前回、日比谷の帝劇ビル、国際ビルが取り壊されるという記事を書いた。
現地のビルを見に行くと、すでに取り壊しの準備に入っていたが、国際ビルの地下には、私がよく行くABCクッキング丸の内教室もあった。
こちらは、大手町界隈に移転したという。
先日、そのリニューアルオープン記念で、「マンディアン」を作るミニ企画があった。
ABCクッキングは、去年末に行ったきりで、疎遠になっていたが、私は、久しぶりに予約し、新しい丸の内教室に行ってみることにした。
4月17日。
私は、お昼過ぎに東京駅をおりた。
ABCクッキング丸の内教室は、東京駅の目の前にあるのだが、その前に、私は、丸紅本社ビルに向かった。
大手商社の丸紅は、大手町界隈を竹橋方面に歩き、毎日新聞本社のすぐそばにある。
その先には、東京国立近代美術館があるが、少し手前の大通りの交差点のところである。
丸紅本社ビルには、ギャラリーがあり、現在、美女シモネッタの名画を見ることができる。
美しきシモネッタ、、、(*'ω'*)ドキドキ
「丸紅ギャラリーでは、東京国立近代美術館で例年開催される「美術館の春まつり」と連携し、丸紅が所蔵する日本で唯一のボッティチェリ(Sandro Botticelli, 1444/1445-1510)のテンペラ画《美しきシモネッタ》を特別公開します。モデルとなった夭折の美女シモネッタ・ヴェスプッチ(Simonetta Vespucci, 1453-1476)が、傑作《プリマヴェーラ(春)》や《ヴィーナスの誕生》のモデルであったといわれ、「フィレンツェの春」あるいは「ルネサンスの春」の象徴的存在でもあったからです。また2025年は、ボッティチェリの研究で世界的に知られる矢代幸雄の歿後50周年にあたります。奈良の大和文華館でもほぼ同時期に矢代幸雄の「没後50年記念特別展」を開催します。さらに2025年はシモネッタが登場する小説『春の戴冠』の著者である辻邦生の生誕100年にあたる年でもあります。本展はそれらの記念年に呼応する形で開催するものでもあります。」(丸紅ギャラリーウェブサイトより)
ギャラリーは、本社ビルの3階にある。
展示室自体は広くはなく、500円の入館料を払って、やや拍子抜けするかもしれない。
もっとも、展示室の入口まで長い廊下があり、ここに、丸紅の社史と戦前戦後の歴史が掲示されていて、これは非常に面白かった。


名画の鑑賞後は、向かいのカフェで休憩。
案内チラシを見ると、魅惑の美女シモネッタのタイアップ企画をしていた。
赤い料理がいくつか用意されている。

Y先生と、生徒6人。
情熱的な赤いカレー、赤いパスタ、そして、真っ赤なイチゴのティラミス。
ランチタイム終了後で、私は、ティラミスを頼んだ。
去年夏、A先生の大学の同期会に呼ばれて知り合ったのだ。
年の離れた私を呼んでくれたのは、私の大先輩K先生である。
K先生は、A先生の大学の同期なのだが、このとき、同期会の幹事をやっていたため、とにかく、人を集めたかったようなのだ。
同期会は、アメリカから一時帰国したA先生の講演がメインで、これが非常に面白かった。
さて、ニューヨーク在住のA先生は元気だろうか。
A先生にメールをしてみると返事があり、とくに変わりなく元気だった。
が、丸紅ギャラリーのことは、特に話題にはならなかった。
ま、それがふつうだろう。
例えば、損保ジャパンの人が、SOMPO美術館に興味があるかというと、別にないだろう。
ブリヂストン(アーティゾン美術館)や、サントリーや、出光興産だって同じ。
ましてや、DIC(川村記念美術館)も。
そして、美術館や美術品に興味がないのは、株主や投資ファンド(!)だって同じだ。
夕方。
新しくなったABCクッキング丸の内教室に到着。
新丸ビルの隣の三菱UFJ信託銀行本社ビルの中にあった。
教室に戻り、ラッピングを開けると、その途端、イチゴの濃厚な匂いがした。
味も濃厚で甘ったるかったが、かなりの口臭防止効果があるに違いない。
ここで、本日作る「マンディアン」について説明しよう。
もともとは、修道士の僧服のことである。
ヨーロッパ映画やオペラによく出てくるが、私たちは、ドラゴンクエストのキャラクターをイメージすると分かりやすいかもしれない。
チョコレートの上に、レーズンやナッツをのせたものが、修道士の僧服と似ていることから(トッピングはネックレスの装飾か)、マンディアンと呼ぶそうだ。

Y先生と、生徒6人。
私たち参加者は、それぞれ、普通のチョコレート色のマンディアン2つ、ホワイトチョコのマンディアン2つを作った。
作業は短時間で終わったが、完成まで冷やすので、その間、春の新コースの売り込みを受けた。
これは、まあ、いつものことなので、参加者一同、受け流すのだが、4月に異動してきたばかりのY先生は、生徒獲得のため、一生懸命だった。
ペアの無料体験レッスンの予約ができるから、知り合いを連れてきてほしいという。
私は、Y先生の目の前に座っていて、ただならぬプレッシャーを感じた。
私は、頭のなかに、数人の知り合いを思い描いた。
一応、候補者といえる人はいる。
Y先生は、あてがはずれたらキャンセルしていいというので、じゃあ、予約を入れます、と言った。
予約すると、Y先生から、アーモンドミルクがもらえた。