2024/06/20

女の世界

こないだ何となく、自分の本の名前をGoogle検索してみたら、自分の肩書が「作家」になっていた。

ムムム、、、私、作家なの?(*'ω'*)

こりゃ、驚いた。
記念に、スクリーンショットしておこう!







去年出したのはビジネス書1冊である。
それで作家というのは、チョット違う気もする。

いや、待てよ(*'ω'*)
芸大卒の、あの売れない画家も、画家と名乗っているのだから、別にいいのか。
画家や作家に資格はいらないのだし。
要するに、肩書というのは、世の中、名乗ったモン勝ち、ということも大いにあるのだ。

では早速。。。
パワーポイントで、作家の名刺をデザインしてみた。
あとで、激安のラクスルで発注するか。







翌日。
私は、用事があって、世田谷の昭和女子大学に行った。
用事を済ませた後は、昼食がまだなので、学内で食事のできるところを探した。
しかし、学食のメインの場所はすでに閉店しており、トイレ付近の自動販売機の列を見ると、そこにはインスタント食品くらいしか売っていなかった。

昭和女子大は、女の世界なので、ボリュームがあって野暮ったい定食屋のような食事は、置いていないようだ。

お腹が空いているのに、どうするか。。。

とりあえず、別の建物のカフェで、カシスオレンジとドーナツを頼んだ。
が、このドーナツ、男には、小さすぎる。。。




テラス席で、ドーナツをつまみながら、スマホを見ていると、うしろに、おしゃれをした年配の女性のグループが座った。
話を聞いていると、これから隣の建物で、「第16回昭和女子大学女性文化研究賞授賞式」があるらしい。
彼女たちは、その授賞式に出るため集まった同期生のようだ。

記念講演もあるのか・・・きっと、坂東眞理子総長の講演かな?
聴きたい!!(*'ω'*)

私は、カフェを出て、隣の建物を見に行った。
問い合わせると研究員の私も出席できるというので、出席することにした。
ということで、作家(?)の私は、タイミングよく、昭和女子大で書籍のイベントに出ることになった。






授賞式の会場。
ここもまた、女の世界、、、男はほとんどいなかった。

「坂東眞理子基金」というのは何だろう?(*'ω'*)キニナル
坂東先生は、著書を合計460万部売った印税長者だ。
この賞は、坂東先生が設立されたのだろうか?

表彰式が始まった。
坂東先生は、祝辞を述べただけで、その後の講演は、受賞者の落合恵美子先生によるものだった。
私は、現代ビジネス研究所の方なので、よく知らないのだが、、、落合先生の記念講演の内容は、あまり聞かない新鮮なネタで、なかなか面白かった。
私のようなテキトーな者の要約はいかがなものか、ということはあると思うが、簡単にいうと、こういう話だった。

女は結婚後、主婦になるが、そもそも現在の主婦というのは、近代(明治以後)になってできた女の役割である。
つまり、現在の典型的な家庭のカタチは、最近にできたもの、ということである。
 
家庭内での主婦の子育てや家事は「労働」である。
しかしこれは、家庭という閉じられた世界の労働で、外から評価できるかというと難しく、社会的に正当に評価されていない。

実は、明治維新以前、日本社会は男女平等に近かった。
江戸時代、女もふつうに働いていたわけだし、女は結婚すれば主婦になるという考えも、基本的に、なかった。
しかし、明治維新後は、男尊女卑社会となり、急速に変わっていった。
女は結婚後、良き妻、良き母となるべし、というのだが、これは欧米から輸入した産業革命後の新しい価値観で、日本の古き良き伝統と決め付けるのは間違いだ。

このような性別分業を肯定する保守的な考えの者は男性に多く、フェミニズムの敵である。
彼らによって、女は不当に不自由を強いられている。
(とても、けしからん!というかんじであった)

家政婦は日本では少ないが、これだけの経済大国なのに、実に不思議なことだ。
子供を育てるのは女である、母親である、女がそれをしなさい、という日本社会の異常なプレッシャーや思い込みがある。
日本の保守派は、この思い込みを伝統だと言い張り、女を家に閉じ込める仕組みを保持したいのだ。
そうして、女を社会に出さないように、活躍できないようにしているのだ。
しかし、繰り返すが、女は結婚後、良き妻、良き母となるべきであるという考えは、最近欧米から輸入した新しいもので、日本の古き良き伝統と決め付けるのは間違いだ。

3号被保険者制度(いわゆる108万とか106万とか「年収の壁」といわれるもので、これ以下なら社保不要、これ以上なら社保必要となる基準を定める)が、80年代、中曽根政権の時代に制定された。
これは、女に子育てと家事をさせるための専業主婦優遇策で、この制度がバブル後も維持されたため、女は長い間、社会進出を阻まれることになってしまった。

ちなみに。
「坂東眞理子先生は、当時、中曽根政権の3号被保険者制度に反対されたのです」と、落合先生は講演の最後の方で、おっしゃった。
落合先生にそう言われ、前列にいた坂東先生は、控えめに微笑んだ。

坂東先生は、さすがだ!
先見の明がある。




授賞式後の祝賀会。
書籍のイベントなので、出版社の人が多く来ており、私は、何人かの女性編集者と知り合った。
また、フェミニストで文芸評論家の尾形明子先生とも知り合った。
私は、たまたまカバンに入っていた終活本を尾形先生に差し上げたのだが、とても喜んでくれて、お礼に著書を送るといわれた。

数日後。
郵便ポストをあけると、尾形先生の本が届いていた。
2023年にリリースされた「女の世界・大正という時代」(藤原書店)、何やら、装丁の立派な本である。






本のタイトル「女の世界」とは、大正時代に創刊されたゴシップ系の女性雑誌である。
どのような雑誌かというと、いまの女性週刊誌・・・に、わりと近いと思われる。

「1915(大正4)年から21年まで6年間、大正まっただ中に発行された、ユニークな女性雑誌があった。『女の世界』と名付けられたその雑誌は、天下国家を論じる総合雑誌でも、女性の啓蒙を意図した教養雑誌でもない。「男でも読む」「毛色の変った」女性誌として出発し、それを最後まで貫いた。編集方針は自由奔放、何物にもとらわれないアナーキーなゴッタ煮。高度成長期の一時期の週刊誌のような猥雑さ、と思えば、真正面から教育、文化、文学と向かい合って徹底的に論ずる。肩ひじ張らない自由な姿勢で、社会的問題ばかりか、政治、経済、思想、文化、文学に向き合いながら大衆性を獲得していた。堺利彦の「新聞三面記事評論」、松崎天民の探訪記、島村抱月と松井須磨子の恋愛、岩野泡鳴と清子の離婚問題。大杉栄、神近市子、伊藤野枝の三人の手記の独占掲載など、歴史的記録といえる。(本文より)」

以下は、喫茶店で読んだとき、手帳に書き残した「女の世界」の雑感だが、本の内容とは直接関係がない。

文学や芸術の世界で生きるのは、とにかく、タイヘンである。
昔は貧しかったので、文学や芸術の世界で生きるというのは、孤独で、末路あわれな人生だった。
しかし、いまは豊かな時代で、仕事をしながら、あるいは家庭を持ちながら、文学や芸術に関われるようになった。
これは副業ということだが、、、本業にしたい、専業にしたいと思うのは分かるが、副業でできるなら恵まれているということではないか。
例えば、坂東眞理子先生の合計460万部というのは、普通に考えて不可能な数字だ。
しかし、坂東先生も、作家で昭和女子大学総長(もとはキャリア官僚)だから、ずっと副業作家なのである。

ということで、私は、作家の名刺を発注しないことに決めた。
まあ、いまどき、作家というのも流行らないと思うのである。
おっと、、、名刺のお金は決済したので、別の肩書(?)の名刺を発注しておこう。

では最後に。
以前、ブログ記事に書いたことを、また、ここに書いておく。

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