現在の私は、原稿を複数本抱えており、書き進めなくてはならない。
しかし、困ったことに、ここ数日、原稿の仕事は停滞しているのだった。
以前もブログで説明をしたが、自分が最初に書いた原稿を初稿という。
担当の編集者は、初稿を受け取り、内容を確認する。
原稿に問題がなければ、デザイナーにそのデータを送るのだと思うが、しばらくすると、そこからゲラ刷りが出てくる。
要するに、試し刷りのことだが、今度はそれが、デザイナー~編集者~著者と戻ってくる。
著者は、ゲラの内容を確認し、修正を指示して、編集者に戻す。
このプロセスはふつう、2回以上やると思うが、最初に受け取ったのを初校ゲラ、次に受け取ったのを再校ゲラという。
著者は、初稿の段階で完成原稿を納品したつもりでいる。
しかし、イマイチな箇所は編集者も著者も直したくなるものだし、間違いに気付くこともある。
そのため、時間をおき、このような修正の工程を、何度か繰り返すメリットがあるのである。
ちなみに、最近の私は、電車内(特急か普通グリーン車)で校閲をすることが多い。

1月30日金曜日。
朝方、私は、柏駅でずいぶん待たされた。
その間、電話でリスケジュールなどをしていたが、駅の喫茶店はどこも満席だったので、座れる場所がなかった。
10時、柏高島屋が開店。
私は早速、ステーションモール6階のスターバックスに入った。
ここで、フラペチーノを飲みながら、ランチタイムくらいまでは粘って、手持ちの原稿のチェックをするつもりだった。
ところが、最近のスターバックスは、60分ルールができたようなのである(?)。
席取り用のプラスチックの置き物を見ると、新しく貼り紙がしてあり、60分を目安に~などと小さな文字で書いてあった。

私は、ダークモカチップフラペチーノを注文し、はじっこのテーブル席に座った。
しばらく原稿を見たが、フラペチーノを飲み終えたときには、すでに1時間10分ほど経過していた。
すると、女性店員がやけにタイミングよく現れ(?)、隣の空きテーブルをふきんで磨き始めたのだ。
ウーム、もう少しやりたかったが、、、
ちょっと、難しそうなフンイキだ(*'ω'*)
私は、彼女が立ち去った後、書類を片付けると、店を出た。
高島屋を出て、改札口の前に戻った。
人がまばらになってはいたが、まだ電車は動いておらず、「復旧のめどはたっていません」という場内アナウンスが聞こえた。
私は、東口のビックカメラで電化製品を見て回った。
その後、駅近くの公民館のフリースペースをのぞいた。
しかし、いまは期日前投票の準備中で、フリースペースは閉め切られていた。
ウ~ン、電車が動くまで、別の場所を探すか、、、(*'ω'*)
結局、昼過ぎ、高島屋に戻り、別の喫茶店に入った。
私は、女性店員に、サンドイッチとアールグレイのホットを頼んだ。
この店は、落ち着いていて、私は、じっくり原稿のチェックをすることができた。
電車は、午後3時頃に動き始め、夕方には帰宅できた。
結果的には、問題なくリスケジュールができ、停滞をしていた原稿の仕事もはかどったので、かえって良かったのだが、私は、この店で原稿を読みながら、あることをふと思い出した。
この店に入ったのは、2024年8月以来だ。
確か、そのときも、ここで私は、原稿のチェックをしていた気がするのだ。
そこで、ブログをさかのぼって見ると、やはり、そうだった。
以下、2024/09/13「ビミョウな関係」より。
主に、原稿のことを考えた。
テーマは、原稿の執筆の停滞と進展についてである。
物事には停滞が付き物だ。
長い停滞期があり、それを経て、状態が良くなったり、悪くなったりする。
だから、停滞中に何をするのかが重要。
上手に停滞させれば、停滞中、別の部分で進展が見られる。
それが全体に波及し、全体が良くなる。
まず、停滞中も、完全に離れてしまわないことが大事だ。
今回の原稿は締切があるから、私は常に締切を気にして、書斎にあるパソコンで原稿を書きたい気持ちが維持されて、想いが続いたのだ。
ただ、気持ちはあるのに、実際、体調が悪く、身体が動かなかった。
それを、もどかしいと思ったりせず、受け入れて静かに過ごせたのが、良かったのだと思う。
個人的に思うのは、物理的に離れてしまうと、やはり、関係は疎遠になってしまうということである。
しかし例えば、何かの機会にチョット顔を出すとか、連絡をしておくとか、プレッシャーを与えておくとか、些細なことでいいのだが、何らかのカタチや方法で、物理的に繋がりを維持しておくと、物事は終わらないし、ビミョウな関係が続く。
ビミョウな関係とは煮え切らない、ある種のストレスなのだけれども、新しいところには行きにくくなる、長い目で見ると、ふらりと元の場所に戻ってきてしまう可能性が高まる。
つまり、これは相手を見えない鎖で繋いでおくということなのである。
例えるなら、別れた男女のその後の肉体関係の継続や、以前の顧客への近況報告をかねたメールなどもそうである。
ビミョウな関係というのは、ビジネスでもプライベートでも非常に意味のあることではないだろうか。
だから、もし自分がその関係を終わらせたくないと望むなら、希薄でも、このようなビミョウな関係を維持しておくのがよい。
次に、停滞と進展、、、それはちょうど晴れの日と雨の日が交替でやって来るようなもので、ひとつのサイクルや周期になっている。
停滞期を脱したら、少しずつ動き出さなければならない。
大事なことはまず、精神的に「やりたい」「やらなきゃ」と強く思うことだ。
そして実際、その想いを行動に移す。
私の場合は、パソコンに向かって原稿を書くということだったが、これは、物理的に向き合い、肉体的に接着することが進展の決め手になることを意味するのだと思う。
翌日は雨。
朝起きると、きのうの日本酒の酔いがまだ残っていた。
雨のなか、買い物に行き、喫茶店に入った。
晴耕雨読というが、改めて考えると、なかなか奥深い言葉だ。
雨の日は、本を読み、静かに過ごす。
外の畑は耕せないから停滞といえばそのとおりだ。
しかし、その間、本を読んで知を蓄え、準備をすれば、停滞ではない。
私も、晴れの日の到来を待って静かに本を読むことにした。
森茉莉「甘い蜜の部屋」。


