2023/10/20

富田菜摘さんの「廃材アート」にひと目惚れ

10月の最終週は、ひとり旅の計画を立てていた。
しかし、風邪っぽいので、念のため、取りやめることにした。
発熱はないのだが。
ただ、私の周囲では、旅先でコロナに感染した、というケースが非常に多い。
無理をして旅行することもないと判断した。
チョット慎重すぎるだろうか。




この日は、昼時に東京駅に到着した。
みどりの窓口を探し、切符の払戻しを済ませた。
その後、駅構内を歩き、「蕎麦29東京」という肉そば専門店を見つけた。

肉そばか・・・おいしいのかな?(*'ω'*)

コロナ禍に、蕎麦やラーメンに唐揚げを乗せるのが流行った。
肉そばも流行りそうな気がする。
いや、すでに流行っているのか。
ただ、この日の私は風邪っぽくて食欲がなく、肉そばを食べる気分ではなかった。

そういえば、肉というと、会員制焼肉レストラン「29ON」の社長Yさんをチョット知っているのだが、もしかすると蕎麦29東京は、Yさんのグループ企業なのだろうか??
ネットで調べると、違っていた。
こちらはJR東日本傘下のフード事業のひとつであった。
また、JR東日本のホームページには、JRの駅ナカでよく見かける「いろり庵きらく」も、JR東日本のフード事業と書いてあった。

なるほど、蕎麦屋は堅実で儲かるんだ!
JR東日本は、その場所を賃貸に供せず、自前で蕎麦屋にするくらいなんだから。

その後は、東京~銀座~新宿と移動。
新宿高島屋のタイムズスクエアへ。

今回は、富田菜摘さんの展示会である。
以前から、富田さんの作品を見てみたいと思っていた。
新宿高島屋は行きつけないので、場所がよく分からない。
NEWOMANが目印になるのは覚えていたが、方向音痴の私はウロウロ、、、NEWOMANを探すまで新宿駅の周囲をほぼ一周してしまった。






新宿高島屋の入口で案内板を見ると美術画廊は10階にある。
エスカレーターに乗って10階へ。

私は、ついに富田さんの作品を見れる、ということで、とてもワクワクしてギャラリーに入った。
しかも、入口の男性スタッフと話すと、本日は富田さん、いらっしゃいますよ、というので、驚いた。
呼んでくれるというので、作品を見ながら待つことに。

富田さんのアートは、ひと言でいうと、「廃材アート」である。
どれもクール、キュートで、じっと眺めてしまう。
特に、目が何ともいえないのだ。
私は、富田さんの「廃材アート」にひと目惚れしてしまった。

なんて、カワいい恐竜サンたち・・・(*'ω'*)iii








しばらくすると、ひとりの女性が私のそばに付くようになった。

「あのう、高島屋の人ですよね?」
「いえ、作家です、、、」
「ええ!? 富田さんご本人?」
「はい」
「これは、失礼しました」

チョット高島屋の人っぽい雰囲気だったのだ。。。

富田さんと話しながら、10~15分ほど作品を見て回った。
以下、私の手帳の富田菜摘さんとの美術談義より抜粋。

「廃材はどのように入手されているのですか?」
「主にファンが供給してくれます。今日も廃材が届きました!」

ムムム(*'ω'*)
富田さんは原材料費がほぼゼロということ??
ファンがくれた廃材を使ってインスピレーションで作るのだろう。

「針金を使って、くっつけているのはなぜ??」
「自分自身に溶接技術がないということもありますが、溶接すると廃材が変色したり傷付いたりするので、よくありません」
「なるほど」
「大きなものは組み立ててギャラリーに搬入するのではなく、ばらしたまま搬入してギャラリーで組み立てることができます」
「それは針金だと可能ですよね」
「そうですね」

「廃材で基本的には、何を作るの??」
「必ず生き物を作ります」

「ところで、富田さんは個展をあまりやってないでしょ~?」
「えっ?」
「3月にリンネバーの小島社長から富田さんのことを教えてもらって、なかなか見る機会がなくて・・・すっかり諦めていたんです」
「いえ、私、結構、あちこちでやってますよ」
「本当に?? 関西拠点じゃないの??」
「いえ、違います。こないだも関東で展示会をやりました、、、むしろ、関東メインです。もしよかったら、インスタを見てください」
「あ、インスタですか。なるほど」








「ところで、私の記憶違いかもしれませんが、富田さんは、銀座の資生堂で2019年とか2018年とかに、展示をされてなかったですか??」
「あ、やってました♪」
「やっぱり、あの作品は富田さんでしたか」
「よく覚えていらっしゃいますね。資生堂ビルのショーウィンドウの展示です」
「そうそう。とてもインパクトがあって、いまも記憶に残っています」

ただ、当時の記憶はあるが、写真フォルダを調べても、その写真は見つからなかった。

最後に。
富田菜摘さんと記念写真を撮らせていただいた(かなり緊張した!)。
展示会にいってもなかなか出会わない作家もいるが、富田さんのように初回でいきなり出会う作家もいる。

この日は、本当にラッキーだった!