2026/07/19

もったいないですね。あと1枚、チケット、どうしましょうか、、、



東京スカイツリーのそばに、圓通寺というお寺がある。
ここには、ママ殿のご先祖様の墓がある。
また、縁(圓)が通じるお寺ということで、私は大変縁起が良いお寺だと思っている。

そこで、私は、都内の用事のついでに立ち寄ったりもするが・・・摩訶不思議なことに、私にぜんぜん良縁をもたらさないのだ。
うちは檀家であるにもかかわらず、御利益がないようなものだ。

まあ、ボヤキはこれくらいにしておこう。




3月のお彼岸は、ママ殿と圓通寺を訪れた。
このときは、帰りに海鮮丼を食べたが、ママ殿は非常に満足していた。

6月下旬。
私は、ママ殿と、再び墓参りに行くことになった。
お盆に行くと猛暑なので、今のうちに行きたいというのだ。

今回、ママ殿は、新しく買ったスニーカーを履いていった。
が、履き慣れていないのに遠出をしたため、墓参りの後、足が痛くなってしまった。





「ちょっと待って。歩くと、足が痛い、、、」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫だけど、家に帰りたいわ」
「もう帰るんですか? さすがに、お墓参りだけで帰るのは、早すぎませんか。足が痛いなら、喫茶店で少し休むとか」
「そうね。喫茶店なら、いいかもね」
「では、喫茶店に行きましょう」





数日後、リビングで、ママ殿が足の爪を切っていたので、現在の様子を聞いた。

「足の具合、どうですか?」
「まだ少し痛いわ」
「こないだみたいに外出できますか?」
「とりあえず、1~2週間は、おとなしくしています」

私は、スマホのカレンダーアプリを開いた。

「ウ~ム、、、困りましたね」
「どうしたの?」
「週末に、都内でコンサートの予定があるんですよ」
「あ、忘れてました」
「どうします?」
「やめておきます。無理をして、ひどくなっては困るのよ」
「そうですか」
「残念だわ・・・」
「もったいないですね。あと1枚、チケット、どうしましょうか、、、」

ママ殿は、爪を切り終え、今度は耳掃除を始めた。

「そうねえ、、、アナタ、若い女性と行ってきたらどうかしら?」
「な、なるほど、名案です。しかし、私のような者に、果たして圓通寺サンの御利益がいただけるのかどうか・・・そこが問題です」
「圓通寺の御利益?」
「そう。縁(圓)が通じるお寺ですから」
「あら、面白いわね。でも、アナタは圓通寺で、墓参りをしているのよね」
「そうですけど、、、」
「墓好きの女と仲良くなったりしてね(笑!)」
「((( ;゚Д゚)))!!」


(墓好きの女・・・汗)