8月末のまだ暑い日曜日の午後。
私は、表参道駅で下車し、南青山のパソナビルを訪問した。
キャプランワインアカデミーで、WSETの日本酒イベント(WSET SAKE Experience)に参加するためだ。
このイベントは、日本酒のテイスティングを気軽に体験できる企画で、WSETの日本酒資格のPR活動の一環でもある。
WSETとは、ロンドンに本拠のある国際的なワイン教育機関だが、最近は、日本ブームに乗って、日本酒の資格ビジネスも始めたようである。
今回の酒イベント、最近忙しい私にとって、超久しぶりとなった。
ブログ記事を遡ると、2025/08/18「わたしの「テイスティングコメントの作り方」」の記事があるが、参加はそれ以来だ。

以前のように、ビルの上階の広い部屋に通され、窓際の明るい席に座った。
私の目の前に、テイスティング用のグラスが複数置かれているが、まだ空っぽだ。
その横には、テイスティングシートがあり、注がれる予定の日本酒の銘柄名が記入されていた。
①月桂冠上撰
②而今純米大吟醸白鶴錦
③七本槍純米80%
月桂冠とか、白鶴とか、テレビCMで聞いたことがあるが、私は、よく分かっていなかった。
では、そろそろ時間が来たので、日本酒のテイスティング体験のスタート!
まず、真ん中の日本酒だが、銘柄は「而今純米大吟醸白鶴錦」だった。
透明な液体をよく見ると、若干の色みがある。
ひと口飲むと、味も香りもフルーティーだった。
お、これは、高い酒だな、、、
得した気分(*'ω'*)」
私は、何度かグラスを回し、日本酒の透明な液体をじっと眺めた。
しかし、私はなぜか、気持ちがそれほど盛り上がらなかった。
もしかして、私は疲れているのか?(*'ω'*)ム~
もうひと口、飲んでみたが、やはり、気持ちは、それほど盛り上がらなかった。

その後、最上階のラウンジで、ネットワーキングの時間となった。
日本酒の中でも古酒というのがあり、古酒専門の酒屋がブースを出していたので、グラスを差し出して、注いでもらった。
古酒か、、、熟成により琥珀色をしていて、樽の匂いと味がする。
いや待て、そもそも日本酒は樽に入れるのかしら?(汗)
ああ、思い出した。
2年前、同じ場所で古酒のイベントがあって、レクチャーを受けたじゃないか(リンク)。
しかし、あのときのことを思い出そうとしたが、思い出せなかった。
そこで、私は、GoogleのGeminiを使って調べた。
「ワインやウイスキーは、オークなどの木樽に入れることで「樽の成分(香りや色)」を液体に移し、微細な空気の出入りによって酸化熟成を促します。一方、日本酒の場合は少し事情が異なります。」「日本酒は非常に繊細なお酒であるため、長期間木樽に入れてしまうと木の香りが強くなりすぎ、お酒本来の風味が完全に負けてしまうため、あえて木材には触れさせないのが伝統的な熟成方法です。」(Geminiより)
なるほど、、、それでは、日本酒の古酒の独特の匂いと味は何だったのだろう?
「長期間(3年〜10年以上)寝かせることで、日本酒の中では主に以下のような変化が起こります。
1.色が「琥珀色」に変わる
お酒に含まれるアミノ酸と糖分が時間をかけて結びつく「メイラード反応」(玉ねぎを炒めると茶色くなるのと同じ原理)が起こり、無色透明だった液体が美しい黄金色や琥珀色、さらにはルビー色へと変化します。
2.味わいが「丸く、深くなる」
アルコールのツンとした刺激(角)が取れ、とろりとした滑らかな口当たりになります。フレッシュな状態では感じられなかった、重厚な旨味や甘味が引き出されます。」
3.香りが「複雑」になる
フルーティーな香りから、ナッツ、カラメル、ドライフルーツ、あるいは醤油やスパイスを思わせるような、深く香ばしい「熟成香(じゅくせいか)」と呼ばれる独特の香りへと進化します。」(Geminiより)
なるほど、そういうことか。
まあ、勉強にはなったが・・・ひとつ分かったことがある。
どうやら、私は、お酒やテイスティングに対する興味や関心が薄れてしまったようだ。

数日後のスターバックス。
私は、ダークモカチップフラペチーノを飲みながら、自身のこのような状況を分析した。
マイブームという言葉がある。
それは、あるときやって来て、あるとき確実に去る波にすぎない。
例えばそれは、夢中になった過去の恋愛などと一緒だ。
その後、長く離れていると、自然と興味が薄れ、気持ちが冷めるが、再び巡り遭っても、たいして思い入れがなかったことを自覚する。
そのような場合は、変化を求めるタイミングが来ており、興味の対象を切り替えるべきだ。
は~、いつ飲んでも、ダークモカチップフラペチーノは、美味しいなあ、、、(*'ω'*)
今回のテイスティング体験は、私にとって、意外なものだった。
自分の大好きなものや、拘ってきたものを、思いきって切ることへの重要な示唆とも思える。
確かに、現在の私は、テイスティングにも、お酒にも、あまり興味が持てない。
そもそも、めちゃくちゃ酒好きでもない。
1杯600円足らずの濃厚なチョコレート味のフラペチーノを飲んで、十分満足できる。
さて、今年も、あっという間に9月の終わりだ。
私は、溜め息を吐き、以前と同じことを考えた。
3月の終わりにも考えたことだが、やはり、選択と集中が重要だ。

