2021/12/22

私の書いたことが本になるなんて(1)

今日は、金融商品の価格分析の方法(テクニカル分析)の認定資格試験を受けてきた。
正式には、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリストという資格試験である。
試験会場は新御茶ノ水ビル、ここは私の主治医の井上眼科のあるビルであるが、千代田線新御茶ノ水駅直結なので迷いようがない。
ただ念のため、3時間以上早めに自宅を出た。

以上は、2020年1月のブログに書いたことである。

幸運にも私は、この試験に合格できたが、実は11月14日、この試験の上級資格試験を受けてきた。
正式には、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリストCertified Financial Technician(CFTe®)という資格試験である。

10~11月の私は、分厚いファイルに自分で作った論文試験問題を100問ほど綴じ込み、これを持ち歩いてひたすら暗記をしていた。
この試験、私にはなじみのない銀行証券業界人向けのマニアックなものである。
論文(小論文)形式なので暗記事項がたくさんあるのだ。

11月14日、大手町で本試験。
電車が止まるとまずいので、試験当日は早めに家を出た。
午前中は、試験会場近くの喫茶店を数件回り、直前の追い込み。


日本橋高島屋、パスカルカフェ




試験では3時間にわたり、ひたすら小論文と投資レポートを書いた。
鉛筆を持つ手が痛くなった。
ああ、疲れた、、、
試験でこんなに気力体力を使ったのは何十年ぶりだ。

そして数日前、ついに合格発表があった。
おそるおそる協会のホームページを見ると、合格者の中に、私の受験番号があった!!
とにかく、無事、合格。
ああ、よかった~~♪♪(*'ω'*)




ところで、もうひとつ、すっかり書き忘れていたことがある。
私が去年末、日本テクニカルアナリスト協会(NTAA)に寄稿した投資分析の研究論文の話である。
先ほど書いたとおり、去年1月に日本テクニカルアナリスト協会の試験に受かった私は、せっかく資格を取ったのだから記念に1本、何か書きたくなった。
コロナ禍の外出自粛で、論文を書く十分な時間もあった。

3月、協会の論文審査委員長のNさんから連絡があり、5月になると担当編集者からゲラが届いた。
「ゲラチェックをしてください」とあったので、私は最初、「ゲラって何だろう?」と思った。
ここでは、私が書いた論文が作家の原稿にあたるわけだが、ゲラとは作家の担当編集者が起案した編集者版の原稿のことだ。
通常、本や雑誌のフォーマットに従って作られるものなのだが、誤字脱字の修正をしたり、字数制限や段落分けの都合上、編集者が文章に少し手を入れることもある。
そのため、そういったことも含め、内容に問題がないかを作者が最終確認する必要がある。
つまり、ゲラチェックをしてくださいというのは、先生自身で校正してください、ということである。
そしてゲラチェック後は、あとは本になるのを待つだけなのだが、私の場合、そこからが非常に長く、約5ヶ月も待った。
編集部も印刷会社も、新型コロナウィルスによる緊急事態宣言の長期化で、業務が停滞したり、様々な苦労があったようだ。
が、その間、私だって本当に本ができあがるのか心配だったし、うちのママ殿は私よりもそのことを気にしているようだった。

「本はいつできあがるの??」
「編集部に聞いたら、もう少しだって。」
「もう少しもう少しって、あんた、ずっと同じこと言われてるじゃないの。」
「そうだけど、、、」
「あんたの書いた論文が本に載るなんて、話がうますぎるのよ。」
「まあ、そうなんだけど、、、」
「ねえ、それって、うそなんじゃない!?」
「えっ??(*'ω'*)」
「実は、その編集部は本を作ってるふりをしてるんじゃないの??」
「いや~、さすがにそれはないと思うけど、、、」
「どうしてよ??」
「「会社四季報」で有名な東洋経済の編集部の人なんだから。そこの編集長が、いま作ってますと言うんだから、間違いないと思うよ。」
「ふ~ん、どうかしら。「会社四季報」なんて私は知らないわ。」
「・・・・・・・・・」(まあ、投資をしない女性は、ふつうは知らないか)

そんな感じで夏が過ぎ、ようやく先月のこと、高島屋で買い物をして帰宅すると、他の郵便物と一緒に書籍の束(執筆者は見本をもらえる)が家の玄関に置いてあった。




「届いたみたいよ。」
「おお!!」
「あとで見せなさい。それに、何冊もあるなら、、、私も1冊、ほしいわね。」
「まさか、読むの??」
「読みません。専門家じゃあるまいし、読んでも分かるわけないでしょ。」
「そ、そうだよね、、、」
「おやつにしましょう。高島屋でどこのケーキ買ってきたの??」
「アンリシャルパンティエのチョコレートケーキ。」
「あら、おいしそう。すぐ紅茶を入れるわ。」

予定よりだいぶ遅れていたので、ママ殿も私も、無事できあがってホッとした。
今回は専門家向けの論文であるが、次は、一般向けの書籍でも書いてみたいものだ。


アンリシャルパンティエのチョコレートケーキ