2022/09/30

WSET3受験対策オリジナル本試験演習問題(2)

この演習問題は、私のブログ(あんみつ先生のエッセイブログ)に何度か登場するワイン友達のAさんに、私が個人教授をしたときに使った資料の一部をもとにしています。
彼女はワイン業界で何年も仕事をしていますが、ワインの体系的知識はほとんどなく、自分の会社(インポーター)で取り扱うワインのことしか知りませんでした。
だから、イタリアのワインにはめちゃくちゃ詳しいが、隣国フランスのワインだと「??」となる。

しかし、そんな彼女も直前のわずか2週間程度、私との試験勉強でWSET3に合格しました。
WSET3は、難関国家資格などとは異なり、あきらめずに頑張って勉強すれば合格できる試験です(2021/03/13「私の教え子なら合格できると思っていた」)。

WSETの試験は原則として教本から出題されます。
なので、最も重要な受験対策は教本の熟読です。
おいおい、それって講義で習ってないよ~という細かい問題が出ることもありますが、それって教科書のどこかにちゃんと説明が書いてあったりするのです。

私の演習問題も教本からの出題です(2022年10月の試験の教本)。
解答を読んで不足なら、教本のどこかに書いてあることのはずなので、ご自分で確認し、熟読もなさってみてください。
受験生のみなさまの勉強の一助となれば幸いです。

使い方は簡単♪♪
ブログ記事をコピペする⇒ワードに貼り付ける⇒PDFファイル化⇒コンビニなどで印刷する⇒実際に問題を解いてみてください。
なお、ーーーーーで改ページをすると使いやすくなると思います。

誤字脱字、内容の疑問質問等、何か気になることがあれば、プロフィールページよりご連絡ください。

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演習問題・第2回

(問題文)

1.ブルゴーニュにおけるグランクリュの畑の特徴を説明せよ。

2.ブルゴーニュのシャブリ、ムルソー、プイイフュイッセの気候の特性と、典型的な白ワインのスタイルを説明せよ。

3.次の記述は、ブルゴーニュ地方のどのコミューンに関するものか。
①コートドニュイの最も北にある
②コートドボーヌの最も北にある
③コートシャロネーズの最も北にある
④ラターシュとロマネコンティで知られる
⑤コートシャロネーズで最も上質の赤ワインを作る
⑥コートドボーヌの中で最も上質の白ワインを作る(3つ)
⑦上記6の3つのコミューンの中で、最も南にある
⑧コートシャロネーズの非常に小さなコミューンだが、赤ワインが高く評価されている
⑨マコンで最も有名である(2つ)
⑩ブルゴーニュ地方の最も北にある

4.コートドニュイヴィラージュの赤ワインの特徴を、同じコートドニュイのなかのジュブレシャンベルタンの赤ワインと比較して説明せよ。

5.ボージョレ地方についての記述の正誤。
①ボージョレ地方では白ワインは生産されているが、ロゼワインは生産されていない
②ボージョレの代表的なガメイ種の赤ワインのことを、ボージョレヌーヴォーと言う
③最良のガメイ種は、ボージョレ地方の栄養分の多い肥沃な土壌で作られる
④ボージョレ地方の伝統的なブドウの仕立て方は、ゴブレであるが、この仕立て方は機械収穫に不向きである
⑤ボージョレの赤ワインの格付けは、ボージョレクリュ、ボージョレヴィラージュ、ボージョレの順番である
⑥ボージョレでは、赤ワインを炭酸ガス浸漬法により作らなくてはならない

6.次の記述はアメリカのどの場所に関するものか。
①セントラルヴァレー地域にあり、ジンファンデルの名産地として有名である
②ナパヴァレーの最北の西側で、最も高い日中気温を記録する
③ナパヴァレーの最南端にあり、ソノマにまたがっている
④ソノマの中でもソフトな感触のカベルネソーヴィニヨンの赤ワインを作ることで有名である
⑤ジンファンデルの古木があることで有名である
⑥カスケード山脈の西にあるオレゴン州の代表的なワイン産地である
⑦カスケード山脈の東にあるワシントン州の代表的なワイン産地コロンビアヴァレーの中にある非常に小さいが重要なワイン産地である
⑧ニューヨーク州の氷河湖のそばにあり、リースリングで有名である

7.ナパヴァレーの気候的特徴を説明せよ。

8.セントラルヴァレーで生産されるワインの特性を説明せよ。

9.次の記述は、アルゼンチンとチリのどちらに関するものか。
①ワインの国際市場で成功している
②地中海性気候
③カサブランカヴァレー
④マルベック
⑤アンデス山脈の山陰となるため降水量が少ない
⑥アンデスと表記されたワインラベル
⑦ボナルダ
⑧ラ・リオハ
⑨トロンテス
⑩ワイン畑の標高が高いことで知られる
⑪カルメネール

10.以下は南アフリカの何に関する記述か。
①南アフリカの土着品種
②ケープタウンの東にある高級ワイン産地
③ケープタウンの北にある低価格ワイン産地
④ステレンボッシュの東南にある標高の高いワイン産地
⑤ステレンボッシュの北にある山のワイン産地
⑥南極から北上する寒流
⑦南東から吹く強風

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演習問題・第2回

(解答例)

1.ブルゴーニュにおけるグランクリュの畑の特徴を説明せよ。
丘陵地の中腹。斜面。方角は南または東を向いている。理由は、日当たりが良い、霜の被害を受けにくい、偏西風から保護される。そのため、平地やふもとと比較して良質のブドウがとれる。

2.ブルゴーニュのシャブリ、ムルソー、プイイフュイッセの気候の特性と、典型的な白ワインのスタイルを説明せよ。
典型的な白ワインはどこもシャルドネである
シャブリは北部⇒冷涼な大陸性気候、シャープで鋼鉄のような非常に高い酸味、緑色系果実風味が強いものも
ムルソー=コートドールは中部⇒比較的温和な大陸性気候、マロラティック発酵や熟成中のおりとの接触などを経た複雑で表現力の豊かなスタイル(P86)
プイイフュイッセ=マコネは南部⇒温和な大陸性気候、フルボディーで非常に円熟した果実風味、石灰岩質の土壌で栽培されていることもあり、そのような香りも

3.次の記述は、ブルゴーニュ地方のどのコミューンに関するものか。
①コートドニュイの最も北にある ジュブレシャンベルタン
②コートドボーヌの最も北にある アロスコルトン
③コートシャロネーズの最も北にある リュリ
④ラターシュとロマネコンティで知られる ヴォーヌロマネ
⑤コートシャロネーズで最も上質の赤ワインを作る メルキュレ
⑥コートドボーヌの中で最も上質の白ワインを作る(3つ) ムルソー、ピュリニモンラッシェ、シャサーヌモンラッシェ
⑦上記6の3つのコミューンの中で、最も南にある シャサーヌモンラッシェ
⑧コートシャロネーズの非常に小さなコミューンだが、赤ワインが高く評価されている ジヴリ
⑨マコンで最も有名である(2つ) プイイフュイッセ、サンヴェラン
⑩ブルゴーニュ地方の最も北にある シャブリ

4.コートドニュイヴィラージュの赤ワインの特徴を、同じコートドニュイのなかのジュブレシャンベルタンの赤ワインと比較して説明せよ。
ジュブレシャンベルタンはコートドニュイにある村名である。どちらの赤ワインも、ピノノワールのストレートという点は同じだが、コートドニュイヴィラージュは、コードトニュイにあるいくつかの村名のピノをブレンドしたものである。そのため、最高級とされるジュブレシャンベルタンよりも価格はリーズナブルで、クオリティーはやや落ちる。

5.ボージョレ地方についての記述の正誤。
①ボージョレ地方では白ワインは生産されているが、ロゼワインは生産されていない 誤
②ボージョレの代表的なガメイ種の赤ワインのことを、ボージョレヌーヴォーと言う 誤
③最良のガメイ種は、ボージョレ地方の栄養分の多い肥沃な土壌で作られる 誤
④ボージョレ地方の伝統的なブドウの仕立て方は、ゴブレであるが、この仕立て方は機械収穫に不向きである 正
⑤ボージョレの赤ワインの格付けは、ボージョレクリュ、ボージョレヴィラージュ、ボージョレの順番である 正
⑥ボージョレでは、赤ワインを炭酸ガス浸漬法により作らなくてはならない 誤

6.次の記述はアメリカのどの場所に関するものか。
①セントラルヴァレー地域にあり、ジンファンデルの名産地として有名である ローダイ
②ナパヴァレーの最北の西側で、最も高い日中気温を記録する カリストガ
③ナパヴァレーの最南端にあり、ソノマにまたがっている ロスカーネロス
④ソノマの中でもソフトな感触のカベルネソーヴィニヨンの赤ワインを作ることで有名である アレキサンダーヴァレー
⑤ジンファンデルの古木があることで有名である ドライクリークヴァレー
⑥カスケード山脈の西にあるオレゴン州の代表的なワイン産地である ウィラメットヴァレー
⑦カスケード山脈の東にあるワシントン州の代表的なワイン産地コロンビアヴァレーの中にある非常に小さいが重要なワイン産地である ヤキマヴァレー
⑧ニューヨーク州の氷河湖のそばにあり、リースリングで有名である フィンガーレイクス

7.ナパヴァレーの気候的特徴を説明せよ。
ナパヴァレーのあるカリフォルニアは地中海性気候である。温暖で雨は比較的少ない。カリフォルニア海流による冷たい海風の影響を受けるが、西側のソノマとのあいだには高い山(マヤカマス山脈)があり、その冷たい海風は南のサンフランシスコの方から朝霧を伴って迂回して北上してくる。したがって、ナパヴァレーは南の方が冷涼で、北の方が温かい傾向がある。

8.セントラルヴァレーで生産されるワインの特性を説明せよ。
カリフォルニアの大量生産タイプのワイン、低価格ワイン。カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネといった国際品種のワインが多い。しかし、セントラルヴァレーのローダイは、高品質のジンファンデルの赤ワイン。

9.次の記述は、アルゼンチンとチリのどちらに関するものか。
①ワインの国際市場で成功している チリ
②地中海性気候 チリ
③カサブランカヴァレー チリ
④マルベック アルゼンチン
⑤アンデス山脈の山陰となるため降水量が少ない アルゼンチン
⑥アンデスと表記されたワインラベル チリ
⑦ボナルダ アルゼンチン
⑧ラ・リオハ アルゼンチン
⑨トロンテス アルゼンチン
⑩ワイン畑の標高が高いことで知られる アルゼンチン
⑪カルメネール チリ

10.以下は南アフリカの何に関する記述か。
①南アフリカの土着品種 ピノタージュ
②ケープタウンの東にある高級ワイン産地 ステレンボッシュ
③ケープタウンの北にある低価格ワイン産地 スワートランド
④ステレンボッシュの東南にある標高の高いワイン産地 エルギン
⑤ステレンボッシュの北にある山のワイン産地 パール
⑥南極から北上する寒流 ベンゲラ
⑦南東から吹く強風 ケープドクター

2022/09/29

WSET3受験対策オリジナル本試験演習問題(1)

この演習問題は、私のブログ(あんみつ先生のエッセイブログ)に何度か登場するワイン友達のAさんに、私が個人教授をしたときに使った資料の一部をもとにしています。
彼女はワイン業界で何年も仕事をしていますが、ワインの体系的知識はほとんどなく、自分の会社(インポーター)で取り扱うワインのことしか知りませんでした。
だから、イタリアのワインにはめちゃくちゃ詳しいが、隣国フランスのワインだと「??」となる。

しかし、そんな彼女も直前のわずか2週間程度、私との試験勉強でWSET3に合格しました。
WSET3は、難関国家資格などとは異なり、あきらめずに頑張って勉強すれば合格できる試験です(2021/03/13「私の教え子なら合格できると思っていた」)。

WSETの試験は原則として教本から出題されます。
なので、最も重要な受験対策は教本の熟読です。
おいおい、それって講義で習ってないよ~という細かい問題が出ることもありますが、それって教科書のどこかにちゃんと説明が書いてあったりするのです。

私の演習問題も教本からの出題です(2022年10月の試験の教本)。
解答を読んで不足なら、教本のどこかに書いてあることのはずなので、ご自分で確認し、熟読もなさってみてください。
受験生のみなさまの勉強の一助となれば幸いです。

使い方は簡単♪♪
ブログ記事をコピペする⇒ワードに貼り付ける⇒PDFファイル化⇒コンビニなどで印刷する⇒実際に問題を解いてみてください。
なお、ーーーーーで改ページをすると使いやすくなると思います。

誤字脱字、内容の疑問質問等、何か気になることがあれば、プロフィールページよりご連絡ください。

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演習問題・第1回

(問題文)

1.ワイン作りに用いられるブドウ品種のほぼすべては(   )である。これは(   )大陸系のブドウ品種である。これに対して、(   )大陸系のブドウ品種は、ワイン作りには用いられることはほぼないが、(   )があるので、(   )として用いられる。

2.ブドウの樹は、タネをまいて生えて来るわけではないので、すでに生えているブドウの樹を使って、(   )または(   )という2つの方法で繁殖(栽培)させる。ただし、前者の方法は(   )のリスクがあるので、現在は後者の方法が用いられている。

3.クローン選抜とは何か。

4.クロッシングとハイブリッドの違いを説明せよ。

5.台木、接ぎ木それぞれの意味を説明せよ。

6.ボルドー地方の気候、ブドウの生育状況、栽培されるブドウ品種を説明せよ。

7.オーメドックについて。
①ボルドー地方のオーメドックは、メドックに対して(   )側に位置する南北に縦長の地区である。
②オーメドックのなかでも特に著名で格式の高いワイン原産地は4つあり、北から順番に(   )(   )(   )(   )となる。
③一般的にボルドー地方は(   )川を境界にして左岸と右岸に区分され、(   )のワインは(   )のワインよりも格付け、価格ともに高い傾向があるが、オーメドックは(   )の方の地区になる。

8.ボルドーの土壌の特徴を説明せよ。

9.ペサックレオニャンは、オーメドックと同様に(   )の土壌であり、黒ブドウ品種としては(   )種が、白ブドウ品種としては(   )種が有名である。ペサックレオニャンの赤ワインは、オーメドックの赤ワインよりもボディーが(   )であることが多い。

10.ソーテルヌのバルザックの白ワインの特徴を説明せよ。

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演習問題・第1回

(解答)

1.ワイン作りに用いられるブドウ品種のほぼすべては(ヴィテス・ヴィニフェラ種)である。これは(ユーラシア)大陸系のブドウ品種である。これに対して、(北米)大陸系のブドウ品種は、ワイン作りには用いられることはほぼないが、(フィロキセラ耐性)があるので、(台木)として用いられる。

2.ブドウの樹は、タネをまいて生えて来るわけではないので、すでに生えているブドウの樹を使って、(取り木)または(挿し木)という2つの方法で繁殖(栽培)させる。ただし、前者の方法は(フィロキセラ)のリスクがあるので、現在は後者の方法が用いられている。

3.クローン選抜とは何か。
ブドウの樹が成長過程で突然変異することがある。突然変異した樹が好ましい特徴を持っている場合、以後、その樹の方を繁殖させること。たいていは、A→Aダッシュのように同じ品種として扱われるが、大きな違いを持っている場合、A→Bのように別の品種として扱われる。その例として、ピノノワール→ピノグリ、ピノブランなどがある。

4.クロッシングとハイブリッドの違いを説明せよ。
ブドウの樹の新種を開発する場合、ブドウ品種A×Aの同種交配をクロッシング、A×Bの異種交配をハイブリッドという。ハイブリッドは、ヴィテス・ヴィニフェラ種に北米系などの他品種をかけた場合のことであり、これは非常にまれであるが、フィロキセラ耐性がある。ワイン作りに用いられるブドウはヴィテス・ヴィニフェラ種であるから、ふつうは、ワイン用のブドウの樹の新種というのはクロッシングに該当する。こちらはフィロキセラ耐性がない。

5.台木、接ぎ木それぞれの意味を説明せよ。
台木=フィロキセラ予防のために台にする木。台木は北米系(もしくはハイブリッド)を用いる、もっとも、フィロキセラのリスクがない地域でもわざわざ台木をするのがふつうである、その理由は線虫の予防、干ばつ対策である
接ぎ木=ワイン用のブドウの樹と、台木をつなぐ木のこと。両者をつなぐ作業をする。したがって、接ぎ木は、ヴィテス・ヴィニフェラ種と、北米系(もしくはハイブリッド)の両方である
※台木の接ぎ木、接ぎ木した台木=日本語として理解できるようにする

6.ボルドー地方の気候、ブドウの生育状況、栽培されるブドウ品種を説明せよ。
ボルドーは温和な海洋性気候で、暖流のメキシコ湾流のおかげで、春の遅霜によるブドウ被害はほとんどない。だが、多雨多湿であるため、ブドウは腐敗しやすい。そこで、収穫期の異なるブドウ品種を栽培することで、確実にブドウを収穫する工夫がなされている。例えば、赤ワイン向けのブドウだと、収穫期の早い順番に、メルロー、カベルネフラン、カベルネソーヴィニヨン、プチヴェルドーといったものが栽培されている。

7.オーメドックについて。
①ボルドー地方のオーメドックは、メドックに対して(南)側に位置する南北に縦長の地区である。
②オーメドックのなかでも特に著名で格式の高いワイン原産地は4つあり、北から順番に(サンテステフ)(ポイヤック)(サンジュリアン)(マルゴー)となる。
③一般的にボルドー地方は(ガロンヌ)川を境界にして左岸と右岸に区分され、(左岸)のワインは(右岸)のワインよりも格付け、価格ともに高い傾向があるが、オーメドックは(左岸)の方の地区になる。

8.ボルドーの土壌の特徴を説明せよ。
大別すると、水捌けがよい砂利質(小石、石灰岩など)で温かい土壌、低温の粘土質の土壌がある。前者は、オーメドック、ペサックレオニャンなどの左岸の最高級ワイン産地の土壌であり、ここで主にカベルネソーヴィニヨンが栽培される。後者は、サンテミリオン、ポムロールなどの右岸のワイン産地の土壌であり、ここで主にメルローが栽培される。

9.ペサックレオニャンは、オーメドックと同様に(砂利質)の土壌であり、黒ブドウ品種としては(カベルネソーヴィニヨン)種が、白ブドウ品種としては(ソーヴィニヨンブラン)種が有名である。ペサックレオニャンの赤ワインは、オーメドックの赤ワインよりもボディーが(軽め)であることが多い。

10.ソーテルヌのバルザックの白ワインの特徴を説明せよ。
セミヨン主体でソーヴィニヨンブランのブレンド、もしくはセミヨンのみ。上質、甘口、貴腐ワイン、フルボディー、オーク樽熟成、アプリコットの香りなど。

2022/09/28

The funeral of "Buy my Abenomics"

築地本願寺日めくりカレンダー


書斎で探し物をしていたら、2018年に築地本願寺で買った日めくりカレンダーを見つけたので、和室でお茶を飲みながら、座ってじっくり眺めてみた。
しかし、この日めくりカレンダーというもの、買って必ず後悔するものだ。
みやげもの屋でありがちだが、毎朝めくるのはめんどうで、すぐお蔵入りとなる。
たまたま開いていたページは12日。


築地本願寺日めくりカレンダー


12日。
人間の言葉はあてにならない。そんなものに惑わされるな。

なるほど、確かにその通りである。
それでは、あてになるものとは何だろう、、、

私はカレンダーを何枚かめくってみた。


築地本願寺日めくりカレンダー


17日。
悪人こそ救いのめあて。私こそ救いのめあて。

ええと、これはどういう意味かな。
私は解説を読んで、なるほど、と思った。
ここで悪人とは煩悩のある人間のことだ。
善人に見える人も所詮は煩悩のかたまりであるから、この世は悪人ばかりということだが、そのような悪人を助けてこそ、本当の慈悲深い神様なのだという。

その後、私はまたカレンダーを何枚かめくった。


築地本願寺日めくりカレンダー


21日。
向かい合うことも大切だが、ともに同じ方向を向くことも大切。

おお、さすが、築地本願寺!!
築地本願寺の日めくりカレンダーの神様は、2018年当時からすでに、新型コロナウィルスによる食事方法の変化もお見通しだったのか。
つまり、テーブル席で向かい合うより、カウンター席の方がよいということが書いてあるのかな。

その後、私はまたカレンダーを何枚かめくった。
おっと、、、めくり方が雑で、カレンダーが倒れ、うしろの方のページが開いてしまった。


築地本願寺日めくりカレンダー


26日。
何をしでかすか分からない、そんな私。

解説を読むと、こういうことを言いたいようだ。
例えばいま、ロシアの兵士たちは、ウクライナで平然と人殺しをしている。
しかし、1人1人のロシア兵士がそれを望んでしているのかというと、必ずしもそうではなく、国家(政府)が戦争をしているから個人(国民)も戦争をさせられているのである。
このように、人間とは弱い生き物で、状況次第では悪事をもしてしまうものなのだ。
あなたや私が悪事をしないのは、周囲の恵まれた環境のおかげでもある。
だから、周囲に感謝をしなくてはいけない。

また、最近の日本人のなかには、テレビのワイドショーなどで安部さんの国葬を見て辟易した人も多いだろう。
しかし、国葬に参加しなくてもいいという私たちは自由であり、まあ、恵まれた環境ということなのである。

さて、国葬の日の夜、ママ殿と話しながら久しぶりに報道ステーションを見た。
すると、献花希望者の列が狭い道を占拠し、付近の飲食店の主人が国葬のせいで客が来ない、とぼやいていた。
他方、交差点の花屋の前には、花を買いたい人々の長蛇の列があった。
花屋にとっては国葬が、アベノミクス以来のバブルになっているようだった。

この様子を見て私は、経済というのは実におもしろい生き物だなあ、と思った。
アベノミクスには賛否両論あるが、ある人はアベノミクスにより、あの飲食店の主人のようになり、ある人はあの花屋のようになったのだと思う。
つまり、アベノミクスとは、日本経済にそういう変化をもたらした「動」の政治であり、その結果、日本経済は良くも悪くも生き物のようになれたのだ。

さて、番組の最後のほう。
日本武道館の巨大スクリーンに、安倍元総理が映った。

「Buy my Abenomics」

10年前の懐かしいセリフを聞いた。
なるほど、この葬儀には、バイマイアベノミクスの終了という意味も込められている、私はそう思った。
というわけで、日経平均は今後しばらく下落を試すのではないか。


■日経平均株価(2022年9月27日)
(出典:Yahoo Finance)

2022/09/19

姪っ子の犬が夏休み以来のお泊まりに来たのですが

 


姪っ子の犬が夏休み以来のお泊まりに来たのですが、姪っ子の枕に遠慮して寝ていました(*'ω'*)アブナイ!!!



2022/09/17

愛と死、メメントモリ

これから書く話は2020年2月28日の寒い夜の出来事である。
この日、私は取手の東京藝術大学の近くに住む中国人芸術家LiuJin氏(禿鷹噴上先生)と会った。
彼とは2019年、アートのイベントで知り合い、1度会って食事をしたことがあるだけだったが、ふとメールが届き、何度かやりとりをするうちに、彼の自宅兼アトリエを見に行くことになった。
私は彼のことも、彼の作品のことも、よく知らないのだが。

私たちは駅前で待ち合わせ、彼の車で国道6号線のとんかつ屋「やま忠」へ向かった。
この店はグルメ番組でも何度か紹介されたことのある人気店である。
しかし、新型コロナウイルスの影響で数組の客しかおらず、週末の夜なのに店内は静かだった。
このような雰囲気だと、何となく、明るい会話もしにくい。


禿鷹噴上


とんかつ、やま忠、取手市


「やま忠」でとんかつ定食を食べた後、私たちは夜道を東へ。
東京芸大の方へ走った。
東京芸大は取手市の小文間地区にあるのだが、この地区はベッドタウン取手市の中では、ド田舎の場所である。
夜8時を回り、小文間の大通りはほぼ真っ暗。
大通りから路地に入り、闇に吸い込まれるような坂下の狭いカーブを曲がると、雑木林の手前に彼の自宅兼アトリエの濃い影が見えた。
私たちは駐車場に車をとめて庭に入った。

「Liuさん、明かりがなくて何も見えないのですが。」
「庭石があるから足元に気を付けてください。」
「向こうの建物に行けばいい?」
「そうです。こっちは私の家、向こうがアトリエです。私は台所でお茶を入れてから行きますから。」
「カギは?」
「開いてます。寒いので中に入っていてください。」
「分かりました。」(恐いなあ、ひとりにしないでほしい、、、)

木造平屋の安普請の借家。
あとになって聞いたが、家賃は信じられないほどの激安。
私はアトリエのほうに入り、明かりをつけて彼を待った。
アトリエはログハウスの造りで、中は広かった。
描きかけのキャンバス画が何点か置かれていて、それ以外は椅子とテーブル、ストーブ、画材等があるだけで、がらんとして空き別荘の一室のようだ。

私は彼の絵画作品を眺めて待った。
頭蓋骨があったり、人魂があったり、まるでホラー映画のワンシーンのような画風なので、私は不安な気持ちになってきた。


禿鷹噴上のアトリエ


禿鷹噴上のアトリエ


彼が鉄製のきゅうすと湯呑みを持って現れた。
お盆をテーブルに置き、彼は日本人のようなおもてなしの精神でお茶を入れてくれた。

「これは中国の生姜茶なんですよ。」
「へえ~、生姜茶とは珍しい。体が温まります。いただきます。」(ぬるい、、、)
「あれ~、ぬるいですね。確かに沸かしたのになあ。」
「いやいや、お気になさらず。」(やかんで沸かしても、きゅうすが冷えきっているから、、、)

去年、初めて会ったとき、彼から挨拶代わりのジャスミンティーのおみやげをもらったのを思い出した。
それは非常においしかったのだが、、、
まあ、お茶にもいろいろあるということで。


ジャスミンティー


私たちはアトリエで30分ばかり話した。
彼は来日して名古屋の芸大を卒業し、その後、東京芸大の博士課程を卒業したという。
かなりのインテリであるが、仏教徒であり、「禿鷹噴上」の僧名を持っている。
英語、中国語は流暢だが、日本語はかなり苦手である。
中国、日本、欧米、どの文化もよく知っている。

私は、彼がこんな保守的な日本で芸術活動を続けるのはなぜだろうと思った。
ニューヨークに行けば仲間がいるようだし、欧米を活動の拠点とする方が賢明ではないか。
まあ、その点では、才能ある日本人アーティストだって。
ただ、話を聞くと、彼は欧米人とも中国人とも気質が違い、相互扶助の精神で慎ましく生きる日本人と、うまが合うようだ。
この島国は彼にとって居心地がいい場所なのかもしれない。

彼の芸術テーマは「愛と死」である。
そして、彼の話のなかに出てきた「メメントモリ(memento mori)」というのが興味深く、印象に残った。
メメントモリとは「死を忘れることなかれ」という意味で、芸術モチーフのひとつである。
いつ死んでも後悔のないよう今を大切に生きる。
常に死を意識していたいから死に関する作品を描き、そばに置いておくのです、と彼は私に言っていた。

しかし、「この言葉は、その後のキリスト教世界で違った意味を持つようになった。天国、地獄、魂の救済が重要視されることにより、死が意識の前面に出てきたためである。キリスト教的な芸術作品において「メメント・モリ」はほとんどこの文脈で使用されることになる。キリスト教の文脈では「メメント・モリ」は nunc est bibendum とは反対の、かなり徳化された意味合いで使われるようになった。キリスト教徒にとっては、死への思いは現世での楽しみ、贅沢、手柄が空虚でむなしいものであることを強調するものであり、来世に思いをはせる誘因となった。」(Wikipediaより

メメントモリに関する芸術作品としては、①墓石(Grave)、②死の舞踏(英語Dance of death、独語Totentanz、仏語La Danse Macabre)、③静物画(Vanitas)、④写真、⑤時計、などがある。
典型例は「墓石(Grave)」と「死の舞踏」である。
クラシック音楽では、フランツリスト、サンサーンスの「死の舞踏」という曲がある。

「死の舞踏は、死の恐怖を前に人々が半狂乱になって踊り続けるという14世紀のフランス詩が(14世紀のスペイン系ユダヤ人の説もある)起源とされており、一連の絵画、壁画、版画の共通のテーマとして死の普遍性があげられる。生前は王族、貴族、などの異なる身分に属しそれぞれの人生を生きていても、ある日訪れる死によって、身分や貧富の差なく、無に統合されてしまう、という死生観である。死の舞踏の絵画では、主に擬人化された「死」が、様々な職業に属する踊る人影の行列を、墓場まで導く風景が描かれている。行列は、教皇、皇帝、君主、子供、作業員で構成され、すべて骸骨の姿で描かれるのが代表的な例である。生前の姿はかろうじて服装、杖等の持ち物、髪型などで判断できるが、これらの要素が含まれず、完全に個人性を取り払われた単なる骸骨の姿をとることもある。また、一部肉が残っている骸骨とともに、その腐敗を促すウジ虫が描かれることもある。一連の「死の舞踏」絵画の背景には、ペスト(黒死病)のもたらした衝撃をあげる説が多い。1347年から1350年にかけてミラノやポーランドといった少数の地域を除くヨーロッパ全土で流行し、当時の3割の人口(地域によっては5割とも言われる)が罹患して命を落とした。ワクチン等の有効な治療策もなく、高熱と下痢を発症し、最期には皮膚が黒く変色し多くの人が命を落としていく様は、いかに人の命がもろく、現世での身分、軍役での勲章などが死の前に無力なものであるかを、当時の人々にまざまざと見せつけることとなった。当時は百年戦争の最中でもあり、戦役・ペストによる死者が後を絶たないため、葬儀や埋葬も追いつかず、いかなる祈祷も人々の心を慰めることはできなかった。やり場のない悲しみや怒りはペスト=ユダヤ人陰謀説に転化され、ユダヤ人虐殺が行われた。教会では生き残って集まった人々に対して「メメント・モリ(死を想え)」の説教が行われ、早かれ遅かれいずれ訪れる死に備えるように説かれた。しかし、死への恐怖と生への執着に取り憑かれた人々は、祈祷の最中、墓地での埋葬中、または広場などで自然発生的に半狂乱になって倒れるまで踊り続け、この集団ヒステリーの様相は「死の舞踏」と呼ばれるようになった。芸術家たちがこの「死の舞踏」を絵画にするまで、およそ一世紀の時が必要であったことは、当時がいかに混乱の只中にあったのかを示しているといえる。」(Wikipediaより


フランツリスト「死の舞踏」、マルタアルゲリッチ(Liszt. Totentanz - Martha Argerich (Live Paris 1986))


死の舞踏、、、新型コロナウィルスとウクライナ戦争、現在の日本や世界には、死の舞踏がふさわしいのではないか。
次に静物画だが、静物画には死を暗示するものが描かれていることが多い。
静物画をヴァニタス画と言うのはそのためで、「vanitas」とは空虚の意味である。
よくある表現手法としては頭蓋骨、骸骨、斧を持った死神、ロウソクが消される瞬間、白いナプキンに血がにじむさまなど。
また、日本人になじみ深いのは、桜の花びらが散る風景であるが、拳銃の発射音の後にバラの花びらが散るルパン三世のワンシーンも??

その他に、写真、時計なども。
この場合の写真とは死を彷彿させるもので、典型的かつ直接的なのは死骸そのものの写真である。
しかし死骸そのものの写真をギャラリーに出すのは難しいため、例えばコラージュするなどして作品化することが考えられる。
時計については、時計の針が止まればそれは死を意味するなど、単純で分かりやすいモチーフである。

「時計は、「現世での時間がどんどん少なくなっていくことを示すもの」と考えられていた。公共の時計には、 ultima forsan(ことによると、最後〈の時間〉)や vulnerant omnes,ultima necat(みな傷つけられ、最後は殺される)という銘が打たれていた。現代では tempus fugit(光陰矢のごとし)の銘が打たれることが多い。ドイツのアウクスブルクにある有名なからくり時計は、「死神が時を打つ」というものである。スコットランド女王メアリーは、銀の頭蓋骨が彫られ、ホラティウスの詩の一文で飾られた、大きな腕時計を持っていた。」(Wikipediaより

時計か、、、そういえば、いま何時だろう。
夜も更けてきた。
ここは辺鄙な場所なので、私は、そろそろ帰ります、と切り出した。
すると彼は、生姜茶の残りをぐいっと飲み干し、私に、ある提案をしてきた。

「アトリエのとなりに茶室があるんですよ。」
「茶室??」
「はい。帰る前に、茶室を見ていきませんか。なかなかおもしろいですよ。」

私は気が進まなかったが、せっかくなのでひと目見ると言った。
アトリエを出るとその隣に、高床式の倉庫のような木造建物がある。
彼は建物の小階段を上がり、南京錠を外し、重々しい扉を開けた。

「さあ、どうぞ。茶室の中へ。」

私も彼のあとに続き、中に入った。
が、そこは確かに純和風の荘厳な茶室なのだが、何ともブキミな場所だった。
私は、か細い声で彼に言った。

「す、すみません。これ以上、中に入るのはやめておきます。」
「どうしてですか??」
「どうしてって、、、」(恐いからですよ!!)
「瞑想のための茶室です。中に入っても大丈夫ですよ。」
「いやいや、気が進みませんね。」
「そうですか。この茶室は、アトリエの訪問者には大人気なんですけどね。」
「うそでしょ~??」
「本当です。雑誌の取材を受けたときは、みなさん喜んで中で瞑想していかれます。」
「まあ、そりゃ~ねえ、、、昼間ならおもしろいかもしれないけど、いまは夜だからやめておきます。」
「分かりました。残念です。」

彼はまた南京錠を締めた。
実は、茶室の真ん中に棺桶があったのだ。
壁に白装束が、かけてあった。
瞑想者は、白装束を着て棺桶の前で瞑想をするのだという。
これもまたメメントモリを意識した作品なのだと思うが、彼は日本映画のワンシーンをモチーフにしたと言っていた。

建物の外は真っ暗闇で静まり返っている。
彼がそんなことをするわけがない、、、とは思うのだが、私はドアにぶら下がっているあの南京錠が気になっていた。
つまり、カンキン!!
私は、うっかり1人で茶室に入ると彼に監禁されて今晩かぎりで人生が終わる予感がしたのだ。
まあ、そんなことあるわけがないのだが。

この話は2020年2月28日の寒い夜の出来事である。
ちょうど新型コロナウィルスの感染拡大の初期、あれからもうずいぶん時間がたった。
「愛と死」「メメントモリ」を芸術のテーマとする中国人芸術家LiuJin氏、彼はいまも元気にしているのだろうか。

2022/09/16

あんみつ先生と、2人の名講師の話

前回の記事に書いたように、最近の私は、晩ごはんを食べた後、ママ殿を相手にマンツーマンレッスンに挑んでいる。
資料の余りを渡して毎回30~40分ほど、テーマを決めて話すのだが、ママ殿は夜テレビを見るよりも私の講座を聞く方が、息子からおもしろい話が聞けると上機嫌である。
なんだか、学生時代の家庭教師のアルバイトを思い出すなあ、、、
ただ、至近距離で講義をするとお互い気恥ずかしいので、私はダイニングテーブルで、ノートパソコンを見ながら話す、ママ殿は数メートル離れたソファーに座って聞いている。

(月)インフレと金融緩和
(水)金融リテラシー入門
(木)金融リテラシー入門

ママ殿は今週になって、私の講義を聴きながら、鉛筆でメモをとるようになった。

「ねえ、金融経済の話を聞いて、本当におもしろいの??」
「あなたの説明が分かりやすいのよ。とてもおもしろいし、勉強になる。私は夜学の学生みたいな気分です。」
「夜学、、、」

でもやはり、金融経済の話なんて、それほどおもしろくないと思うのだが。
うちのママ殿、昔から親ばか、なんだよね。

さて、今回もまた、ちょっとした言葉遣いを注意された。
私はママ殿に言われて反省??
いや、今回はそれくらいなら別にいい、と思ってスルーした。
世の中、優等生ばかりではつまらないではないか。

落語家の立川談志を思い出すが、芸の本質は個性やアクで、それが強いほうが人間的にも魅力的だったりする。
また、投資講座の先生なんかは、口の悪い人が多い気がするが、、、それはそれで聞いてておもしろいものだ。
だから、まあ、講師は自然体でいい、自分らしくふるまえばいい、自由に喋ればいいのだ。
ということで、講師は受講生に対して配慮は必要だが迎合は不要、これを私の結論としておきたい。


坂東市、交流センター、秀緑


それにしても、このYさん、口下手で、控えめで、素朴で、優しくて、どう見ても講師には向いていない。
講師という生き物には、口が達者で自己顕示欲が強く、派手で、ずうずうしい人が向いているのである。
(2021/08/04「介護だけで人生を終わりたくない、、、」)

ただ、ママ殿とのやりとりの中で、ハッと気付いたことがある。
もしかすると、これまで迷講師と思っていたYさんって、実は名講師なのでは、ということ。
ようするに、私は個性やアクが強いが、Yさんは私とは違うタイプということ。
Yさんは私の講座を、ほぼ毎回聞きにきてくれる常連さん(ファン!?)で、そのとき私は先生で、彼女は受講生だから、私はYさんのことを、どうってことない先生と思っていたが、それは間違いだと思った。
講師としての私は、彼女の良い部分を学び、取り入れる必要がある。

だいたいこれまでの経緯を考えると、Yさんって、どうってことない先生のわけがないのだよね。
Yさんの講演会は、お付きの方が準備をしているようだし、こないだ仕事で話したおじいさんが、昔のYさんと面識があるというので彼女の印象を聞くと、とにかく、Yさんはすごい人なんです!!と言っていた。
70歳近くで仕事のデキるこのおじいさんが、年下の女性のことを「すごい人」と形容するとは、、、彼女は本当にすごい人なのだと思う。
でも、何がすごいのだろう??

まっ、それはともかく、名講師というと、もう1人いるではないか!!
ワインのT先生である。
T先生も、Yさんとよく似たタイプの控えめで上品な名講師だと思う。

ああ、そういえば、私はこのブログでT先生のことをほとんど書いたことがなかったなあ。
では今回少し書いておこう。
まず、ワインの先生というと、気取っている、お高くとまっている、難しい話をする、というイメージで見られがちである。
実際、ワイン友達の話を聞くと、なかにはそういう先生もいるようである。
しかし、T先生は気さくな庶民派である。
また、私が知っているワインの先生の中で、最も「楽しい授業」をする先生なのである。
先生の授業を受けていると、いつも私は楽しくてしょうがない。
やはり、ワイン講座は楽しくなくては!!と私は思うので、先生が担当するWSET3の講座を選んだのだった。
しかし、まあ、かなりの美人でもあるので、先生を独占したい常連の男性ファンのため、先生の話はこれくらいにしておこう。
(2019/09/07「わたしのワインの先生(1)」)

最後に。
前回のT先生のワイン教室のことをまだ書いていなかった。
夏ということで、久しぶりに、スパークリングワインがテーマでした。

「夏はやっぱり、スパークリングで、しゅわしゅわ~♪♪」なんですって(*'ω'*///)so cute!!!


WSETワイン講座

2022/09/11

I'm giving mom a private lesson at night

講演会控室


9月は2度、講演の依頼をいただいている。
いずれも法律の講演会である。
1つは障害者施設で契約トラブル対処法の講演会、こちらはすでに終わっている。
もう1つは農協のイベント会場で相続、終活の講演会、こちらは下旬の予定である。
この間、3週間ほど出番はないが、月2度の講演では少ない。
日頃から練習や準備も怠らずにしておきたいものだが、何かいい手はないだろうか。
おやつのフィナンシェを食べながら、あんみつ先生は、ふと、こんなことを思い付いた。


洋菓子店アリスベル、フィナンシェ


「ママ殿、ちょっといいですか。」
「な~に??」
「講義の練習のため、ママ殿に個人授業をしたいのですが、どうでしょう??」
「あら、おもしろそうじゃない♪♪ テレビは退屈なので、ちょうどいいわね。」

というわけで、最近の私は、晩ごはんを食べた後、ママ殿を相手にマンツーマンレッスンに挑んでいる。
資料の余りを渡して毎回30~40分ほど、テーマを決めて話すのだが、ママ殿は夜テレビを見るよりも私の講座を聞く方が、息子からおもしろい話が聞けると上機嫌である。
なんだか、学生時代の家庭教師のアルバイトを思い出すなあ、、、
ただ、至近距離で講義をするとお互い気恥ずかしいので、私はダイニングテーブルで、ノートパソコンを見ながら話す、ママ殿は数メートル離れたソファーに座って聞いている。

ちなみに先週はこんな感じ。

(日)終活(相続と遺言)
(火)成年後見
(水)日本の年金制度と福祉制度の持続可能性
(金)インターネットトラブルの対処法
(土)インフレと金融緩和

「もっとゆっくり、はっきり喋ってほしいのよ。」
「分かってるけど、つい早くなってしまうんだよね。」
「アナウンサーみたいに上手に喋りなさいよ。」
「う~ん、、、」

ママ殿は、年を取ると誰でも耳が悪くなるから、テレビのアナウンサーのように滑舌よく話してくれないと聞き取れないという。
しかし、時間内に終わらせなくてはいけない、言うべきことがたくさんある、、、そういった講師側の事情もあるので、なかなか呑気に喋っていられないのだ。
しかし、終活講座の受講生はほとんどが高齢者だから、ママ殿の指摘は非常に重要だ。

成年後見の話をしたとき、ママ殿からこうも言われた。
「認知症の人は何も分からないから後見制度で保護する必要がある、とあなたは言うけれども、何も分からないわけじゃないのよ。」
「まあ、そうなんだけど、、、」
「忘れちゃうということなのよ。何も分からないと言われると、年寄りは人格を否定されたように感じます。」
「な、なるほど。次から気を付けます。」

簡単に表現をしただけで他意はなかったが、認知症の人に対する配慮が欠けていた。
自分が話したい内容を話す、と同時に、聞いている相手の気持ちも考えて話さなくてはいけない。
教え方がうまい、説明が分かりやすい、間違いがない、それはもちろん重要だが、思いやりと優しさ、あるいは謙虚さ、こういったことも講師にとって重要なのだ。

さて、今夜はママ殿に何を話そう、、、
調べものをしながら考えていると、ママ殿がおやつを持って来てくれた。


チーズケーキ


「はい、どうぞ。」
「いただきます。」
「ねえ、さっきニュースで見たんだけど、ECBだっけ??」
「えっ??( ゚Д゚) ECBはヨーロッパ中央銀行のことですが、何かありましたか??」
「ECBが金利を大幅に上げたって、さっきニュースでやってたよ。」
「ええ、そうなの~!?( ゚Д゚)」
「そうですよ。物価が高騰して庶民が生活に困っているから、金利を上げたのね。」
「ママ殿、さすがです。」
「それにしても、日本銀行は金利を上げないのかしら。」
「さあ、どうなんでしょう。私は日銀の中の人ではないので分かりません(*´з`)~♪」

以下、追記。
なんか、意外な展開に(*'ω'*)!!!
9月下旬の相続の講演会は、県内の主婦の会の主催で、農協のイベント会場でするのだが、ママ殿も急遽、参加することになったのだ。
ええと、、、ママ殿が私の講演を聞く、つまり、これは手前みそというやつではないか。
まじか。
最近、ほぼ毎晩、私の講義の練習相手になっているママ殿、一度、本番を聞きたいらしい😱イヤアアア

以下、追記。
講演会当日になり、「やっぱり行きません。」とママ殿。
「えー、どうして? 主婦の会の人も大歓迎と言ってましたよ。大丈夫ですよ。」
「いいえ。親ばかなので、恥ずかしいのよ。」
「そ、そうですか、、、」
残念ですが、妥当な結論のような気もします。
この日の講演の参加者は20人ほどでした。
今後もっと大きな会場でたくさんの参加者の前で講演をするときに、ママ殿には堂々と聞きにきてもらおうと思います♪♪

2022/09/08

おお、私の大好きな中村萌さん(*'ω'*///)

 






今朝、1年前の写真(Googleフォト)がダイジェストで表示された。おお、私の大好きな中村萌さん(*'ω'*///) 彼女の個展を見た後はABCクッキング丸の内教室へ。その後、銀座のラーメン屋「篝」で遅めのランチだった。



2022/09/06

テクニカルアナリスト国際資格受験対策オリジナル本試験予想問題(3)

2022年、テクニカルアナリスト国際資格受験生向けの特別企画。
当たるも八卦当たらぬも八卦ですが、私のオリジナルの本試験予想問題です。
去年の受験の時に使った自分の資料をもとにして作成しています。
受験生のみなさまの勉強の一助となれば幸いです。
実は私の予測は、わりと当たります!!
当たらないのは相場予測くらいなもので、、、(≧∇≦)キャー

使い方は簡単♪♪
ブログ記事をコピペする⇒ワードに貼り付ける⇒PDFファイル化⇒コンビニなどで印刷する⇒暗記または書く練習に使ってください。
なお、ーーーーーで改ページをすると使いやすくなると思います。

誤字脱字、内容の疑問質問等、何か気になることがあれば、プロフィールページよりご連絡ください。

参考文献は、日本テクニカルアナリスト協会の受験講座の教科書のほか、「先物市場のテクニカル分析」(ジョン・J・マーフィー著、日本興業銀行国際資金部訳、きんざい)、「テクニカル分析大全」(日本テクニカルアナリスト協会編、日本経済新聞社)。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
(予想問題9)
リトレースメントの理論について説明せよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
重要度B
難易度C

<答案例>

リトレースメントというのは、トレンド⇒押し戻りの調整相場の中で、押し戻りの波動の目安を予測する理論である。
エリオット波動論においても重要視される。
リトレースメントは主に3つある。

・フィボナッチリトレースメント
・ダウリトレースメント
・ギャンリトレースメント

それ以外にも、半値戻し、半値押し、半値はちがけにわりびき~といった相場格言もリトレースメントの考え方である。

フィボナッチリトレースメント
安値~高値の38.2%、50.0%、61.8%の3つの価格帯が重要とされる。
強いトレンドは61.8%までの調整で再度のトレンドが発生する。
中程度のトレンドなら50.0%、弱いトレンドは38.3%が調整の目安である。

ダウリトレースメント
WSJの株式コラムニストとしてダウ理論を提唱したチャールズダウの考え方。
安値~高値の33.33%、66.67%、つまり3分割をする。
なお、50%を含めることもある。
実際、ダウリトレースメントは、フィボナッチリトレースメントと近い場所に発生する。

ギャンリトレースメント
米国の著名なトレーダーのギャンが提唱したもので、ギャン理論の中の1つであるが、こちらは細かく、8分割をする。
したがって、12.5%~25%~37.5%~50%~62.5%~75%~87.5%~100%となるわけだが、やはり、フィボナッチ、ダウとほど近い37.5%、62.5%に調整の目安の線が発生するのである。

考察
3つのリトレースメントに共通するのは、30~40%周辺、50%、60~70%周辺である。ここは非常に強いサポート、レジスタンスとなるのではないだろうか。
リトレースメントは簡単な計算で分かるのでシンプルでよいと思う。だが、他方で、より正確な分析を期するためには他のテクニカル分析も併用し、総合的に見極めるとよいのではないか。
以上


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
(予想問題10)
ボリンジャーバンドのバンドの拡大と収縮は、売買判断にどのような影響を与えるか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
重要度A
難易度B

<答案構成例>

①ボリンジャーバンドの売買判断

移動平均の標準偏差を描いたもの
相場が1σ以内におさまる確率=68.27%
相場が2σ以内におさまる確率=95.45%
相場が3σ以内におさまる確率=99.73%

確率論からは逆張りが有効(とりわけ2σ、3σは逆張りのチャートポイント)
しかし、考案者のジョンボリンジャーは順張りを推奨している
トレンドフォローは、相場がさほど行き過ぎていない1σのブレイクアウトなどを売買サインとして用いる
どちらが正しいかは難しい、正規分布から逸脱した値動きをトレンドと捉えるのが順張りの見方であり、それをトレンドではないと捉えるのが逆張りの見方


②バンドの拡大と収縮

拡大=エクスパンション
収縮=スクイーズ

エクスパンションをしている場合、トレンドになりやすい⇒バンドウォーク
スクイーズしている場合、トレンドになりにくい⇒ヘッドフェイク(バンドウォーク失敗)
「なりやすい」「なりにくい」ということであり、バンドの拡大と収縮が売買判断に影響を与えるとはいえ、決定的なものではない

※答案構成とは、論文の答案のもととなる筋書きとキーワードのメモである。いきなり論文の答案を書けるかというと、慣れないうちは非常にむずかしい。また、途中で論旨展開をあやまったりすると書き直さなくてはならない(鉛筆ではなくペンで書く論文試験の場合、消せない)。そこで通常は、このような簡単なメモを作ってから答案を書き始めるほうがよい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
(予想問題11)
なぜリスクオフのときに円は過剰に買われ、円相場が大きく変動するのか。テクニカル分析の観点から説明せよ。(2020年講座出題問題より)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
重要度A
難易度A

<答案例>

投資家が損失を避けるため金融資産を一斉に売り、下落相場になることをリスクオフというが、そのときには日本の株式は下落し、円相場は円高(ドル安円高)となる。
リスクオフの円高については、ファンダメンタルズ分析からは次のように説明される。
すなわち、第一には円キャリートレード(低金利の円建てで借金をして、そのお金でドルなどを買い、海外に投資する)、それが円高局面では巻き戻されるということである。
第二に、輸出企業の稼いだドル資産の円転。
第三に、商社やエネルギー関連企業の為替ヘッジ。
また、非常に重要なのは、日本の保有する海外資産が膨大であり、世界一の債権国であること、よって、リスクオフになればそれらが日本に里帰りし、円高が進むのは必然である。

次にテクニカル分析の観点からリスクオフの円高を説明する。
まず理論的に円高要因があれば、次第に円高トレンドが作り出される。そして円高が進むわけだが、それはドル円のチャート上の下落トレンドである。これをテクニカルトレーダーや短期売買の投機筋が取引する場合、彼らは基本的にトレンドフォローなので、円買いに賭けることになるが、しばしばそれは熱狂的となり、行き過ぎた大円高に発展してしまうのである。つまり、これはバブル相場と同じようなことなのであるが、ここには群集心理、自信過剰、行動ファイナンス理論の不合理な投資行動といったものが認められる。最終的にはマーケットにパニックを引き起こしてしまうことがある。もっとも、そこまで到達すると理論価格との乖離は非常に大きいので、これ以上の円買いは起こりにくくなる。また、円買いに熱狂していたテクニカルトレーダーや投機筋だって、収益機会があれば円売りをするのである。行き過ぎた局面は逆張りのチャートポイントで、そこからは徐々に彼らも円売りに傾き始める。その結果、相場はテクニカル的に平均回帰の展開となり、長い時間をかけて結局は理論価格に戻るようになっているのである。
以上

※日本テクニカルアナリスト協会の講座の模範解答ではなく、自作のものです。論文の書き方にこれといった正解はない。だから与えられた模範解答を丸暗記するよりも、答案のキーワードと流れをまず覚え、実際に手を動かして自分で書いてみることが重要です。自作の答案を模範解答として覚えるのは、他人の作った模範解答を覚えるよりも容易のはずです。これが最も効果的な論文の試験対策だと私は思います。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
 (予想問題12)
サイクル分析の基本的用語を説明し、サイクル分析の長所と短所もあわせて説明せよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
重要度B
難易度A

<答案例>

サイクルとは周期のことで、相場にも一定の周期があるとされるが、サイクル分析家のメリマンによれば、相場の安値~安値を結んでワンサイクルとカウントする。つまり、安値~上昇~天井~下落~安値までがワンサイクルであり、この値幅が振幅というもので、この形状が位相というものである。
メリマンは、サイクルを用いてトレンドを判断するのだが、安値切り上がりなら上昇、切り下がりなら下落である。
また、時間軸(横軸)では、サイクルトランスレーション理論でトレンドを判断するのだが、これは、天井が右寄りなら上昇時間の方が長いので上昇(ライトトランスレーション)、左寄りなら下落時間の方が長いので下落(レフトトランスレーション)というものである。
一般に、ライトトランスレーションが出現したら、その次もライトトランスレーションが出現する(再現性)。よって、ライトトランスレーションが出現したら、次の上昇は買いが妥当であるが、逆に、レフトトランスレーションが出現したら、次の上昇は買いよりも戻り売りに妙味がある。
このようにしてトレンドを判断したら、次は、一目均衡表の変化日のように、相場に変化が訪れるタイミング(主にトレンドと反対方向への値動き)を予測する。例えば、29週ごとに下げがある場合、次も29週目に下がると考えるのであるが、ただ必ずしもドンピシャではなく、おおむね17%程度の時間のズレが発生するという。これをサイクルウィンドウ理論という。

サイクル分析の長所と短所について。
長所は何といってもその特殊性である。通常、テクニカル分析では価格(価格変化)を見る、いわばグラフの縦軸に着目するが、サイクル分析では価格ではなく時間を見る。一目均衡表の考案者の一目山人も時間論を重視していたが、サイクル分析は、売買サインそのものではないにせよ、決して軽視すべきではない。短所は、カウントや解釈がややあいまいなこと、売買サインそのものではないので使いにくいことである。それなら他のテクニカル分析との併用をしてその解決を図り、有効活用するのがよいだろう。
以上

2022/09/05

テクニカルアナリスト国際資格受験対策オリジナル本試験予想問題(2)

2022年、テクニカルアナリスト国際資格受験生向けの特別企画。
当たるも八卦当たらぬも八卦ですが、私のオリジナルの本試験予想問題です。
去年の受験の時に使った自分の資料をもとにして作成しています。
受験生のみなさまの勉強の一助となれば幸いです。
実は私の予測は、わりと当たります!!
当たらないのは相場予測くらいなもので、、、(≧∇≦)キャー

使い方は簡単♪♪
ブログ記事をコピペする⇒ワードに貼り付ける⇒PDFファイル化⇒コンビニなどで印刷する⇒暗記または書く練習に使ってください。
なお、ーーーーーで改ページをすると使いやすくなると思います。

誤字脱字、内容の疑問質問等、何か気になることがあれば、プロフィールページよりご連絡ください。

参考文献は、日本テクニカルアナリスト協会の受験講座の教科書のほか、「先物市場のテクニカル分析」(ジョン・J・マーフィー著、日本興業銀行国際資金部訳、きんざい)、「テクニカル分析大全」(日本テクニカルアナリスト協会編、日本経済新聞社)。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
(予想問題5)
一目均衡表の好転の解釈を説明せよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
重要度C
難易度B

<答案例>

一目均衡表は以下の5つの指標で構成される。

・転換線=(過去9本の高値+安値)÷2
・基準線=(過去26本の高値+安値)÷2
・先行スパン①=(現在の転換線と基準線)÷2の数値を26本先にずらして表示したもの
・先行スパン②=(過去52本の高値+安値)÷2の数値を26本先にずらして表示したもの
・遅行スパン=現在の終値を26本前にずらして表示したもの

一目均衡表の好転は4つある。

①転換線✖基準線の好転
転換線が基準線を上抜くこと、かつ、基準線が上向きであること。これは短期的な買いサインである。

②遅行スパンの好転
遅行スパンが株価を上抜くこと。この好転を考案者の一目山人は非常に重要と言っている。遅行スパンは終値のみをプロットした線であり、現在の価格が26本前の価格を上抜いた場合、25本の単純移動平均がそこから上向きとなったことを意味するのである。そのため、これは25本のモメンタムの0%を上抜いた場合と同じことである。少なくとも短期的には買いサインである。

③先行スパンの好転
株価が先行スパン②を上抜くこと、いわゆるクモのブレイクアウト。先行スパンは長期トレンドを示すもので、そこをブレイクアウトしたということは長期トレンドの転換を示唆する。長期的な買いサインである。

④三役好転
①~③の3つの好転がそろった場合を三役好転という。強い上昇相場である。一目均衡表は相場状況がひと目で分かることを目指したテクニカル分析であり、その意味で三役好転は最も分かりやすい、シンプルな一目均衡表の強い買いサインであると思う。
以上

※問われているのは解釈である。買いサインなのか売りサインなのかを明確に答える必要がある。また、強い買いサイン、短期的買いサインなどのように、買いサインにも程度があるが、それも答える必要がある。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
(予想問題6)
ギャップの意義について、トレンドと関連付けて論ぜよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
重要度B
難易度A

<答案例>

ギャップとは窓とも呼ばれるもので、チャート上、価格が飛んだ部分である。例えば、前日終値が500円、本日始値が510円なら、その間がギャップである。
ギャップは4つに分類される。
 
まず、common gap。これは通常、分析対象外である。流動性不足などで発生するものにすぎないからである。
次に、breakaway gap。重要なチャートポイント、例えばダブルトップのネックライン割れや、200日移動平均割れなどのチャートポイントで発生することがある。価格が飛んでブレイクアウトしたのであれば、そちらへ相場が勢いづいていくことが予測される。なので、トレンドと強く関係しているギャップといえる。
さらに、runaway gapもある。これはトレンドの勢いが強まってトレンド方向に発生するものであるが、トレンドの結果、あるいはトレンドのあらわれ、ということができる。
もっとも、exhaution gapというものもあり、ギャップを作ってトレンド方向に走ったのに、その後、反転してギャップを埋めるようならば、天井や底を形成したと考えられる。例えばアイランドリバーサルがその典型である。

ロウソク足の線組でも、ギャップは重要な意味を持つ。①酒田五法の三空、②包み足、③カブセ足、あるいは④アイランドリバーサルといったロウソク足の出現パターンは、いずれもギャップを伴うものだが、②③④は相場がこれまでとは反対方向に動きやすい、その兆候と解釈されている。
以上

※ギャップについての説明は、「先物市場のテクニカル分析」(ジョン・J・マーフィー著、日本興業銀行国際資金部訳、きんざい)の記述をもとに書いています。
※単にギャップの説明をするだけではなく、トレンドと関連付けて説明するのがむずかしいかもしれません。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
(予想問題7)
上昇トレンドラインと下値支持線の異同を論ぜよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
重要度A
難易度B

<答案構成例>

上昇トレンドラインについて。上昇相場の最安値、途中の押し目の安値どうしを結んで引いた斜めの線である。価格がこのラインを一度も割っていない場合、上昇相場はこのラインで反発する可能性が高い。このラインをブレイクアウトしてしまうと、上昇相場は黄色信号(先行き不透明)となる。しかし、これをもって上昇相場が終了して下落相場に転換したと断定するのは妥当ではない。

下値支持線は、上昇相場の押し目の安値の価格のことである(あるいはその価格に対する水平線のこと)。上昇相場はこのサポートでいったん反発する可能性が高い。しかしブレイクアウトしてしまうと、安値更新の売りが殺到するなどして相場が大きく下がることもあり、注意が必要である。いったんこのサポートを割ると、今度はサポートがレジスタンスとなり、上値をおさえるのがふつうである(サポートとレジスタンスの交替という)。その根拠については諸説あるが、多くの投資家がサポートの周辺でロングポジションを持っていて、その後は戻ったところの周辺でそのポジションを損切りしたがるからである(いわゆるヤレヤレ売りといわれるもの)

上昇トレンドラインと下値支持線の同じところ
・上昇相場はともにそのチャートポイントで買い支えられる、反発する可能性が高い
・しかし、割り込んでしまうと上昇相場の継続が危ぶまれる
・割り込んだ後はその周辺が抵抗となり、戻りをおさえこむ可能性が高い

異なるところ
・上昇トレンドラインは斜めの線であるが、下値支持線は水平線である
・したがって、上昇トレンドラインは時間の概念を取り入れたもので、時間とともに数値が上昇するのだが、下値支持線は同一の価格のままである
以上


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(予想問題8)
テクニカル分析において、トレンドとは何か、トレンドを分析するのはなぜかを説明せよ。
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重要度A
難易度B

<答案例>

トレンドとは相場の方向性、傾向のことで、要するに、上に傾いた相場は上昇トレンドということ。安値切り上げ高値更新の相場は上昇トレンド、高値切り下げ安値更新の相場は下落トレンドであるが、一般的にはチャートに次のようなものを描画してトレンドを把握する。

・トレンドライン=上昇トレンドなら起点となる安値~押し目の安値を結んだ線
・チャネルライン=トレンドラインとその平行線の2本を描き、川の流れのようなものを作る
・移動平均、一目均衡表などのトレンド系のテクニカル分析指標

時間的には、トレンドは、①長期トレンド、②中期トレンド、③短期トレンドの3分類で把握するのが一般的である。チャールズダウはそれぞれ、①メジャートレンド、②修正トレンド、③マイナートレンドと呼び、①を重視していた。

トレンドを分析するのはなぜか。
投資家にとってトレンドは収益機会そのものだからである。上昇トレンドなら買うと利益が出やすいし、売れば損をしやすい。トレンドに乗るというのが取引のコツなのである。したがって、投資家は誰しも、現在のトレンドを知りたいのである。
なお、ファンダメンタルズ分析は理論価格を求めるものであり、現在の価格が理論価格に対して割安か、割高かという点は分かるが、トレンド分析はテクニカル分析のほうの役目である。ある意味、トレンド分析はテクニカル分析において最も重要な分析目標ではないだろうか。
以上

2022/09/04

テクニカルアナリスト国際資格受験対策オリジナル本試験予想問題(1)

2022年、テクニカルアナリスト国際資格受験生向けの特別企画。
当たるも八卦当たらぬも八卦ですが、私のオリジナルの本試験予想問題です。
去年の受験の時に使った自分の資料をもとにして作成しています。
受験生のみなさまの勉強の一助となれば幸いです。
実は私の予測は、わりと当たります!!
当たらないのは相場予測くらいなもので、、、(≧∇≦)キャー

使い方は簡単♪♪
ブログ記事をコピペする⇒ワードに貼り付ける⇒PDFファイル化⇒コンビニなどで印刷する⇒暗記または書く練習に使ってください。
なお、ーーーーーで改ページをすると使いやすくなると思います。

誤字脱字、内容の疑問質問等、何か気になることがあれば、プロフィールページよりご連絡ください。

参考文献は、日本テクニカルアナリスト協会の受験講座の教科書のほか、「先物市場のテクニカル分析」(ジョン・J・マーフィー著、日本興業銀行国際資金部訳、きんざい)、「テクニカル分析大全」(日本テクニカルアナリスト協会編、日本経済新聞社)。

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(予想問題1)
出来高分析の意義、方法、問題点を説明せよ。
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重要度A
難易度C

<答案例>

①出来高分析の意義
テクニカル分析で買い判断がなされても、実際に買い注文が入らないと上昇しない。つまり、相場は需給で動くというのは明らかである。そこで、需給分析=出来高分析は非常に重要である。
かつての有名な分析家2人は出来高を重要視して、このような格言を残した。
チャールズダウ「トレンドは出来高によって確認されなければならない」
ジョセフグランビル「出来高は株価に先行する」
2人とも、価格分析と関連付けて出来高分析をせよ、と言っているのである。
 
②出来高分析の方法
単に棒グラフで見るのが一般的だが、他にもいくつかの方法がある。

出来高移動平均
VROC(出来高変化率)
OBV(On Balance Volume)

分析する場合の考え方は、出来高が増加していればその価格変動は信用できるが、出来高が減少していれば疑わしい、と考える。
OBVはジョセフグランビルが考案したものである。終値ベースのチャートが上昇した場合に出来高を加算し、下落した場合に減算し、前日と同値引けの場合は前日出来高をスライドさせる。
 
③出来高分析の問題点
出来高分析法は、流動性のある大型株において有効である。
しかし、為替市場は出来高が不明であり、そもそも出来高分析法が使えない。
また、小型株は出来高が不安定であるから、出来高分析のセオリーが機能しにくい。
以上

※答案例は、受験勉強の便宜のため、できるだけ形式的かつ簡潔に作成しています。受験生各自は、自分なりの言葉を書き足したりして、工夫してみるとよいかもしれません。
※答案例では基本的に計算式は省略しています。


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(予想問題2)
ワイルダーの考案したオシレーターについて、いくつか具体例をあげて説明せよ。
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重要度B
難易度A

<答案例>

ワイルダーはアメリカのトレーダーで、ウェルズワイルダージュニアのことである。彼は、RSIとDMIという2つの重要なオシレーターを考案したことで世界的に有名である。
RSIは、Relative Strength Index、相対力指数ともいわれる。
DMIは、Directional Movement Index、方向性指標ともいわれる。
 
RSIはレンジ相場の逆張り用途のオシレーターで、20%以下が売られ過ぎで買いゾーン、80%以上が買われ過ぎで売りゾーンである。

DMIはRSIと異なり、トレンド相場の順張り用途のオシレーターである。DI(+)、DI(-)、ADXの3本の線がある。
DIとは、Directional Indicatorの略、ADXとは、Average Directional Indexの略である。
ワイルダーの考案したATR(Average True Range)を用いてボラティリティ分析をしたのがADXで、これが上昇している場合において、DI(+)がDI(-)を上抜いたら強い上昇トレンドとして買い、その逆は売りと考える。
 
RSI、DMIは、トレンド相場かレンジ相場かにより使い分けるのが妥当である。つまり、「保ち合い放れに乗れ」という相場格言を引用すると、保ち合いはRSIでトレードし、保ち合いを放れてからはDMIを使うのがよいだろう。
もともとは、RSIを用いてトレンド相場で逆張りをするとどうもうまくいかないということで、DMIが考案されたのはないかと思う。
 
もっとも、RSIもDMIも、オシレーターのダイバージェンス(株価とオシレーターの逆行現象)の問題点を抱えている。これを克服するためには、他のテクニカル分析も併用して総合判断するのが妥当である。
以上

※限られた試験時間のなかで書く、原稿の枚数、字数の制限がある、投資レポートの問題に比べると点数配分が低い、という点からは、要旨と加点事由のみをしっかりと書くことが重要です。
※出題意図は何か、何を書いて何を書かないか、ということをよく考えること。例えばこれは、オシレーターのダイバージェンスを説明せよ、という問題ではない。なので、ここでは最後にダイバージェンスについて簡潔にふれるにとどめれば十分です。ダイバージェンスの説明は覚えているから詳しく書こう、そうすると答案全体のバランスが悪くなってしまうし、出題意図からずれてしまいます。


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(予想問題3)
オシレーターの共通の特質とは何か。オシレーターの例をあげてオシレーターの違いも説明せよ。
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重要度A
難易度B

<答案例>

オシレーターは3つに分類される。
まず、狭義のオシレーター、これは上下限があり(通常は0%と100%)、中央線(ゼロライン)があり、計算結果の線がその上下を往復するというもの。レンジ相場向けに開発されたもので、下限は売られ過ぎで買い、上限は買われ過ぎで売り、つまり逆張りに使うことを想定している。典型例としてRSI、ストキャスティクスがある。
次に、モメンタム指標というものがある。これは上下限がなく、トレンド相場向けのものであるが、典型例はMACDである。
また、どちらにも属しないオシレーターがあり、これは様々なものがあるのだが、例えばRCI、ROC、出来高のOBV、VROCなどがある。

オシレーターの共通の特質
オシレーターは、コンピューターエレクトロニクスの発達で急速に普及したものである。世代的には他のテクニカル分析に比べて新しい。例えばMACDは1970年代にジェラルドアペルが開発した。古いものだとウェルズワイルダージュニアの作ったRSI、DMIもあるが。
これらは複雑な数値の計算で構成されており、しかしできあがった指標は非常にシンプルなものなので、システムトレードに向いている。ただ、シンプルにすぎれば、それだけで売買するのはやや不足で、他のテクニカル分析との併用が効果的であると考える。たいていのトレーダーは、価格チャートをメインに表示し、オシレーターはサブで下方に表示する。いわばオシレーターは主役ではなく脇役のようなものだと思う。
また、ほとんどのオシレーターにはダイバージェンス(株価とオシレーターの逆行現象)が発生するのだが、この解釈が非常に難解である。一般にはオシレーターが株価の値動きを先取りしているとみなし、トレンドの転換を警戒するべきといわれる。ただ他方で、トレンド転換についてはチャールズダウのいうように、トレンドは明確に転換のサインが出るまで継続するともいわれており、オシレーターだけで判断し、早合点するのはよくない。

オシレーターの違いについてはすでに述べたとおり。まとめると、
・上下限のありなしの違いがある(狭義のオシレーターとモメンタム指標)
・レンジ相場向けのものとトレンド相場向けのものがある(例えばレンジ向けのRSIと、トレンド向けのDMI)
・逆張り用途のものと順張り用途のもの(同左)がある
・価格に着目したものと出来高に着目したものがある(後者についてはVROC、OBV)
・価格変動を計算するものとしないものがある(サイコロジカルラインは価格を計算しない)
このように、オシレーターにより何を重視するかが違うし、開発意図も違うのである。よって、オシレーターも複数を同時に表示するなどすれば、より効果的な分析が可能であると思われる。
以上

※問題文を読み、何を問われているかをよく見極めること。ここでは、オシレーターをいくつかあげる。その共通項を説明する。違いを説明する。この3つを書けばいい。

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(予想問題4)
単純移動平均の短所の解決方法を考察せよ。
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重要度B
難易度C

<答案例>

一般に、移動平均とは単純移動平均(SMA、simple moving average)のことである。これは、20日SMA=過去20営業日の終値の平均値、というように、単なる平均値にすぎないが、それをチャート上に線として描けば相場のトレンドを示唆するものとして非常に便利である。
しかし、短期のSMAであれば相場の転換に機敏に反応してくれるが、中長期のSMAだと、全ての営業日の終値を等価で評価するため、相場の転換に遅れてしまうという問題があるのである。例えば、ジョセフグランビルの提唱する200日SMAなどは、これまでのトレンドがひっくり返った時に以前のトレンド方向を向いたままであったりする。
このようなSMAの遅行性の問題は、投資家にとって時に致命的な判断の遅れをもたらすことがある。そこで、相場の転換に遅れないようにするための移動平均の改善策がいくつか考案されている。

・指数平滑移動平均(EMA)
n日EMA=前日のn日EMA+2/(n+1)×(本日終値ー前日のn日EMA)
・加重移動平均(WMA)
・MACD(moving average convergence divergence)
12日EMAー26日EMA=MACD
MACDの9日EMA=signal
MACDーsignal=ヒストグラム

上記の趣旨から、いずれも直近の価格変動を重視した計算方法になっている。相場の転換に対してSMAよりも機敏に反応する仕組みなのである。
投資家は、相場がこれまでとは反対方向に動き出し、状況の変化を感じとった時には、SMAだけでなく、これらの指標を見て総合的に相場を見極めるとよいのではないか。
以上

※単純移動平均の短所の解決方法は必ずしもこれだけではない。様々なテクニカル分析指標を用い、総合判断することが重要~といった論旨展開も可能である。答案例以外の書き方もいろいろあると思われる。

2022/09/01

たった2回のそれは、黄金時代の日本のことであった

日本橋宮川、うなぎ


むかしは良かったは老人の口癖である。

日本の証券関係者も同じようなことを口にする。


「バブルのころは良かったなあ。」

「へえ、そうなの??」

「そうだよ。いまは本当に景気が悪い。」


私はバブル時代の兜町を知らないが、お昼は寿司や鰻だったというし、まあ、バブルなら良かったにきまっているか。

しかし、老人が人生で最も輝いていた時間を取り戻すことは決してできないのだ。

また、人生のピーク時を基準にして現在の自分を評価するのは、非常に欲深いことでもある。

そのような評価をするなら、つねに現在の自分は敗北者ということになる。



■日経平均株価・年足
日経平均株価年足
(出典:かぶたん)


日本の株式市場はどうだろう。
バブル時の最高値は4万円の手前で、この場所からは常に相場を見下ろせるので、いつまでたっても日本株は割安だと言われる。
でも、本当にそうなんだろうか。
よく見ると、終値が3万円を超えていた年は、、、

1988年 30159円
1989年 38915円

たった2年だけ。
しかも、その時はアメリカを凌駕しようかという破竹の勢いの「黄金時代の日本」だった。
たとえ「黄金時代の日本」でもこの水準は高すぎる、というのがマーケットの神様の判断だったようだ。

ちなみに、2021年は一時3万円を超えたが、惜しくも、終値は28791円となった。


いまの日本は1988年と1989年と比較して強い日本なのだろうか。

もしその根拠や手がかりがあるならば、日経平均株価はこれからも上昇すると思う。

日本の証券関係者も、この先、個人投資家に日本株を推奨するときには、1988年と1989年と比較して、いまの日本がどういう点で「強い日本」なのかを説明できなくてはなるまい。

しかし日本の証券関係者は、チャートに買いシグナルがあることくらいしか説明することがないのではないか。



■日経平均株価・年足・ボリンジャーバンド

日経平均株価年足ボリンジャーバンド

(出典:かぶたん)



「えっ、きみはそんなばかげた根拠(テクニカル分析)で日本株に投資するの?」

「ええ、そうですよ。どうせ、あぶく銭ですから。」


<ボリンジャーバンドの計算式>
BB = x日の移動平均 ± x日の標準偏差 × y
(yは、1,2,3などを用いる)

ボリンジャーバンドについては、トレンドフォロー(順張り)で用いるならば比較的内側のバンド(例えば1σあたりのバンド)を描き、そのブレイクアウトなどで売り買いするのが有効である。
バンドの拡大縮小を観察する。
バンドが拡大中の局面をエクスパンションといい、エクスパンションをしているならトレンドが強まりやすいと考える。
この局面で実際にトレンドが出た場合、バンドウォークという。

さて、私もちょっと、テクニカル分析以外の、まともな理由を考えてみる。
すると、現在、日本銀行が大規模な金融緩和をしていること以外、日本の強さはひとつもないと思うのだ。
今のところ、さらなる金融緩和はあっても、その反対の政策はない、と信じ切れるならいいが、、、ウクライナ戦争で世界的なインフレ基調。
アメリカのFRBも、ヨーロッパのECBも利上げに舵を切っており、円安も進んでおり、日本としては、これ以上の金融緩和が難しい局面になっていることも確かだ。

日本株を買うなら、忘れないようにしておきたい。
たった2回のそれは、黄金時代の日本のことであった。



東京夜景