2024/05/02

WSET3受験対策オリジナル本試験演習問題(2)

前回の続き。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演習問題・第2回

(問題文)

1.ブルゴーニュにおけるグランクリュの畑の特徴を説明せよ。

2.ブルゴーニュのシャブリ、ムルソー、プイイフュイッセの気候の特性と、典型的な白ワインのスタイルを説明せよ。

3.次の記述は、ブルゴーニュ地方のどのコミューンに関するものか。
①コートドニュイの最も北にある
②コートドボーヌの最も北にある
③コートシャロネーズの最も北にある
④ラターシュとロマネコンティで知られる
⑤コートシャロネーズで最も上質の赤ワインを作る
⑥コートドボーヌの中で最も上質の白ワインを作る(3つ)
⑦上記6の3つのコミューンの中で、最も南にある
⑧コートシャロネーズの非常に小さなコミューンだが、赤ワインが高く評価されている
⑨マコンで最も有名である(2つ)
⑩ブルゴーニュ地方の最も北にある

4.コートドニュイヴィラージュの赤ワインの特徴を、同じコートドニュイのなかのジュブレシャンベルタンの赤ワインと比較して説明せよ。

5.ボージョレ地方についての記述の正誤。
①ボージョレ地方では白ワインは生産されているが、ロゼワインは生産されていない
②ボージョレの代表的なガメイ種の赤ワインのことを、ボージョレヌーヴォーと言う
③最良のガメイ種は、ボージョレ地方の栄養分の多い肥沃な土壌で作られる
④ボージョレ地方の伝統的なブドウの仕立て方は、ゴブレであるが、この仕立て方は機械収穫に不向きである
⑤ボージョレの赤ワインの格付けは、ボージョレクリュ、ボージョレヴィラージュ、ボージョレの順番である
⑥ボージョレでは、赤ワインを炭酸ガス浸漬法により作らなくてはならない

6.次の記述はアメリカのどの場所に関するものか。
①セントラルヴァレー地域にあり、ジンファンデルの名産地として有名である
②ナパヴァレーの最北の西側で、最も高い日中気温を記録する
③ナパヴァレーの最南端にあり、ソノマにまたがっている
④ソノマの中でもソフトな感触のカベルネソーヴィニヨンの赤ワインを作ることで有名である
⑤ジンファンデルの古木があることで有名である
⑥カスケード山脈の西にあるオレゴン州の代表的なワイン産地である
⑦カスケード山脈の東にあるワシントン州の代表的なワイン産地コロンビアヴァレーの中にある非常に小さいが重要なワイン産地である
⑧ニューヨーク州の氷河湖のそばにあり、リースリングで有名である

7.ナパヴァレーの気候的特徴を説明せよ。

8.セントラルヴァレーで生産されるワインの特性を説明せよ。

9.次の記述は、アルゼンチンとチリのどちらに関するものか。
①ワインの国際市場で成功している
②地中海性気候
③カサブランカヴァレー
④マルベック
⑤アンデス山脈の山陰となるため降水量が少ない
⑥アンデスと表記されたワインラベル
⑦ボナルダ
⑧ラ・リオハ
⑨トロンテス
⑩ワイン畑の標高が高いことで知られる
⑪カルメネール

10.以下は南アフリカの何に関する記述か。
①南アフリカの土着品種
②ケープタウンの東にある高級ワイン産地
③ケープタウンの北にある低価格ワイン産地
④ステレンボッシュの東南にある標高の高いワイン産地
⑤ステレンボッシュの北にある山のワイン産地
⑥南極から北上する寒流
⑦南東から吹く強風

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演習問題・第2回

(解答例)

1.ブルゴーニュにおけるグランクリュの畑の特徴を説明せよ。
丘陵地の中腹。斜面。方角は南または東を向いている。理由は、日当たりが良い、霜の被害を受けにくい、偏西風から保護される。そのため、平地やふもとと比較して良質のブドウがとれる。

2.ブルゴーニュのシャブリ、ムルソー、プイイフュイッセの気候の特性と、典型的な白ワインのスタイルを説明せよ。
典型的な白ワインはどこもシャルドネである
シャブリは北部⇒冷涼な大陸性気候、シャープで鋼鉄のような非常に高い酸味、緑色系果実風味が強いものも
ムルソー=コートドールは中部⇒比較的温和な大陸性気候、マロラティック発酵や熟成中のおりとの接触などを経た複雑で表現力の豊かなスタイル(P86)
プイイフュイッセ=マコネは南部⇒温和な大陸性気候、フルボディーで非常に円熟した果実風味、石灰岩質の土壌で栽培されていることもあり、そのような香りも

3.次の記述は、ブルゴーニュ地方のどのコミューンに関するものか。
①コートドニュイの最も北にある ジュブレシャンベルタン
②コートドボーヌの最も北にある アロスコルトン
③コートシャロネーズの最も北にある リュリ
④ラターシュとロマネコンティで知られる ヴォーヌロマネ
⑤コートシャロネーズで最も上質の赤ワインを作る メルキュレ
⑥コートドボーヌの中で最も上質の白ワインを作る(3つ) ムルソー、ピュリニモンラッシェ、シャサーヌモンラッシェ
⑦上記6の3つのコミューンの中で、最も南にある シャサーヌモンラッシェ
⑧コートシャロネーズの非常に小さなコミューンだが、赤ワインが高く評価されている ジヴリ
⑨マコンで最も有名である(2つ) プイイフュイッセ、サンヴェラン
⑩ブルゴーニュ地方の最も北にある シャブリ

4.コートドニュイヴィラージュの赤ワインの特徴を、同じコートドニュイのなかのジュブレシャンベルタンの赤ワインと比較して説明せよ。
ジュブレシャンベルタンはコートドニュイにある村名である。どちらの赤ワインも、ピノノワールのストレートという点は同じだが、コートドニュイヴィラージュは、コードトニュイにあるいくつかの村名のピノをブレンドしたものである。そのため、最高級とされるジュブレシャンベルタンよりも価格はリーズナブルで、クオリティーはやや落ちる。

5.ボージョレ地方についての記述の正誤。
①ボージョレ地方では白ワインは生産されているが、ロゼワインは生産されていない 誤
②ボージョレの代表的なガメイ種の赤ワインのことを、ボージョレヌーヴォーと言う 誤
③最良のガメイ種は、ボージョレ地方の栄養分の多い肥沃な土壌で作られる 誤
④ボージョレ地方の伝統的なブドウの仕立て方は、ゴブレであるが、この仕立て方は機械収穫に不向きである 正
⑤ボージョレの赤ワインの格付けは、ボージョレクリュ、ボージョレヴィラージュ、ボージョレの順番である 正
⑥ボージョレでは、赤ワインを炭酸ガス浸漬法により作らなくてはならない 誤

6.次の記述はアメリカのどの場所に関するものか。
①セントラルヴァレー地域にあり、ジンファンデルの名産地として有名である ローダイ
②ナパヴァレーの最北の西側で、最も高い日中気温を記録する カリストガ
③ナパヴァレーの最南端にあり、ソノマにまたがっている ロスカーネロス
④ソノマの中でもソフトな感触のカベルネソーヴィニヨンの赤ワインを作ることで有名である アレキサンダーヴァレー
⑤ジンファンデルの古木があることで有名である ドライクリークヴァレー
⑥カスケード山脈の西にあるオレゴン州の代表的なワイン産地である ウィラメットヴァレー
⑦カスケード山脈の東にあるワシントン州の代表的なワイン産地コロンビアヴァレーの中にある非常に小さいが重要なワイン産地である ヤキマヴァレー
⑧ニューヨーク州の氷河湖のそばにあり、リースリングで有名である フィンガーレイクス

7.ナパヴァレーの気候的特徴を説明せよ。
ナパヴァレーのあるカリフォルニアは地中海性気候である。温暖で雨は比較的少ない。カリフォルニア海流による冷たい海風の影響を受けるが、西側のソノマとのあいだには高い山(マヤカマス山脈)があり、その冷たい海風は南のサンフランシスコの方から朝霧を伴って迂回して北上してくる。したがって、ナパヴァレーは南の方が冷涼で、北の方が温かい傾向がある。

8.セントラルヴァレーで生産されるワインの特性を説明せよ。
カリフォルニアの大量生産タイプのワイン、低価格ワイン。カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネといった国際品種のワインが多い。しかし、セントラルヴァレーのローダイは、高品質のジンファンデルの赤ワイン。

9.次の記述は、アルゼンチンとチリのどちらに関するものか。
①ワインの国際市場で成功している チリ
②地中海性気候 チリ
③カサブランカヴァレー チリ
④マルベック アルゼンチン
⑤アンデス山脈の山陰となるため降水量が少ない アルゼンチン
⑥アンデスと表記されたワインラベル チリ
⑦ボナルダ アルゼンチン
⑧ラ・リオハ アルゼンチン
⑨トロンテス アルゼンチン
⑩ワイン畑の標高が高いことで知られる アルゼンチン
⑪カルメネール チリ

10.以下は南アフリカの何に関する記述か。
①南アフリカの土着品種 ピノタージュ
②ケープタウンの東にある高級ワイン産地 ステレンボッシュ
③ケープタウンの北にある低価格ワイン産地 スワートランド
④ステレンボッシュの東南にある標高の高いワイン産地 エルギン
⑤ステレンボッシュの北にある山のワイン産地 パール
⑥南極から北上する寒流 ベンゲラ
⑦南東から吹く強風 ケープドクター