2022/02/20

たのしくたのしく、やさしくね

宮下公園のショッピングモールに、ギャラリーSAIというカジュアルなギャラリーがあると聞いた。
いま、看板デザイナーがユニークな展示会をしているので、もののついでに一度のぞいてみてはどうか、と知人からすすめられた。
最近はコロナのせいなのか、展示会の予定のない人気作家も多い。
そのため、退屈しのぎに目新しい展示を見ることが増えた。

用事を済ませてから渋谷に行ったのは先週のことだが、青山通りを渡り宮下公園に着いたのはお昼時だった。
オミクロン株の感染爆発で、1階のご当地グルメ街は閑古鳥が鳴いている。
しかし、エスカレーターで3階に上がり、SOUTHのエントランスを入ったところの喫茶店はずいぶんと客が入っている。




その先の通路の右手に、、、あった、あった!!
吹き抜けの近くにあるのがギャラリーSAIである。
今回は比内直人(Naoto Hinai)さんという看板デザイナー(というのかな??)のギンギラギンのハデな展示会であった。








浅草界隈の下町を想起させるストリートカジュアルな作風、タトゥーを彫り込んだゴツい男性ばかりが描かれている。
斬新でインパクトのある見た目とは裏腹に、近付いてみると細部が緻密に作り込まれており、男性の体臭が匂うようなリアル感もある。
比内さんの経歴なども見て、私はなんだか、この作品には「俺流」という言葉が似合うと思った。
そういえば、道玄坂の上の「俺流ラーメン塩」、コロナになってからもうだいぶ食べにいってない、、、

その後、渋谷駅に戻り、銀座線で日本橋駅へ。
日本橋高島屋のイートインで食事をして1時間ばかり休んだ。
その後、ワイン教室の時間になったので、大通りを呉服橋方面へ。
常盤橋の交差点で右側を見ると、遠くに三越前駅の出口が見えるのだが、よく考えると日本橋駅、三越前駅、大手町駅、東京駅は非常に近い、今さらながらその近さを実感した。

交差点をわたると常盤橋のすぐ先に広場がある。
その向こうに見えるのがパソナの本社ビルである。
この中に、T先生のいるワインスクール(キャプランワインアカデミー)がある。
実は、キャプランはコロナ以前、南青山三丁目の交差点の近くにあって、インテリアも完璧におしゃれだった。
しかし、コロナになってから状況が一変、南青山三丁目では賃料支払等で厳しいのだろう、八重洲の親会社のビルの実用的な一室に移転した。


キャプランワインアカデミー


エントランスは法律事務所の入口のようである。
教室内は受験予備校のようである。
ずいぶんとかわいげのないワインスクールになってしまったなあ、と思う。
しかし、そうはいっても、先生がかわいくなくなったわけではないので、、、受講生の男性陣はべつに気にもしていないだろう。
というわけで、先生のワイン講座は、たのしくたのしく、やさしく、今月もここで静かに開催されているのであった。


2022/02/11

加藤美紀さんの絵画

ギャラリーMUMONという銀座の小さな画廊に着いたのはお昼過ぎのこと。
交差点のマガジンハウスの斜向かいと思っていたので少し迷ったが、歌舞伎座の路地を入り、途中の雑居ビル(医療ビル)の1階にあった。
ギャラリーMUMONとは、きっと無印良品のようなコンセプトで命名されたのだと思うが、今回は「RANSHOUHOUSYU(鸞翔鳳集)」という派手な名前の共同展示会で、画家1人1点ずつの出品である。


長谷川雅子、ギャラリーMUMON


実は今回もまた、アート友達Iさんのおすすめで立ち寄ったのだった。
Iさんの今回のおすすめは長谷川雅子さんという若手画家である。
彼女の作品は入口のすぐそばに展示されていた。
熊猫(シュウマオ)とは中国語でパンダのこと。
彼女の経歴を見ると東京芸術大学の大学院に在籍中とのこと。
若々しくて好感の持てる絵であるが、ええと、これってストリートファイターじゃないの??
画廊のお兄さんと少し話した。

「この絵の中国人は春麗チャン??」
「確かに、似てますね。」
「あ、お兄さん、ストリートファイターも春麗も知ってますか??」
「ええ、知ってますよ^^」

当たり前に知っていたのでちょっと安心。
こないだミヅマアートギャラリーで魔界村の一件があり、知らない場合も想定して話しかけたのだが。
まあ、ストリートファイターはあまりにも有名なのでしょう。


加藤美紀、ギャラリーMUMON


さて、ここでの私のお気に入りは圧倒的に、加藤美紀さん。
彼女の軽妙洒脱でカジュアルな絵が、他の画家の重々しい絵や凝った絵よりも、いい感じがした。
このいい感じは何だろうと思い、プロフィールを見てみると、「女子美術大学→ステーショナリーグッズメーカー会社員→フリーのイラストレーター→現代美術家」という経歴であった。
ははあ、なるほど、、、いい感じの理由は、彼女の絵がトレンドを意識して作られているからである。
年齢的にも私とほぼ同い年の彼女は、今後、人気の現代美術家となるのではないか。
つまり、彼女のような雑多な経歴の持ち主の方が、様々な社会経験をしていて、現代美術家としてふさわしく、成功もしやすいと思うのだ。
いまは昔とは異なり、国民生活が豊かで、教育水準が高く、高度の情報化社会である。
インターネットで検索すれば何でも出てくる時代に、学校教育でなければ提供不可能な価値や経験は少なくなっただろう。
学校や学歴はもはや、権威はあってもトレンドではない。
自分の手持ちの学歴は単なる箔付けにすぎないのだ。

ギャラリーMUMONを出た後は銀座から竹橋へ。
この近くに用事があり、約束の時間まで国立近代美術館のMOMATコレクションを見た。
ここは相変わらず素晴らしい展示である。


東京国立近代美術館


東京国立近代美術館


その後、所用を済ませ、6時半ごろに竹橋駅から日比谷駅へ。
年末の牛肉の赤ワイン煮込み以来のABCクッキング丸の内。
ただ、この日のメニューは料理ではなく、パンである。

おや、今日の先生はおしとやかな感じ、初めて見る先生だがおしとやかすぎてマスク越しだと声がよく聞こえない。
しかしその後、その先生が急用でいなくなり、若くて大柄な男性(R先生)に途中交代した。
今度はうってかわって、野性的なR先生の声だと聞き取りやすかった。


ABCクッキング丸の内


オーブンでパンが焼きあがり、いよいよ仕上げの段階に。
向かいの女性がパンにふりかけている小瓶を見て、青のりですかと聞いたら、パセリです、といわれておもしろがられた。
まあ、確かにパンに青のりはかけないか。
その後、生徒全員のパンを袋詰めするときになって、R先生が大活躍。
袋詰めの準備の手際があまりにも見事で私はびっくりして眺めた。
大柄なのに手先が器用で繊細、やっぱり料理の先生はある程度そうでないと務まらないのだな。
私は袋詰めのパンを持ち帰るつもりで帰り支度をして、おみやげの缶詰などももらった。
が、もう夜9時でお腹が空いたので、早速テーブル席でパンを食べることにした。
やはり、焼き立ての手作りパンはめちゃくちゃおいしい!!

すぐそばでR先生が片づけをしていて、少し話す時間があった。
前職が何だったのか私は非常に気になっていた。
そこで質問をすると、板前でした、との答え。
板前ね、、、なるほど、あの雰囲気と声と動き、カウンター席で見かける板前のものに違いないと思い、気分が晴れた。
ただ同時に、じゃあ自分は料理教室でどんな人に見えているのかしら、とも思ったのだが。

2022/02/02

The story of Blue Rose(3)名もなき実昌

私の大好きな細密画家の水野里奈さん、去年末に銀座の石川画廊で偶然会った奥田雄太さん、この2人の所属するのが飯田橋のミヅマアートギャラリーである。
午前中、四ツ谷で用事を済ませた後、私は市ヶ谷駅から外堀通りをぶらぶら歩き、10分ほどでミヅマアートギャラリーに到着。
観光専門学校、日本語学校の隣にある倉庫のような建物の2階で、旗が掲げられていたのですぐに分かった。
外階段をのぼり、非常口の扉のような重厚な扉をあけると、銀座周辺の画廊と比べると広々として気持ちのいいギャラリーであった。




名もなき実昌壁画記念写真


おお、天井の高いメインルームの壁に、かわいらしいキャラクターの描かれた巨大壁画(4×6メートルくらい)が飾られている!!

この日は、Twitterで創作活動をしていることで知られる新鋭アーティスト「名もなき実昌」さんの展示会初日であった。
ギャラリーの女性職員(Mさん)に挨拶をしたら、飛行機で福岡から来たばかりという実昌さんご本人がそこにいらっしゃいますよ、と言われた。
壁画の前に5~6人の若い男性が集まって、絵の話をしている。
一体どの人が実昌さんなのだろう、、、
待っている間、私は実昌さんのTwitterを読んでいた。
アニキャラ、ゲームキャラ、ゆるキャラといった感じのキャラクター絵画が中心であるが、単なるキャラモノではなく、ファンタジーの世界の「冒険」をイメージさせる力強い作風である。

巨大壁画の反対側の壁も見てみると、「魔界村」を彷彿とさせる少しブキミな絵が飾ってある。
私がその絵の前に立っているとMさんが隣に来たので少し話した。
私は彼女に、「これって魔界村っぽくないですか」と聞いてみた。
すると、まだ20代と思われる彼女は、「魔界村って何ですか??」と聞いてきたので、「じゃあ、ドラクエっぽくないですかね~」とあわてて聞いたら、さすがにドラゴンクエストのことは知っていた。
私は、ああ、よかった、、、と思った。
よくあるジェネレーションギャップというものであるが、男性の場合、若い女性相手にそれを感じると複雑な気分になる。
でも、あとでよく考えたら、魔界村は80年代のファミコン世代のゲームなんだよなあ、、、

その後、私は実昌さんと話すことができた。
雑誌のインタビューの前で長い時間は話せなかったのだが、意外なことに、先ほどの男性グループの中で、最もジミな服装の男性が実昌さんであった。
まじめで礼儀正しく、気難しいアーティストというよりは、物腰の柔らかな会社員の印象である。
また、彼は芸大美大の出身ではなく、10年前は普通の文系の学生だという。
話していて、どうもそれが彼のコンプレックスのようにも思えたが、くだらないことだと私は思った。

それにしても、この絵はオタク系アートという新ジャンルの始まりなのかしら??
奇想天外で非常におもしろい!!と思った。


DNPプラザブックカフェ


DNPプラザ


さて、ミヅマを出て帰りも市ヶ谷方面へ、来た道を戻った。
途中、DNPプラザ(DNPとは大日本印刷のこと)で少し休憩をとった。
1階にブックコーナー付きの広くておしゃれなカフェがあり、今年のカレンダーの展示会をしていた。
私は窓際の席でレモネードを飲んでくつろいだ。
その後は別の用事があって、総武線で新宿駅に着いたのは2時すぎになった。
新宿で用事を済ませた後、私は通行人がほとんどいない地下道を都庁方面に歩き出した。
コロナ禍になってからというもの、新宿歌舞伎町なんて感染の震源地中心地と思っていたので、こうして新宿を歩くのは本当に久しぶり。
寄り道の目的地は、去年リニューアルオープンした損保ジャパンミュージアム(SOMPO美術館)。


損保ミュージアム、絵画のゆくえ






今回の展示会は「絵画のゆくえ2022」、これは過去に新人賞「FACE」を受賞したアーティストのその後の活躍を追跡する展示会である。
しかし、この前の私もそうだったのだけど、実は私、「FACE」を狙って見に来たつもりだったのよね、、、そうしたらまたしても「絵画のゆくえ」の方だった。
パンフレットやホームページにFACE受賞作家展と書いてあり、また間違えてしまった。
まあ、仕方がない。
1時間ほどかけてギャラリーをゆっくり回って、5時近くに美術館を出た。

その後は新宿駅から地下鉄を乗り継ぎ、六本木一丁目へ。
赤坂アークヒルズのスターバックスに入った。
ここで6時まで休憩して、7時からサントリーホール(ブルーローズ)でコンサートを聞いたのだが、そのときの話は前回のブログ記事に書いたとおりである。

帰り道は溜池山王駅から銀座線で上野方面へ。
電車内で私は、ふと先ほどのブルーローズのエピソードをもう一度考えた。
薔薇は生来的に青い色素を持たないのでブルーローズは自然界に存在しない。
そこで実際には、白薔薇を染色して大変な手間をかけて青薔薇を作るようなのだが、このようなことからブルーローズは不可能への挑戦を意味するといわれる。
また、ブルーローズの所有者は願いがかなう(夢がかなう)という言い伝えもあるようだ。
ただ、これには続きがあって、場合によってはミステリアスな何か、死や破滅を示唆する場合もあるという。

私は、後者の意味があるからブルーローズにあまりいい印象を持たなかったが、改めて考えるとこの2つの意味は不可分で、良い意味と悪い意味が併存するのは理屈に合う。
より大きな願い(夢)をかなえるためには、それに見合うだけの危険を冒さなくてはならず、その実現過程では厳しい局面もあるはずだ。
もしあなたが、夢をかなえたい、ほしいものを手に入れたいと思うなら、ハイリスクハイリターンの冒険を選択する必要がある。
また、ミステリアスな何かというのは不確実性だと思う。
リスクとは一般に、危険というネガティブな意味に解釈されることがほとんどだが、投資の世界では単に不確実性という中立的意味でも使われる。
よって、私の個人的見解だが、ブルーローズにはハイリスクハイリターンの「冒険」というキーワードがふさわしい。

2022/02/01

The story of Blue Rose(2)不可能の代名詞ブルーローズ

アークヒルズスターバックス


アークヒルズスターバックス


1月26日夕方、私は新宿駅から地下鉄を乗り継ぎ、六本木に出た。
アークヒルズのスターバックスに入ったのは5時近く。
ここで6時まで休憩して、7時からサントリーホールでコンサートを聞く予定である。

私はレジで、「パプアニューギニア」のハンドドリップを注文した。
カウンター席に座って店内を見渡すと、客がまばらで閉店まぎわのように見えた。
いつもはモダンなスターバックスのはずなのに、今日は何だか陰気くさいなあ、と思った。
年末、私は久しぶりにこの場所に来て「ザンビア」を注文したのだが、そのときはKさんにいれてもらった。
しかし、Kさんはお休みで、別の女性が出てきてコーヒーをいれてくれた。
彼女とは話したことがないので、私はひとり静かにコーヒーを飲んで過ごした。
チョコレートドーナツが甘くておいしかった。


アークカラヤン広場


6時を回ったので、アークカラヤン広場へ。
私は寒風の中、正面玄関の前で15分以上立って待ち、開場時間を告げる懐かしのオルゴールを久しぶりに聞いた。
サントリーホールは日本で最も有名なコンサートホールだろう。
でも、私は約3年ぶりに訪れた気がする。
記憶をたどると、最近来たのは2018年12月、2018年10月、2018年4月(マリアジョアンピリスの引退記念ピアノコンサート)と記憶する。


サントリーホール


サントリーホールブルーローズ


おや、メインホールの方のNHK交響楽団のコンサートは中止、という張り紙がある。
私は正面入口すぐ左手のミニホール(ブルーローズ)に入った。
コンサート名は「アジアンコネクション」、金管五重奏でガーシュウィンという、あまり聞く機会のないプログラムである。
メインのガーシュウィンは「ポーギー&ベス」、その前にアンドレアガブリエリ、クラウディオモンテヴェルディー、マルコムアーノルドというマイナーな作曲家の曲が次々と演奏された。
アンドレアガブリエリねえ、ガブリエルフォーレならよく知っているのだけど。
モンテヴェルディーは、ワインの銘柄みたいでおもしろい名前だな、と思った。
また、アーノルドの曲を聞きながら、私は、最近自動車事故に遭ったというアーノルドシュワルツェネッガーの姿を思い出した。
結局彼は無事だったわけだが、もし自動車事故であっけなく死んでいたら、ターミネーターの最期としてはふさわしくない、などと考えていたら、コンサートの前半が終わった。






さて、休憩時間といってもホワイエは全部休業で、トイレ以外に用がないので、私はからっぽのお酒売り場のカウンターに寄りかかってぼんやりとしていた。
サントリーホールブルーローズ、、、ブルーローズとはどういう意味で名付けられたのだろうか。
気になってスマホで調べてみた。

英語BlueRoseは不可能の代名詞とされてきましたが、サントリーがバイオ技術によって2004年に新品種「青いバラ」を開発。この小ホールは、多くのアーティストの皆さまに新たな挑戦の舞台として活用して欲しいという思いから「ブルーローズ」と名づけられました。

一般に、男性が女性に赤い薔薇をプレゼントすればそれは愛情を意味する。
まあ、そんなことふつうは知っている。
しかし、薔薇は生来的に青い色素を持たないのでブルーローズは自然界に存在しない。
なるほど、、、そこで実際には、白薔薇を染色して大変な手間をかけて青薔薇を作るようなのだが、このようなことからブルーローズは不可能への挑戦を意味するといわれている。
また、ブルーローズの所有者は願いがかなう(夢がかなう)という言い伝えもあるようだ。
ただし、これにはまだ続きがあって、場合によってはミステリアスな何か、死や破滅を示唆することもあるという。
もちろんサントリーホールのブルーローズは良い意味の方であるが、サントリーが開発したブルーローズの写真を見ると、色みとしては薄紫で、ミステリアスな印象である。

Genetically engineered roses
Scientists have yet to produce a truly blue colored rose; however, after thirteen years of collaborative research by an Australian company, Florigene, and a Japanese company, Suntory, a rose containing the blue pigment delphinidin was created in 2004 by genetic engineering of a white rose.[5] The company and press have described it as a blue rose, but it is lavender or pale mauve in color.[6]
(Wikipedia英語版より)

遺伝子操作されたバラ
科学者たちはまだ真に青い色のバラを生産していません。しかし、オーストラリアの会社であるフロリジーンと日本の会社であるサントリーによる13年間の共同研究の後、2004年に白いバラの遺伝子工学によって青い色素デルフィニジンを含むバラが作成されました。会社と報道機関はそれを青いバラと表現しましたが、色はラベンダーまたは淡い藤色です。
(上記日本語訳)

ああ、ブルーローズ、なんだか素敵な感じがする言葉なので調べてみたが、ちょっと期待はずれかな。
でもこの日のブルーローズのコンサートは、期待以上の内容だった。
アンコールはデュークエリントンの「In a sentimental mood」。
「アジアンコネクション」というタイトルは恐らく、日本人演奏家ヒロノグチ氏が演奏家の友達を誘って企画したもの(??)と思われる。
コロナ禍の欧米で広まったアジア人差別、今回のマイナー作曲家と黒人演奏家の曲の組み合わせは、そのような人種差別に対する静かな抗議の意味があるのではないか。
実は、メインのジョージガーシュウィンは、ユダヤ系ロシア人の移民であるが、そのことはあまり知られてはいない。
ガーシュウィンの旧姓は、ゲルショヴィッツ (Gershowitz)というのだそうである。