2020/10/08

「老人」×「トータルソリューション」

14日から幕張メッセで病院フォーラムがあり、私の手元には郵送された招待状がある。
なぜか私の招待状はVIP。
今回の特別講演の登壇者は相澤病院理事長の相澤孝夫先生である。
私はこれを聞こうと思って同フォーラムに申し込んだのだが、急遽用事で行けなくなった。
ただ、実は以前にも一度、相澤先生の講演を聞いたことがあり、その時の資料を読もうと思い、書斎のファイルから引っ張り出した。


慶應MCC夕学五十講相澤病院理事長の講演会


これは、2019年1月29日の「夕学五十講」の時のものである。
夕学五十講とは、これまでも何度かブログに書いたように、丸の内の慶應MCCの講演会のことである。
この日は友人と一緒に聞きに行き、帰りは寒いのに椿屋カフェ(椿屋茶房)で冷たいパフェを食べた。
椿屋は、女性店員がメイド喫茶のメイドさんみたいだ、そんな話題にもなったが、テーブル上に置かれた花椿マークの入ったグリーンの帽子もしゃれている。


椿屋カフェ


椿屋珈琲


まあ、それはさておき、私は来週の講演会を聞けないので、以前の講演内容をブログに書き記して思い出してみようと思う。
おや、病院フォーラムのチラシを見ると、ホリエモンも登場するのだね。
今回、ホリエモンは予防医療のNPO法人の関係者として、予防医療の重要性について講演するようだ。
そして相澤先生もまた、予防医療は重要だと語っていた。
昔の医療は、患者が来院すると治療をして帰ってもらうだけだったが、それだと現在の大病院はもう経営が成り立たない。
そこで、治療の左と右、つまり左は予防で、右はアフターケアであるが、その両端でもっと稼ぐ必要があるという。
もっとも、それは単なる儲け主義ではない。
患者の利益(幸福や満足)にも資することなので、病院と患者はウィンウィンということである。

では、予防医療とアフターケアとは具体的に何のことなのか。
例えば健康診断がすぐに思い浮かぶが、健康診断よりも介護の方が現在の高齢化社会では重要だという。
例えば、寝たきり老人にさせないための在宅介護、介護の周辺の様々な支援サービスは、もはや不可欠だという。
これからの大病院の経営は、医療、介護、健康診断、その周辺サービスまでも事業を拡大し、多角経営で運営する、「老人」×「トータルソリューション」で稼ぐ、まあ、それは確かに理にかなっていると思う。

ただし、この辺の問題は、この日の講演のメインではなく、病院の人事制度をどうするか、こちらの方がメインであった。
そもそも、一般企業の人事制度は病院には通用しないのだという。
第一に病院は営利組織ではないからだが、第二に「病院カースト制」とぶつかるからである。
ようするに、病院の人事は絶対服従のピラミッド型で、医者が上位、事務方は下位なのである。
現場の専門職は何らかの国家資格の保有者、医師、看護師、理学療法士、介護福祉士~などであるが、それに対して事務方は、特別な国家資格等を前提とせず、医療現場では肩身が狭いのだそうだ。
ふつうなら事務方が上、現場作業員は下であろうが、まあ、そんなの当たり前のことだから、経営側が現場を仕切れるわけである。
だが、病院の地位の序列はそれが逆転しているため、経営側が現場に対して「従属」しがちなのである。
その結果、医療現場が勝手に動き、経営側はそれを黙認することもあるという。
これではせっかくの経営戦略も機能しないので、まず最初に人事制度の改革に着手したのだという。

では、人事制度をどのように策定し、どのように組織内へ浸透させたのか。
これについては相澤病院の具体的事例があって、詳細で実務的な説明と資料をもらったので、ここで説明するよりは慶應MCCのウェブサイトでアーカイブを見る方がよいだろう。
もし興味があるようなら、そちらを参照してほしい。