2022/10/16

女性起業家の時代??

創業スクール、2022年


今年も10月から、茨城県取手市主催の起業家スクール(創業スクール)が始まった。
私は去年に続き、コーチとして参加している。
講師は、このブログにも何度か登場したことのある、大阪のしがない経営コンサルタントUさんである。

会場は(最終回を除き)ウェルネスプラザ取手のセミナールーム。
これまでは商工会の会議室を使っていたが、今年は駅前の公共施設ウェルネスプラザ取手で、こちらのほうがきれいな大部屋になり、何となく明るい雰囲気であった。
うしろの席には、去年知り合ったコーチ仲間のNさん、Mさんがいたので早速挨拶。
コーチは私たち3人だけ(去年は5~6人だった)。
これに対して受講者は25人ほど、今年もなかなか盛況である。
去年はイタリアンレストランのお兄さん、パティシエのお兄さん、靴磨き職人のおじさん、などと仲良くなった。

今年はどんな起業家と知り合えるのだろう。
楽しみである。
おや、今年は女性起業家が多い、、、
正確ではないが、男女比ほぼ1:1で、ずいぶん華やかである。


創業スクール、2022年


私が担当するコーチとは、グループワークの仕切り役である。
Uさんの講座は1回3時間30分の長丁場、しかしその半分以上がグループワークの時間なので、講師のほかに助っ人が何人か必要となる。
第1回のグループワークでは、自己紹介~自分のやりたい事業の説明~自分にとって起業とは何か、といったことを話し合った。
自分にとって起業とは何か、このディスカッションは非常によかった。

私のグループでは、まず、自分にとって起業とは「愛」であるという意見が、20代の女の子からあがった。
事業に対する愛がなくては起業家を続けられないということである。
同趣旨の意見として、起業とは楽しむこと、遊びのようなもの、というのがあった。
また、起業とは自己実現の手段、価値創造である、などのもっともな意見も。

私のお気に入りは、起業とは「爆発」である、という他のグループの意見。
起業の動機を直観的に表現しており、見事である。
起業の決意をした後、上司の机に辞表を叩きつける様子が目に浮かぶ。

続いて私の解釈だが、起業とは自由を希求する衝動の発露である。
つまり、起業家は自由(精神的自由、経済的自由)を求めて起業するのであって、だからこそ、仕事なのに愛とか楽しむとか遊びとか、そういう言葉が出てくるのである。
同じセリフを会社員が言うといかにもウソっぽいが、起業家が言うなら本意である。

次に、起業とは損得などを勘案した論理的選択、打算的選択ではなく、衝動的、感情的な選択であり、動物的な行動である。
あとで冷静に考えると人生の選択を誤った、起業しないほうが正しかったと思うかもしれないが、後戻りはできない。
失敗や不幸を覚悟で突き進むしかない。
どのような展開や結末が待っているのだろう??
不安に思うこともあるが、良くも悪くもドラマティックである。
起業すれば毎日がドラマである。
起業家はドラマの主人公なのである。

というわけで、起業家には常に、ドラマの主人公のような心理的葛藤がつきまとうはずだ。
そこで起業とは自分との戦いである、こう表現するとピンと来るかもしれない。
戦いということであるから、攻撃、破壊、革命、侵略、復讐、突破などのキーワードも、起業には似合っていると思う。
また、戦いということなら、やはり、勝たなくてはいけない。
自分との戦いであるとしても、ライバルに勝つかどうかだ。
そこで起業とは、勝てば官軍負ければ賊軍であるということが、恐らく最も重要である。
結局はそれに尽きるのではないか。
起業に失敗すれば後悔をし、成功すれば自分は正しかったと証明される、ようするに結果が全てだ。
だから命がけで、起業家は人生をかけて、経営者として成功すればいい、また成功するしか道はないのだと思う。


(最終日懇親会)


(最終日懇親会)


最後に。
気になった女性起業家を3人紹介しておこう。

1人目は、妊娠中でお腹が大きいのに元気いっぱいの美人ママNさん。
マタニティー向けのカウンセラーになりたいという。
ただ、幼い子供が2人いて起業したくてもなかなかできないようだ

2人目は、起業とは「愛」であると言った増田佳愛(かなる)さん。
彼女はすでに起業しており、ビーントゥバー事業を手がけているプロのショコラティエである。
ビーントゥーバー(Bean to Bar)とは、ガーナなどの現地でカカオ豆を直接買い付ける、そのカカオ豆からチョコレートを自分で作る~というチョコレート製造の新しいムーヴメントである。
かなるさんは無印良品の無地のワンピースがトレードマークの20代のかわいらしい女の子であるが、行動力があり、聡明で、何やらタダモノではない気配もする。

3人目は、教室内でも黒い帽子を深くかぶり、マスクを外さないミステリアスなハナさん。
彼女はいま流行りの「ライバーさん」で、ホラーゲームの実況をしている。
叫んだり恐がったりしているだけです~♪♪とのことだが、投げ銭がもらえるので本格的に取り組みたいという。
私は彼女の話を聞き、へ~、ライバーさんって、わりと儲かるんだな、、、と思った。