2022/10/25

The story of Tokyo Tarot Museum(3)The Fool

「2022年末の日経平均、円・ドル為替相場の予想を募集します!
上位3名までには商品券の準備をしております!
皆様奮ってご参加ください。(NTAA会員限定)
・2022年大納会(12月30日)の日経平均株価終値
・東京外為市場のドル円相場(12月30日の三菱UFJ銀行発表対顧客レート仲値TTM)
※日経平均株価は円単位で!ドル円は銭単位で応募ください。
テクニカル分析を駆使して予想してください。
もちろん直観!?・思い付き!?でもOKです。
とにかく終値との幅がより近い方が優勝です!
皆さまの応募お待ちしています。」

私は国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリストで、日本テクニカルアナリスト協会会員である。
会員総数は約3000名。
毎年秋になるとNTAAから上記のようなメールが来て、「大納会相場予想ダービー」があるのだが、私は以下のように予想した。
ちなみに2018年に3位(3位まで表彰)を獲得して以来、3年連続はずしています。
さて結果は!?


<あんみつ先生の相場予想>
2022年末の日経平均株価の予測 26,440円
2022年末のドル円の予測 160.90円
予想日時 2022/10/25




(写真は私ではありません!!)


以下、追記。
2023年1月21日、日本テクニカルアナリスト協会の新年会で結果発表がありました。

2022年末の日経平均株価 26,094.50円
1位 26,100円
2位 26,010円
3位 26,198円

2022年末のドル円 132.47円
1位 132.56円
2位 132.55円
3位 132.50円

というわけで、日経平均は惜しかったが、ドル円は大ハズレ。
なお、いずれも1位を獲得したのは上記写真の方(証券マン?)です。
す、すごい!!
私も、彼の才能に、あやかりたい(*'ω'*)...


ギャラリー椿、中村萌


さて先週は、ギャラリー椿で久しぶりに中村萌さんの彫刻を見てきた。
「Autumn Show」という秋恒例の共同展示会で、このブログでおなじみの中村萌さん、門倉直子さんの作品も展示されていた。
去年9月のギャラリー椿、ポーラミュージアムアネックスのW個展以来、中村さんの作品とは約1年ぶりの再会である(2021/09/12「中村萌さんの彫刻(2)」)。
といっても、彼女の作品は奥の小部屋に1点だけで、この作品は、去年ポーラミュージアムアネックスで見た記憶があるのだが、、、


ギャラリー椿、門倉直子


ギャラリー椿、岩渕華林


中村萌さんの作品を見た後は、ギャラリー椿の男性スタッフと話しながら、他の作品を見て回った。
門倉直子さんの大きな2枚の女の子の絵もよかったが、その右隣の女性の絵もよかった。
岩渕華林さんという画家の作品である。

おや、こちらにはボタンに関する作品があるぞ、、、
なんだか、やけに地味な作品で、しかも字が書いてあるから思わずよく見てしまった。
こちらは、北村奈津子さんというアーティストの作品。




「HOPE FOR PEACE」と書いてある。
戦争などやめて、早く平和に戻ってほしい、、、私もそう思う。
しかし、そのような平和の願いは、残念だが、かなわないだろう。
なぜなら、「ボタンのかけまちがいのような、ささやかなことから、争いは始まってしまうのかもしれない(北村奈津子)」からである。
確かに、物事は小さな行き違いや勘違いが発端となり、時間をかけて悪化していくものだ。
今年2月のウクライナ戦争の「開始」も同様、長い長い行き違いの歴史、勘違い歴史の「結果」なのである。
だから後戻り(停戦)など、もうできない。
行き違いや勘違いの「原因」が、あまりにも過去の遠すぎるところ(記憶の彼方)にあるから話し合いもできっこない。
行き違いや勘違いがある場合、話し合いができるのは人間の記憶の定かな過去2~3年程度ではないか。

ギャラリー椿には30分ほど滞在した。
その後、私は大通りを歩いて銀座方面へ。
久しぶりに銀座の大通りを歩いたが、何となく人通りが少ないと思った。
すると、、、メ、メルサ!!
以前から閑古鳥の鳴いていた銀座2丁目のメルサ、ついに閉店したか。




ここを通り過ぎるたび、いつか閉店するとは思っていたが、、、近付いて張り紙を見ると、8月31日をもって~と書いてあった。
私は銀座松屋を通り過ぎ、銀座4丁目の交差点を渡った。
銀座三越の向かいのソニーギャラリーを見に行くためである。
ソニーギャラリーはビルの6階にあるのだが、途中、2階に日産のショールームがある。
この日は小型車が展示されており、私はここでもまた、景気が悪いと思った。
日産のマーケティング事情もあるから何とも言えないが、、、コロナ前はここに、スカイラインとか、スーパーカーとかが、展示されてなかったっけ(*'ω'*)???

これは、銀座の日本人の、、、特に銀座の高齢者の購買力が低下しているのだ。
これはズバリ、「円安不況」である!!
アベノミクス前、不況といえば円高不況だった。
あの時の不況は、欧米が金融緩和をしているのに日本銀行が金融緩和をためらっていたからだった。
その後はご存知のように、アベノミクス(主に日本銀行の金融緩和)により、日本は世界に遅れて好景気の果実を味わうことができた。
だが、今はその逆である。
欧米が金融引き締めをしているのに日本銀行は引き締めを怠っている。
そのため、金融緩和の負の側面=円安が止まらなくなっている。
これにより刻一刻、国家国民は貧しくなっている。






6階のソニーギャラリーの展示は、田園都市線沿線の風景と街の写真。
二子玉川、たまプラーザ、あざみ野、中央林間。
東急東横線は下町を走り、東急田園都市線は新興住宅地を走る、そんな印象だったが、写真展を見て、私は高度経済成長期の日本が完全に過去のものになったと思った。

その後、私はビルを出て東銀座駅まで歩いた。
スカスカの歌舞伎座、、、都営浅草線に乗り、浅草橋駅へ。
いつものことだが、浅草橋の表通りは賑やかである。
銀座より浅草橋のほうが活気がある。
私は、セブンイレブンでほうじ茶を買い、近くの東京タロット美術館へ。




またか!!と読者は思うかもしれないが、約3ヶ月ぶり、3度目の訪問である。
この日は16時~17時30分で予約した(最終は17時30分~19時)。
玄関を入るとき、空はまだ明るく、バルコニーからスカイツリーが見えた。
館内の受付で、例のごとく、800円の入館料を支払い、タロットを1枚引いた。
前々回は「節制」、前回は「節制」⇒引き直して「法王」、、、
さて今回は何が出る??




今回は、正位置の愚者。
愚者は大アルカナの0番目のカードで、一般に特別なカードとみなされる。
その解釈については諸説あるものの、ここではオーソドックスな解釈に従っておく。

正位置の愚者は、「自由で楽観的」「無邪気で純粋」「思うままにポジティヴに行動する」などの意味があるが、愚者ならば、あれこれ考えず前向きに、崖から飛び降りる勇気を持ちなさい、思い切って何かをしても大丈夫ですよ、ということだと私は思う。
そして私なりのタロットの解釈では、愚者は0番目のカードであり、他のカードの主人公が静止状態であるのに対して愚者のカードの主人公だけが移動中である、という点に着目すると、愚者は「スタートアップ」なのである!!

愚者⇒崖から飛び降りる(スタートアップ)⇒他の大アルカナのタロットに変化する(結果)

私は大アルカナについて、こういうイメージ(流れ)を持っている。
私は節制、節制、法王と引き、その後に愚者を引き当てた。
ということは、決断すべき時、行動すべき時が到来している、機は熟したということを示唆していると思うが、その結果、私は大アルカナの他のカードに導かれることとなるのだ。
恐らく、次にタロット美術館に来たときにそれが分かる!!
今後に向け、その準備が求められるということだ。

ただこれは、あくまでも、タロット占いの結果にすぎない。
私はお茶を飲みながら、卓上に置いてある愚者のカードを眺めた。
今はまだ、前回引いた「節制」の効果が継続しているだろう。

ちなみに節制とは、大アルカナ14番目のカードで、「予定通り」「うまくいっている」「調和」「穏やかに進む」「純粋さ」などの意味がある。
節制なら我慢、である。
穏やかな気持ちで待ち続ける、禁欲的秩序的、道徳的なふるまいをする。
これは私なりのタロットの解釈だが、節制なら受け身や待ちの姿勢が正しい。
自分からは動かない、自分からは行かない、手を広げない、目新しいものに目を向けない。




滞在時間の約90分間、私はいつものようにお茶を飲みながらタロットの本を読んだり、書類の整理をしたりして過ごした。
17時30分、退出時間になったので、私はタロット美術館を出た。
すでに外は真っ暗。

前回7月に来た時は、ここ玄関先の狭いスペースに女性が立って待っており、彼女が最後の客だった(2022/08/01「The story of Tokyo Tarot Museum(2)節制そして法王」)。
ぱっと見、メイドカフェのメイドさんのような、魔女の宅急便の主人公のような、小柄でかわいらしい女性だったが、この日の最後の客は私で、職員の女性が片付けを始めた。
来た時は空がまだ明るく、バルコニーからスカイツリーがよく見えた。
しかしわずか90分のあいだに暗くなり、スカイツリーはライトアップされた。
季節の移り変わりも、1日の経過も、私たちの人生も置かれた状況も、何もかもがあっという間に変化していく。
私はスカイツリーを見てそんなことを思ったのだが、この日私が「愚者」を引いたことは、何か重要な意味があるようにも思えるのだった。




「タロットカードの78枚のうち、22枚で構成されたカードを大アルカナといいます。アルカナとは、ラテン語で「神秘」「秘密」という意味で、大アルカナは番号と表題が書かれた寓意画となっています~中略~タロットを読む時は、直観が大切です。直観は考えるよりも早く、遥か遠くからやって来る「報せ」です。あなた自身に宛てられた、あなたが読めるように託されたメッセージです。見た夢と同じように、そのカードがどのように見えたのかが鍵となります。まずは、あなたが感じたことにフォーカスしてみてください。」(東京タロット美術館資料より)

私たちは何かがあった時、あれこれ理屈っぽく考えてしまうが、それよりも素直に直観を信じるほうがいい。
たまたま目に映る景色も、自分のみに与えられた、自分のみにしか解けないアレゴリー(allegory)なのである。
内なる自分と対話をし、「隠された意味」にフォーカス(focus)をしてみよう。
そうすれば素敵な発見があるかもしれないし、思いがけないフォーチュン(fortune)と出逢えることもあるだろう。