2019/08/05

出光美術館「唐三彩展」

東京駅にはお昼頃に着いた。
今日は午後から出光美術館で特別講座があるのだが、午前中に東京駅近くで用事があり、用事を済ませてそのまま歩いて日比谷方面へ行った。
ロレックスのある郵船ビルなどもそうだが、この辺りは三菱グループのおひざ元。
いまはラグビーのワールドカップで盛り上がっているようだ。


丸の内


おや、あれは社会人ラグビー部の男性たちが、外国人プレイヤーを押し倒して決起集会をやっているのだろうか。
まあ、スポーツにこういうノリは必要だが、お気楽者の私には無理である。


ロレックス丸の内


さて、夏場にロレックスに入ると思うことがある。
ここは絶品の涼しさである。
受付の女性から時計を受け取り、会計をしたが、女性はたいてい冷え性なので、ここまで涼しいとさぞかし冷えるだろうと思った。

その後ロレックスを出て、真夏日のなかを日比谷方面へ歩いた。
この並木通りは、大きな街路樹が絶妙の位置に植えられており、スプリンクラーも設置されている。
そのため、真夏でもわりと涼しく歩けるところである。
出光美術館のある帝劇ビル、その隣の国際ビルまでは、徒歩で約10分かかる。
歩いていつも思うのだが、途中に「コムデギャルソン」という不思議な服屋がある。
コムデギャルソンは日本のブランドだが、服屋の店内が喫茶店にもなっており、客たちが茶飲み話をしている。
ガラス張りで通るたび見てしまうが、服が売れなくてカフェでも始めたわけではないだろう。
この場所ならカフェの副業は儲かるだろうし、服屋の店員が話し相手をして服が売れたりすることもあるのだろう。
これはなかなかおもしろい、と思った。
まあ、私はセブンプレミアムのペットボトルのお茶で十分なのだが。


出光美術館「唐三彩」


帝劇ビルの出光美術館へ。
今日の特別講座は唐三彩についてである。
私は出光美術館会員で、毎度企画展の案内と画集をもらっているが、唐三彩の画集は2冊もらっており、事前に自宅でざっと目を通していた。
しかし、講師Yさんの話は、展示会や画集の解説とは別の角度からのアプローチで、非常におもしろかった。
ラウンジで食べた中村屋の月餅も、久しぶりに食べたが、おいしかった(特別講座では休憩時間に、お茶菓子が出る)。
ちなみに、月餅は中国の菓子である。


出光美術館


ところで、出光はやきものの美術館であるが、私がここで学んだのは中国の偉大さである。
日本は歴史的に中国とアメリカの影響をもろに受けており、明治以前は中国、明治以降はアメリカである。
それなのに、日本人が中国を成金などとばかにして、アメリカをありがたがるのはおかしな話である。
例えば日本人はふだん、アルファベットではなく、漢字を使っているわけだが。
このように、日本人、日本文化のルーツをたどっていくと日本人が中国人に劣っている、負けているといった民族的なプライドに関わる問題にもなる。
そのため、中国の偉大さはないことにされているのだろう。
だが困ったことに、日本の現状は巨大な中国経済に事実上依存しており、資本的支配下になりつつある。
このような現実は、もはや無視できないものとなっている。


ジムロジャーズ「中国の時代」


米中貿易戦争。
トランプ大統領があの手この手で「中国潰し」を試みている。
しかし、中国はしたたかであり、米中貿易戦争はアメリカの思うようにはいかないだろう。
一説によると、トランプ大統領は最後の白人政権と言われる。
それなら、安倍総理は最後の日本人政権ではないだろうか。
安倍総理のこれまでのスキャンダルの数々を見ると、そんな感じが漂っている。
この2つの政権が倒れ、自民党政権の時代が終わった時、日本は重大な政治的転換期を迎えるだろう。
どのような転機なのか、中国との関係がどう転ぶのかはともかく、私たちはその時になって慌てないように準備をしておきたいものだ。


中国古典名言事典