2024/01/01

「終活」の本を書いたので、次は「墓」を見てみたい



私は、本を出したので、次は新しいことを始めようと思っている。
しかし、その前に、ひと息つきたいのだ。

12月末。
書斎と自分の部屋を片付けた。
書斎のテーブルの上は、執筆に用いた資料のコピー、ゲラ、走り書きのメモ等が散らかしっぱなしになっている。

片付けの後、書斎のテーブル脇のファイルボックスを見た。
ここに、届いた郵便物が束になって溜まっている。
私は、ひとつひとつ郵便物を取り出し、必要なものと不要なものに分けていった。

おや、この封筒は?

クレジットカードのインビテーションの封筒だった。
春先に届いたものが、ポイと突っ込んだまま、奥の方に隠れていた。

カードのグレードアップか、、、
いまは、どれほどのステータスがあるのだろう。

私は、コロナ禍にカードを格下げして、それっきりだった。
気になって調べると、格下げの申し出をしたのは、2年前の2021年8月6日。
当時のカードの支払履歴を見ると、最後の支払日は2021年8月1日。
場所はBNAWALLアートホテルイン東京。
ラウンジカフェ、コーヒー2人分の支払履歴。

当時のことを思い出した。

2021年8月1日。
ここで遭遇した作品は、ズバリ、「墓」なのであった。
どこがどう墓なのかは分からなかったが、こちらとしては、アーティストがそう言えばそう思うしかなかった。

ええと・・・ふむふむ・・・概念としての墓場ねえ(*'ω'*)ガイネン?

私には、実家の墓参り以外で墓といわれるものを見たりする趣味はない。
が、少なくとも真夏に墓といわれるものを見ると、やけに涼しい気分にはなれた。
また、先祖の墓参りをすると気持ちが落ち着くというが、この作品を見た私は、気持ちがリラックスした。
私は思うのだが、私たちの人生は、常に墓場と隣り合わせだ。
人は必ず死ぬ。
どうのように生きようと、いずれここに入るのだ。
そう思うと、気持ちがリラックスできた、ということなのである。




さて。
私の記憶違いかもしれないが、20年以上前、どこかのマンガ雑誌に、「お願い、インビテーション」というラブコメが連載されていたような気がするのだ。

う~ん、確か、ビッグコミックスピリッツだったかなあ??

クレジットカードのインビテーションの封筒が来るたびに、私はふと、このタイトルを思い出すのである。
ただ、検索しても出てこないので、もしかして記憶違いか、あるいは不人気で記録がないのか、いまは検索して出てこないものは世に存在しないとみなすしかないので何とも自信がない。




そこでよ~く考えると、当時のビッグコミックスピリッツの連載作家に、「ギャラリーフェイク」でおなじみの細野不二彦氏がいて、アート好きの私は学生時代、欠かさず読んでいた。
細野不二彦氏は「リザベーション、プリーズ」というスチュワーデス物語(??)のような短編ラブコメも書いている。
この話は確か、尻切れトンボで終わっていて、その後どうなったのか不明だが、もしかして、、、「お願い、インビテーション」というのは、何となく「リザベーション、プリーズ」とタイトルが(ごろ的にも意味的にも)似ているので、こちらの間違いのような気もしてきた。

まあ、いいか、、、この話、これ以上、深入りしないでおこう。
そういえば最近は忙しくて美術館やギャラリーに、いっていない。
あっという間に、今年も終わりだ。。。
私は、インビテーションの封筒をゴミ箱に捨てた。




以下、2023/11/13「名画「舞踏会の手帖」を紐解く」より。

こないだ担当の美容師に見本を届けたが、以前、この美容室で彼女が不在のとき、スタッフが映画好きというので、「舞踏会の手帖」という古いフランスの名画を紹介したことがある。
監督は大御所ジュリアンデュヴィヴィエで、確かこのような内容だと記憶する。

主人公は豪邸に住む資産家で、夫が早世し、未亡人となった美女である。
彼女はさみしそうにして寝室に滞在しているが、学生時代に憧れていた人たちがいま、どこでどうしているだろう、と想い起こす。
ふと、寝室の机の引き出しをあけると古い手帖があって、彼女が手に取って開くと、手帖には、当時、舞踏会のときにステキだ!と思い、連絡先を交換した男たちのことが書いてある。
それを眺め、彼女は、昔の男たちを訪ね歩く旅に出る。

それで、ふと思い付いたのだが、、、私もチョット「舞踏会の手帖」のまねごとをしてみようと思うのだ。
私は、本を出したので、次は新しいことを始めようと思っている。
しかし、その前に、ひと息つきたいのだ。

私は、スマホの連絡帳を開き、画面を指でなぞった(*'ω'*)フムフム

次は、ギャラリーにいきたい!

最近忙しいので、招待されるなら、お気に入りのアーティストの展示会がいい。
こないだ出光美術館のやきものの展示会を見た。
刺激が足りなかったので、過激な画風の現代アートがいい。

終活とは「墓」に入る準備である。
私は、「墓」に入る準備=「終活」の本を書いてみた。
例えばの話だが、、、終活本を書いたので、次は「墓」を見てみたい。
墓のことを書いてみたい。
やはり、「終活」と「墓」は相性が抜群なのだ!




ということで、12月、ホンモノの墓のほうを見てきた。
母方の実家の墓のあるお寺で、年末のご挨拶も兼ねての訪問である。
玄関先で線香を買うとき、住職の奥さんと雑談をした。
お喋り好きの奥さんに、私はずうずうしく、終活本のPRもさせていただいた。

「そうそう。本には発売日とは別に発行日というものがありまして」
「あら、知ってるわ。あなたの本の発行日がどうかしたの?」
「発行日と発売日は普通、違うんですよ。フシギですが、本は発行日前すでに発売されているんです。でも私の本は、発売日も発行日も、11月10日なんです。こないだ、母から聞いたのですが、11月10日は、おじいちゃんの命日なんです」
「あら、驚いた! でも世の中には、そういうご縁って、実際あるのよね~」
「ご縁ですか。。。でも実は、もう1つ、ご縁があるんです。11月10日は、私の大好きな女性のお誕生日かもしれません」
「あら、それはまた、すごい話じゃない。でも世の中には、そういうご縁も、実際あるのよ~。それで、あなたの大好きな女性って、どこのどなた? せっかく来たのだから、報告して帰りなさいよ」
「奥さん、実はですね~ヒソヒソ(*'ω'*)]]]
「あら、報告は私じゃなく、墓地でご先祖様に・・・まあ、ふたりの間に、、、そんなことがあったなんて・・・驚いたッ( ゚д゚)!! でも、世の中には、そういうご縁って、実際あるのよ~」
「これも、ご縁、、、ですか」
「ねえ、アナタ、まだ時間あるでしょ。チョットお座敷に上がって、ゆっくりしていきなさいよ。以前、ゴディバのお菓子を私にくれたじゃない。お礼に今日、和菓子を出してあげるわ♪」
「え~、いいんですかあ。私のような怪しい男をナンパするなんて、住職の奥さんなのに大胆ですね」
「あら、別に怪しくないわよ。あなたは本も出しているのだから、信用できるもの。その話、詳しく聞かせて」
「分かりました~♪」

そういえば以前、神楽坂で似たようなやりとりを、他のおばあちゃんとしたことがある(2019/06/03「私のような怪しい男をナンパするなんて!?」)。
まあ、それはともかく、こんな感じで、私はおいしいお茶と和菓子を食べながら、少しの間、住職の奥さんと楽しいおしゃべりをして過ごしたのだった。