2024/02/13

あんみつ先生の役に立たない人生相談!?



※以下は、フィクションです!

◆あんみつ先生の役に立たない人生相談のご案内◆
・要予約
・申込方法は、inquiry@efandc.comに申込のメールを送付してください
・お名前とメールアドレスと希望日時をご明記のうえ、簡単に自己紹介と相談内容をお書きください
・オンライン
・申込後、日時を決定します。なお、希望日時に添えない場合は調整をします
・10分以上の遅刻はキャンセル扱いとなります
・キャンセル料はありませんが、事前連絡はしてください
・法令違反のおそれのある相談は不可です(弁護士法、税理士法、金融商品取引法など)
・秘密厳守いたします


佐藤愛子「こんなふうに死にたい」


私の書斎の本棚には御年100才の大作家佐藤愛子先生の本が何冊も並んでいる。
ある夜、私は酔っ払って、ふらっと書斎へ行き、「こんなふうに死にたい」を手に取って読み始めた。
酔いがさめ、縁起の悪いタイトルの本を読んでいることに気付いた。
私はすぐ、本を閉じ、お腹が空いたのでキッチンへ行った。
ミルクたっぷりのホットココアを飲み、眠くなってベッドに入った。

ぐっすり眠ると翌朝は、小鳥の鳴き声で目が覚めた。
とても良い気分で寝室のカーテンをあけたが、いつもと同じ朝だった。
その後、私はひとりで、紅茶とヨーグルトを食べた。
同居人のママ殿は泊まりで出かけており、私ひとりなのだ。
食後、私は書斎へ行き、朝のメールチェックをした。
それからまた、本棚の佐藤愛子先生の他の本を手に取り、読んだ。
今度は「上機嫌の本」である。


佐藤愛子「人間の煩悩」「上機嫌の本」


佐藤愛子「役に立たない人生相談」「何でこうなるの我が老後」


そして、「人間の煩悩」「役に立たない人生相談」「何でこうなるの我が老後」、なかでも、「役に立たない人生相談」という本が気になった。

ふむふむ(*'ω'*)
人生相談は相談相手の役に立たなくてもいいのだな。

しかし、100才の大作家によると、何でこうなるの!!と言いたくなるくらい想定外の老後が私たちを待ち受けているというのだ。

いや、老後だけではないはず。

私たちは誰だって、日々、人生、何でこうなるの!!という思いでドタバタ生きているのではないだろうか。
などと思ったが、それなのになぜこの大作家は上機嫌でいられるのか、フシギなことである。
例えばこんなふうに死にたい、と思うことがあっても、実際には仕事が忙しかったりするし、人間には煩悩があるから、ココアを飲んでぐっすり寝ると朝が来て良い気分なのだ。

まあ、それはともかく、、、大作家佐藤愛子先生のいうように、人生相談は必ずしも役に立たなくてもいいのではないか。
ふと、私はそんなことを思ったのだ。

ビジネスの世界では、ペイン(課題)というものがあり、何らかの意味でのソリューション(解決法)を提供しなくては話にならない。
しかし、人生相談は、役に立たないなら役に立たないなりに、独自の価値を提供することができるのではないか、とも思う。

ということで、本日より、あんみつ先生の人生相談を始めます。
が、看板はあえて、「役に立たない」人生相談とします。
自分の専門には、こだわりません。
結論にも、こだわらないことにします。

私は、2階のサンルームへ。
窓際の明るいところに座り、佐藤愛子先生の「役に立たない人生相談」を読み始めた。

おもしろいのですぐ読み終わった。

それでは、いよいよ、今日からあんみつ先生の「役に立たない人生相談」を始めます。
どのようなものかお教えしましょう。
相談を受けるのはもちろん、役に立たない先生のあんみつ先生です。

例えば相談者が株式投資信託で損をした年金生活のおじいちゃんの場合、あんみつ先生に向かって、「私の老後、何でこうなるの!?(# ゚Д゚)キー」と聞いてもよし。

ええと、そう聞かれたら私はどう答えようかしら♪

「そうですね、あなた、どんなふうに死にたいの?」
「!!!」
「老後を考えるなら、まず、そこから考えましょうよ」
「・・・というと??」
「ファイナンシャルプランナーに資産設計をしてもらうと、案外、投資信託の損はどうってことない場合が多いんです」
「そうなの??」
「はい。だから、積み立てた投信を、損のまま、ほったらかしておけばよかったんです。ほったらかし投資というでしょう」
「ほったらかし、、、」
「老後のことも投信のことも、あなた、人生の覚悟が足りませんね。それなら今後は、投資をしないほうが人生気楽でよいのではないですか」
「そ、そうですね。どうもありがとうございました、、、」

おっと、、、おじいちゃんには、もっと優しい言葉をかけてあげるべきだったか。
でも済んだことを、私はマッタク気にしません(*'ω'*)
続きましてドタバタと、、、ガッツリ化粧をしたおばあさまが相談に来た。

「ねえ、聞いてよ!!」
「聞いてますって」
「毎日、頭に来ることばかりなのよ!!(# ゚Д゚)キー」
「どうしてです?」(化粧のノリが悪いから?)
「あたしは、毎日家でグウタラしている定年退職後の夫のことで悩んでいるのです」
「夫のことですか、、、愛しているんですか?」
「い、いや別に。。。」

ふむ、このような場合、何と言えば気が済むのだろうか。。。

「そうですね、奥さん、家の中に夫がのさばっているうちが花なんですよ」
「どういうこと?」
「私は投資講座のほかに、終活講座の先生もしています」
「終活って、遺言とか成年後見とか?」
「そうです、よくご存知で。私は一応、金融経済法律の先生ということになってるんです」
「あら、ただの人生相談員なのかと思ったら、あなた、なかなかやるわね!」
「いえ、それほどでもありませんよ。さて、あなたが頭に来るということは、夫は理解できる言葉で喋っています」
「というと?」
「夫は、まだ認知症にはなっていません。あなたも夫も、元気ということです。介護不要のそこそこハッピーなセカンドライフというべきではないでしょうか」
「そ、そう言われるとそうね、、、向かいの奥さんは毎日、夫の介護をして疲れて自分も寝ているもの。どうも、ありがとうございました。」

これは、なかなかいい答えだ。

今の時代は、ネットで検索すれば何でも分かる。
だから、こうすべき、ああすべきなどと、ロボットのように正解を答える指導員みたいな先生は人数も用も足りている。
どうすればいいか分かっちゃいるけどそれができないのが人間なのだ。
だから人生相談をしたいのだと私は思うのである。