2019/12/26

湯島天神、恒例の終わり詣(2019年)

初詣の湯島天神は混んでいるが、年末は空いている。
初詣は自分勝手な願い事をするものだが、年末なら1年の無事を神様に感謝するだろう。
そんなお参りの仕方もあっていいと思う。
これを私は勝手に「終わり詣」などと名付け、手帳の12月の予定に書き込んでいる。
師走にホッとする時間が得られるので、わりとおすすめである。


湯島天神1


今日は散髪に行く前に、湯島天神に「終わり詣」に行った。
テレビ局が境内を取材していたが、ねじり鉢巻きをしたあの中年男性は誰だろう。
カメラマンと談笑しており、お笑い芸人のようだが、もうほとんどテレビを見なくなったので、さっぱり分からない。
御朱印をもらい、坂上の門から外に出た。




ここから歩いてすぐの旧岩崎邸庭園へ。
岩崎邸の見学が主目的ではなく、岩崎邸に隣接する国立近現代建築資料館の展示を見に行くためでもある。
年末は、日本のモダニズム建築の先駆者、吉田鉄郎の企画展をしているという。
ただ、湯島の合同庁舎の正門からだと無料で入れるのだが、岩崎邸経由だと裏門からの入場となり、こちらは岩崎邸の入場料400円を払う必要があるので要注意である。
というわけで、せっかく400円払ったので、岩崎邸も少し見学した。
おや、改装が終わり、すいぶんきれいになっている。


国立近現代建築資料館


国立近現代建築資料館「吉田鉄郎の近代」


吉田鉄郎といえば、丸の内の郵便局のデザインで有名だが、素人の私はそれくらいしか知らない。
時間がないので、30分ばかり見て資料館を出た。
散髪をした後は、銀座をぶらっと散歩した。
ただABCクッキング北千住教室で今年最後の料理教室があるので、それに間に合うよう日比谷線に乗らなくてはいけない。


銀座DNPギャラリー3


銀座グラフィックギャラリー、ソニーイメージングギャラリーを回った。
今回は、どちらもドイツにちなんだ展示であった。
ソニーギャラリーでは、ベートーヴェンの故郷などを回って撮り集めた写真展をしていた。
「ベートーヴェンの故郷の旅」、これはそこそこ売れそうなロングテールの写真集ができそうである。


銀座ソニーギャラリー「ベートーヴェンの旅」


おや、撮影禁止マークがある。
ソニーギャラリーの展示は撮影自由であることが多いのだが、、、

もしかすると写真集の出版が決まっているので、出版社との関係で撮影禁止になっているのかもしれない。
が、撮影禁止にすれば写真集が多く売れる、という考え方はたぶん当たっていないと思う。
撮影禁止にすれば単に忘れ去られるだけ。
この作品をばかにしているわけではなく、一部の例外を除いては、一般人にとってアートなんてその程度のもの、通りすがりの作品にすぎないのだ。
日本の美術館やギャラリーの撮影禁止の慣行は、本当にくだらないことだと思う。
写真家本人が待機していたので、私は少しだけ雑談をして記帳もして帰った。


ABCクッキングコロッケエビフライ


ABCクッキングの今日のメニューは、コロッケ&エビフライであった。
芸術とは違って、料理と食事は人間の基本的欲望に根差しており、生活上避けることができない。
むろん私にとっても、芸術より重要で価値がある。
ABCクッキングではふつうのお鍋で揚げ物をするのだが、これ自体はべつに問題ないが、入れる油の量が多すぎると思った。
油はもっと少なくてよく、少ない方がむしろ揚げやすい。
それに、油がもったいないではないか。

ああ、しまったな、、、
帰宅後、カサを忘れたことに気付いた。
ABCクッキングに忘れたのだが、明日電話で聞いてみよう。
1000円もしない安物のカサなのだが、やはりもったいない。
でも、カサを北千住まで取りに行くと交通費がもったいない、、、
というわけで、どうやらカサを取りに行くのは、年明けABCクッキングに行く時になりそうである。

2019/12/17

虎ノ門の日本酒情報館

今日はワイン教室があり、表参道(青山)まで行ってきたのだが、いつものように途中で地下鉄を降りて、美術館巡りをした。

森鴎外記念館→三井記念美術館→日本の酒情報館→キャプランワインアカデミー


森鴎外記念館「永井荷風と森鴎外」展示会


森鴎外記念館は、千駄木駅前の交差点から団子坂を登ってすぐだが、今日は「永井荷風と森鴎外」という企画展をしていた。
私は、永井荷風と幸田露伴の違いをよく分かっておらず、永井荷風は三人冗語の写真の文士と思っていたが、そうではなかった。
当時、森鴎外、幸田露伴、斎藤緑雨は、文学界の毒舌トリオ「三人冗語」と呼ばれていた。
私は昔、斎藤緑雨のエッセイ(?)を読んだことがあり、かなりの毒舌であることと、やはりというか何というか、本の装丁が見事な緑色だったことを覚えている。
では、永井荷風と森鴎外はどのような関係があったのか。

「1910年(明治43年)、慶應義塾大学の文学科顧問に就任(教授職に永井荷風を推薦)し、慶應義塾大学幹事の石田新太郎の主導により、上田敏を顧問に、永井荷風を主幹にして、「三田文學」を創刊した。またその年には、5月に大逆事件の検挙が始まり~」

Wikipediaには、永井荷風は慶應義塾大学文学部の教授のポストを、森鴎外から斡旋してもらったと書いてある。
荷風が死んだ時、その寝床には、読みかけの「渋江抽斎」が置いてあった。
荷風は鴎外を尊敬し、小説家の手本を鴎外の本としていた。
「渋江抽斎」は荷風の愛読書だったと思われるが、鴎外のなかでも特に難解な本であるから、寝床で読めばさぞや寝つきがよかっただろう。
これは荷風の眠り薬かしら、と私は思った。


三井記念美術館「国宝雪松図」展示会


その後、三越前の三井記念美術館に行き、国宝雪松図の見事な屏風を見て、三越前から銀座線に乗り、虎ノ門まで行った。
内幸町の大通り(外堀通り)沿いに、日本酒の試飲ができるという日本酒情報館がある。
私は今回初めて行くのだが、地図を見なくても真っ赤な看板があるので、すぐに見つかった。


日本の酒情報館


日本酒情報館は飲み屋ではないため、夕方までしか営業していない。
本棚には日本酒に関する資料や書籍が並んでおり、確かに日本酒情報館であったが、それよりもおもしろいのが日本酒のカウンターバーである。
今日はこれからワイン教室なのだが、その前に日本酒を試飲することに決めた。
3カップで300円の試飲セットと、5カップで500円の試飲セットがあり、私は500円の方を頼んだ。


日本酒情報館


日本酒バーテンダーの女性が、カウンターで小さなカップに1つずつ注いでくれた。
私はそれを持ってテーブル席へ。
周囲には外国人観光客と、商談中の会社員がいたが、日本酒とは無関係の商談のようだ。


日本酒情報館の日本酒バーの様子


日本酒情報館


私はカップの日本酒を飲み始め、まもなく日本酒の情報収集はどうでもよくなった。
お酒に弱い私は顔が真っ赤になってしまうのだ。
情報館を出てすぐに交差点のコンビニに入り、冷たいペットボトルのお茶を買って飲んだ。
涼しい外でしばらく時間をつぶしてから銀座線に乗り込んだが、赤い顔で平日昼間の銀座線に乗ることになり、少し肩身の狭い気分を味わった。
外苑前からワイン教室まで10分ほど歩き、ようやく酔いがさめたが、今日のテーマは王道のイタリアワイン「バローロ」と「バルバレスコ」である。
ご存知のとおり、どちらもフルボディーの強烈な赤ワインである。


キャプラン


この2つをテイスティングするうち、私はまた酔いが回ってきた。
この時点で飲みすぎだと思ったが、ワイン教室の後、近くのレストランでアフターの飲み会をすることになった。
そこでまたグラスワインを何杯か飲み、帰り道はかなり酔った状態で銀座線に乗り込んだ。
その後、何とか無事に帰宅することはできたのだが、ここまで飲んだのも久しぶり。
まあ、年末は忘年会や宴会が多いと思うが、みなさんもほどほどに!!

2019/12/11

トランプ劇場の最もドラマチックな最後

今日は東京ステーションホテルで、ウォールストリートジャーナル(WSJ)の年末の懇親会がある。

出光美術館→国立近代美術館→東京ステーションホテル

出光美術館では、「やきもの入門」という企画展をやっており、縄文~弥生時代のハニワのところから説明されていた。
やきものの世界では、茶飲み用のすり鉢状のお茶碗を「天目」(てんもく)と言うが、天目のコーナーはかなりの粒ぞろいであった。
私は11月の静嘉堂文庫美術館で、曜変天目(ようへんてんもく)を見たばかりであるが、素人目線だとそれに匹敵するものもいくつかあった。
さすがは出光美術館である。

次に、竹橋の国立近代美術館に向かった。
珍しいことに、館外の入口のチケット売り場に長蛇の列ができており、着物姿の女性が何人もいる。

鏑木清方の特別展の客のようだ。
しかし、私は常設展を見たいだけである。
行列嫌いの私は近くの椅子に座り行列がさばけるのを待ったが、ちっとも短くならない。
仕方なく並んで、、、チケット売り場の窓口の係員にチケットをくださいと言うまで15分ほどかかったが、今日の私は「ぐるっとパス」を持っていたのだ。
係員から、ぐるっとパスの人はチケット不要で、いきなり館内に入ってよいのです、と言われてしまった。

なあんだ、そうだったっけかな。

そう、私はいつでも忘れっぽい人である。
でも、よかった。
私はエレベーター前の女性にパスをもぎってもらい、2階へ上がった。
ちなみに、鏑木清方展は常設展ではないため、ぐるっとパスだけで無料で見ることはできない。
しかし、常設展の最初の方に鏑木清方のコーナーがあり、屏風絵など数点が展示されていた。


東京国立近代美術館の鏑木清方


おお、わたしって、ラッキーですね。

そう、私はわりとラッキーな人である。
国立近代美術館は作品の質量ともに言うことなしなので、ゆっくり見ているとあっという間に暗くなった。
私は美術館を出てホテルに向かった。
が、竹橋から皇居沿いをぶらぶら歩き、自然な足取りでパレスホテルに入ってしまった。
いつものウォールストリートジャーナルの懇親会はパレスホテルで行われるため、私は勘違いをしたというか、単に何も考えていなかった。
20~30分ほどたってからそのことに気付き、私はあわてて東京ステーションホテルに向かった。


東京ステーションホテル1


WSJparty2


東京ステーションホテル


ウォールストリートジャーナルの懇親会。
何人かと雑談したが、新聞社の男性、IT会社の女性などと話をすることができた。
トークイベントでは、東洋大学の横江教授が来年のアメリカの大統領選の行方を分析した。
トランプ大統領は熱烈な支持者がいる反面、不人気でもあるが、これまで彼の支持率が37%を割ったことはない。
大統領選は人気投票ではなく、有権者の3割の確実な支持(投票行動)があれば当選可能である。
いかに不人気でも、3割の熱烈で確実な支持で彼はまた当選してしまうのである。

なるほど、不祥事が露見した国会議員が当選してしまうのも、これと同じような仕組みと理解した。
と同時に、自分は1票の有権者にすぎないから選挙に行っても意味がない、何も変えられない、そういうふうに諦めるのは間違っている、とも思った。


WSJparty3


横江教授の話で最も気になったのは、トランプ大統領のスキャンダルのリスクのことである。
横江教授の話をベースに、私なりの見方も加えるとこうだ。

トランプ大統領は常に自分のためにメディアを使う。
そもそも彼はテレビの娯楽番組で名を売ったわけで、メディア戦略などお手のものだ。
したがって、マスコミにさんざん叩かれている「強引で差別的でアタマのおかしなトランプ大統領」というのは、実は彼なりの計算ずくで成り立っている役者の演技であり、それはトランプ大統領の「仮の姿」である。
私たちは、トランプ大統領の「仮の姿」を見て喜怒哀楽したり、一喜一憂しているだけである。
私たちは、トランプ大統領が決して見せようとしない「真の姿」を想像する必要がある。

さて、この点(真の姿)について横江教授がおっしゃっていたのは、トランプ大統領は典型的なオーナー企業のワンマン社長である、ということだ。
当然ながら、トランプ大統領の周囲には不満分子も少なからず潜んでいるはずで、彼はそういう仲間の裏切り行為に遭って失脚するリスクがある。
もちろん、順調ならトランプ大統領は再選されるだろうとおっしゃっていたが、横江教授のこの但書のようなコメントが、案外、当たりそうな気もする。
というのも、かれこれ4年も続くトランプ劇場は、あまりにもドラマチックの連続であるから、ふつうの大統領と同じような、ありきたりの展開はふさわしくないからだ。

そういう意味では、トランプ劇場の最もドラマチックな出来事は、仲間の裏切り行為による失脚もさることながら、ハリウッドの名画のように主人公が突然死ぬことだって考えられる。
まあ、トランプ大統領には悪いのだけれども、その方が彼らしい花々しい最期のような気もする。
例えばオバマ大統領やクリントン大統領のように、任期満了後に笑顔でCNNのインタビューに答える、そんな光景をトランプ大統領で想像することは私にはできないのだ。
いずれにせよ、いまのテンションでは、トランプ大統領は4年間の任期満了で燃え尽きてしまうのではないだろうか。

2019/12/02

アンリシャルパンティエ銀座のクレープシュゼット

銀座松屋前


きのうは、銀座有楽町をぶらっと回って帰って来た。
ランチタイムと、3時のおやつの2回、銀座のカフェに立ち寄った。
ランチタイムは松屋のデパ地下の銀座キャピタル、おやつはアンリシャルパンティエに入った。
デパートでよく見かけるケーキ屋「アンリシャルパンティエ」は、兵庫(芦屋市)の有名洋菓子店で、銀座にも店舗がある。
店の建物の前を通りかかると分かるのだが、高級レストランのようで、見るからに敷居が高く、入店客を寄せ付けない雰囲気がある。
しかし、ここではクレープシュゼットが食べられるので、クレープシュゼットを食べたくなったら私はここしか思い当たらない。
ここで、クレープシュゼットとは何だろう、という人もいると思うが、食後は、アンリシャルパンティエとはクレープシュゼットの人、と覚えて店を出ることになるので、実際に食べてみればよいだろう(必ずその「解説」をされる)。
ただし、値段が高いので、カップルでいくとデートの予算がオーバーするので要注意。
私もそうなのだが、日中に1人で行き、静かに本を読んで過ごした。


アンリシャルパンティエ銀座


アンリシャルパンティエ銀座


アンリシャルパンティエ銀座




さて今日は、ワイン教室の知り合いで、柏駅前で会社を経営するJさんと会った。
実は私は大学生のころ、法律の資格試験(司法書士試験)を受験するため、1年半ほど柏駅前の法律受験予備校に通ったのだが、偶然にもJさんの会社はその近くだった。

ところで、受験生を刺激するためかどうか分からないが、どこの受験予備校にも必ずかわいい女性職員が配置されているように思うのだが、、、そうそう、当時私が通っていた柏校にも、とてもかわいい女性職員がいたのだ。
確かに、彼女はどこにでもいるただの人ではあるのだが、予備校の受験生は試験に受かっていない、もっともっとただの人、あるいはただの人以下の身分ということで、私のほうから親しく話しかけるのは心理的にも難しいのだった。
こうして私はずっと好きな女性職員に話しかけることすらできずにいたのだが、ラッキーなことに一発合格ができたため、合格後すぐアルバイトのお呼びがかかった。
営業戦略上、予備校は難関試験の一発合格者を欲しがるのである(当時の司法書士試験の合格率は約2.5%前後)。

電話で彼女からその話があったとき、私は喜んでいないふりをした。
そして、大学が忙しいので少しだけなら行ってもいい、などと冷淡な受け答えをしたような気がする。
しかし、単位はほぼ取り終えていたので、私はゼミ以外の講義に出る必要がなかった。
そういうわけで、私は大学卒業まで素敵な彼女のいるこの予備校で、しばらく楽しいアルバイト生活を送ることができたのだった。

Jさんは私をご夫婦で出迎えてくれた。
2人とも優しい人柄で、雑談から個人的な話まで、話が弾んだ。
帰りは柏高島屋で晩ごはんのお惣菜を買った後、ラウンジスペースで少し休んだ。
その時、私はふと、きのうのことを思い出した。
きのうは東京国際フォーラムの相田みつを美術館にも行ったのだが、「あたらしい門出」という企画展をしていた。


相田みつを美術館2


あたらしい門出をする者には、新しい道がひらける。

私はこの言葉を眺め、来年のことを思った。
ワインの試験が無事終われば新しい道がひらけるのだろうか。
まあ、先のことは分からないが。
また、相田みつをはこんなことも言っていた。


相田みつを美術館


アナタの主人公はアナタなんだよなあ。

あなたの人生の主人公はあなた自身なのである。
確かに、主人公がじっとしていては、どんな人生のドラマも始まりようがない。
だいたい、主人公が舞台のすみにいてはドラマにもならない。
自分が主人公となるためには、舞台の中央に進む勇気が必要であり、そのためには何でもトライしてみなくてはなるまい。
私は心に決めた。
明日からといわず、今日から新しいことをしてみよう。