られる足尾銅山の方へ走る山岳鉄道である。
とにかく、夜は正真正銘の真っ暗で、何にもないところを走っていた。




「Sさん、地域おこし協力隊って何です??」
「移住して町おこしを手伝うと、毎月少しだけ行政からお金がもらえるんです。」
「なるほど、プチ公務員みたいなもん?? 桐生市にひとり住まいですか。」
「はい。」
「桐生市なら去年旅行に行きました。名物のひもかわが、おいしかったなあ。」
「あれはおいしいですよね。」
「わたらせ渓谷鉄道で、温泉がくっついている駅まで行きましたよ。ええと、どこだっけ。」
「水沼駅です。私はその近くに住んでます。」
「あそこは何にもなくて、のどかで良いところですよね。」
「ですね~、本当に何にもない。」




ふる川のひもかわ


ふる川のひもかわ




Sさんは都内で仕事をしていたが、退職後、桐生市に移り住んだ。
市役所から毎月定額をもらい、町おこしを手伝いながら自分のやりたいこともやれる。
最近空き家を買い、リノベーションをして民泊の施設を開こうとしている。
ただ、業者に頼む資金はないので、自力のリノベーションである。

私たち参加者は、おもしろいアイディアを提案するため、プレゼンした人を囲んで意見を言い合うのだが、Sさんの順番になった。
他の参加者たちが手探りで質問を投げかけていくなかで、私はうっかり、Sさんに根本的な疑問を投げかけてしまった。
隣の女性から集客方法を問われたSさんだったが、集客方法はまだ考えていないということだった。
私はじれったくなり、集客方法をよく考えないと、きれいなホテルではないし、観光地でもないのだからお客さんが来ないのでは、と思わず言ってしまった。
たぶん他の参加者たちも同じ思いでSさんの話を黙って聞いていた。
実は、このディスカッションは、否定的なことを言わない約束で成り立っていたのだ。

しかしその後は、私が否定的なことを言ったためか、堰を切ったように他の参加者たちもSさんに次々と厳しい質問を投げかけた。
頼りないSさんに対する愛のムチのようでもある。
Sさんはたどたどしく、同じような話を繰り返した。
時間が来て私たちは次の場所へ移動した。
私は、Sさんに申し訳ないことをしたなと思ったが、他方で、この地域おこし協力隊は私にはあまり好感が持てない制度になった。

地域おこし協力隊のもらえるお金は、過疎と高齢化に悩む地方の町が若者に支払う移住のインセンティヴである。
若者から老人にお金が流れるばかりの日本社会で、老人から若者にお金が流れる仕組みを狭い場所で作っている。
だが、老人の町で暮らす独身の若者のインセンティヴとは何だろう。
老人たちが生きているうちは、介護の仕事くらいしかなさそうだし、早晩老人たちがいなくなることは確実なのだから、その後、彼の周りに何が残るのかが重要な問題だ。
いや、そこを考えるのが地域おこしなのです、と言われてしまいそうだが。
彼のもとにはリノベーションした民泊施設が残るのだろうが、彼の周りには何もない、というようなことにならないだろうか。

2020/11/03

目白アトリエ散歩

目白駅の改札を出て右へ行くと目白台、左へ行くと目白、下落合である。
目白台の方には、講談社の創業家野間家の日本画の美術館(野間記念館)、細川家の永青文庫があり、主に和物の美術館である。
これに対して、目白、下落合の方には、中村彜アトリエ記念館(なかむらつねと読む)、佐伯祐三アトリエ記念館があり、こちらは洋画の美術館であるが非常に小さい。
住宅地の中に小さなアトリエの建築物があり、保存目的で無料公開されているのである。
空き家にしてしまうと不動産はすぐ傷むので、職員が常駐したり、来館者が出入りしたりする方が保存には良いのだろう。

中村彜、佐伯祐三はともに明治大正期の洋画家である。
中村も佐伯も病気がちで早死した。
なので、それほど目立たない洋画家ではある。
しかし、国立近代美術館の常設展に何点か代表作が展示されており、それが非常に印象的な絵なので、知る人も多いかもしれない。
こないだ、私は都内で用事を済ませた帰りに目白に行った。
駅をおりると3時近くで、駅から近い方の中村彜アトリエ記念館から先に見たのだが、後から行った佐伯祐三アトリエ記念館は残念ながら閉館時間を過ぎていた。

目白駅の改札を出て左へ歩く。
目白通りの商店街を通り、目白病院の少し手前で左折する。
路地を歩いて5分ほどで、住宅地の中に中村彜アトリエ記念館の正門が見える。


中村彜アトリエ記念館


中村彜アトリエ記念館の庭


おしゃれな洋館と芝生の庭。
私は早速、庭から洋館のテラスに上がり、窓越しにアトリエをのぞいた。
小ぎれいで、木造校舎の美術室のようなアトリエには、どこかの美術館で見たことのある肖像画が飾られていたが、私は作品名を思い出せなかった。
受付を済ませ、入口の方から靴を脱ぎ、洋館に上がった。


中村彜アトリエ記念館の「盲目のエロシェンコ」


中村彜アトリエ記念館の「エロシェンコ氏の像」


先ほど気になった肖像画は「エロシェンコ氏の像」であった。
オリジナルを国立近代美術館で見たことがある。
しかし、もう1枚、似たようなエロシェンコの肖像画があった。
こちらは中村彜の作品ではなく、鶴田吾郎の「盲目のエロシェンコ」という作品だった。
だが、そもそも盲目のエロシェンコさんとはどこの誰なのだろうか。


中村彜アトリエ記念館の「目白の冬」


中村彜アトリエ記念館の「カルピスの包み紙のある静物」


中村彜アトリエ記念館のアトリエ


ほかにも、「自画像」「目白の冬」「カルピスの包み紙のある静物」といった中村の代表作の複製画が展示されていた。
ただ、どの絵からも何となく陰鬱なオーラが漂ってくるのだった。
病気がちで早死した中村のオーラだろう。
いや、これって複製画なんだよな。
複製画に陰鬱なオーラが込められているとは、すごい画家だね。
キャプションを読むと、虚弱体質を改めるため、当時の中村はカルピスを愛飲していたという。
とすると、当時、カルピスは今で言う青汁のような健康食品として売られていたのかな。
さらに解説を読むと、当時は甘いものがほとんどなかったので、カルピスは貴重な栄養食とみなされていたようだ。

その後、アトリエを見終えた私は奥の廊下の方へ行った。
廊下の途中、牢獄のような畳の小部屋があった。
女中の部屋である。
その目と鼻の先に玄関があり、引き戸があった。
なるほど、そうか、私が入ってきたアトリエの入口は実は勝手口なのだ。
こちらが正面玄関なのだ。
しかし、正面玄関は出入り禁止になっている。
当時は、この部屋に女中が常駐し、来客の選別をしていたという。
訪問者がウィルスなどを持ち込み、病弱の中村に感染させないようにするためである。
そのおかげもあってか、中村は病弱のわりに長生きをした。
といっても、37才までであるが。

さて、アトリエを出る時、机にアンケート用紙が置いてあった。
このアンケートに答えると、帰りに受付の男性職員から記念のバッジをもらえるのだ。
無料で入れて記念品までもらえるとは、どうして経営が成り立つのか不思議ではあるが、まあ、このアトリエは良かったのでまた来たいと思った。
次は、もう少し早めに来て、佐伯祐三アトリエ記念館にも行ってみたい。