2023/05/06

私のセブンイレブン物語(2)コピー機のうしろの女の子

私は最近、とある会社(A社)から、執筆の仕事を依頼された。
ありがたい話だから引き受ける方向だが、まだ原稿料など条件面の交渉が必要で、本決まりではない。
ただ、書く準備は進めており、その間、私は外出せず、ほぼ在宅だったが、そのため最近ママ殿の元気がないことに気が付いたのだ。
年のせいで、ああだ、こうだ、と愚痴っぽく言っていたことが、実は何かの病気の兆候ではないのか、もしかすると我慢して普通にふるまっているのではないか。

う~ん、でも、どうなんだろう、医者ではないから分からない、、、

他方、仕事の準備中の私は、無意識的に神経質になっていたようだ。
その影響でママ殿も一緒に神経質になったり体調が不調になったということも考えられる。
親子でも恋人でも、距離感の近い人どうしは気持ちがシンクロしてそうなりやすいと思うのだ。
仕事を優先した結果、(自分自身も含め)家族がピンチになっては本末転倒である。

ママ殿の体調が気になる!!

しかし、長いゴールデンウイーク中に、ママ殿は少し元気を取り戻しつつあるようだ。
日課の体操をこなし、風呂に入り、ニュースを見て普通に生活をしている。
ただ、まだ元気がないのは事実で、やはり気になる。

「あのう、どこか具合が悪いのをじっと我慢をしていませんか??」
「確かに最近は体調がよくないのよね。5月病かしら。自分自身何とも言えないんだけど、年が年だけに、考えすぎちゃうと恐いわね。」
「病院に行ったほうがよいのでは??」
「どうだかね。今日電話で話した親戚のおばさんは、ワタシよりもひどい状態なのです。私は同年代の他人と比較すると元気なのよ。むしろここ最近、あなたのほうが疲れているんじゃない??」
「そうですね。春だからなのか、倦怠感があるというか、よく分かりませんが私も不調です。あるいは、元気のない人と一緒だと、私も元気が出ないということもあるんですよね~(*'ω'*)ジーーー」
「それはお互い様なのです。」
「まあ、そうですね。」

私は思うが、大好きな人や大事な人のことを心配しすぎて、私自身が疲れたり、倒れたりするのでは、非常にまずいということがある。
来週、念のため、病院にいく予定である。
そういえば去年の今頃も、体調不良で病院~ということを書いた。
いまそれを思い出したが、今回はどうだろう。
去年の場合は、ええと、B社の講師のお仕事。。。
今回は、A社の執筆のお仕事。。。
さてどうなるだろうか。
いずれにせよ私自身が無理をせず、うまくやることが大事だと思っている。

さて、そういうこともあり、リフレッシュが必要だ。
家で書いてばかりいて運動不足なので外に出る必要がある!!

ということで昼間、散歩をして、駅で買い物をして、その帰り、コンビニ(セブンイレブン)に立ち寄ったのだが、コピー機で、執筆中の原稿(先ほどのA社とはジャンルも内容も別)を試しに出してみた。
出力枚数が50枚以上あり、コピー機の前でずいぶん待ったが、ふと後ろを見ると小柄でとてもかわいい女の子が立っていた。
素顔の彼女と私は目が合った。
私はあわてて前を向き、コピーを確認し、もう1度見ると彼女はもういなかった。
何て素早い、まるで小犬のような女の子だ。
私の背後にいて、私と目が合うなり姿を消すとは、よほどの急ぎだったのか、あるいは、よほど長くそこで待っていたのだろう。
ひと言、「長くてすみません、もうすぐ終わります」と言えばよかった。

しかし実は、かわいい女の子を前にすると、このように、まったく普段の会話、自然なやりとりができなくなるのが私なのである。
今回の仕事の話といい、コピー機のうしろの女の子の話といい、どうも、最近の私は勝負弱いなあ(*'ω'*)イカンイカン
ということで、私は何となく男梅を買ってしまった。




帰り道、酸っぱい干し梅をなめながら、先ほどの女の子のことを考えた。
どうも、気になるなあ、、、彼女は背後にいて私のことをじっと見ていたような気もするのだが。
長い間マスク生活だったし、とっさのことなので相手の顔をよく見れなかったが、、、もしかすると??知っている人だったかもしれない。