2020/04/03

出番がなくても素振りだけはしておこう

最近、桜がきれいだ。
市内のあちこちで満開の桜を見かける。
こういう状況なので、今年のお花見は近所の散歩がてらでも十分だろう。
酒盛りをしなければ、お花見は無料の年中行事。
桜の木の下でブルーシートを敷き、飲み食いするとなると、酒盛りに夢中で桜の花などまともに見ない。
花を見ることをお花見というのなら、酒盛りをしない今年の方が、本格的なお花見である。


取手市の公園の桜のお花見


さて、お花見散歩の途中、喫茶店に立ち寄り、コーヒーを飲みながら1時間ばかり読書をした。
読者のみなさんは、知っているだろうか。
今から数日前のことだが、2020年4月1日、改正民法が施行された。
民法を知る者にとっては画期的な大改正と言うべきものだが、多くの人にとっては何でもないニュースのひとつだろう。
しかし、契約法が大改正されており、総務部、経営者、経営に関与する専門家は知らないではすまされない(本の表紙にもそう書いてある)。
私は早速、手軽そうな法律書を何冊か買って少しずつ読んでいる。


「中小企業のための改正民法」


よく、プロ野球で代打ホームランを打った控えの選手が、ヒーローインタビューで言うではないか。
監督に指名されるまで自分はベンチ裏でバットを振ることだけは怠っていませんでしたと。
まあ、出番がなくても素振りだけはしておこう。
ということで、私も控え選手になったつもりで改正の本を読んでいる。




帰り道は少し遠回りをし、利根川の河川敷公園を散歩した。
堤防の方を見上げると、空がきれいだった。
私はスマホを空に向け、何枚か写真を撮った。
空の写真を撮るなんて生まれて初めてのことだ。
なんてきれいな空だ、と思う反面、自分は自由の身だなあ、とも思った。
写真には堤防のサイクリングロードを、駅の方へ突っ走る自転車が映り込んでいた。
彼は空を眺める余裕がないが、きっと出勤の途中なのだ。
どちらが幸せな人生なのかはよく分からない。
しかし、空に比べると、私たちはあの自転車の彼のように、本当にちっぽけな存在である。