2019/06/11

損保ジャパン美術館、シャルルフランソワドビニー展の対話型鑑賞会

きのうは、損保ジャパン美術館で「シャルルフランソワドビニー展」の対話型鑑賞会があった。
私は抽選に当たり、午後の部に参加した。
対話型鑑賞とは、グループで自由な会話をしながら鑑賞するもので、絵のキャプションなどを読みながら黙って静かに見るのとは対照的である。
職員の話だと、これは最近のトレンドのようである。


損保ミュージアム、ドビニー展


集まった100人ほどのお客さんは、まずグループごとに分けられる。
1グループに1人のガイドが付き、その案内でドビニーの絵を見ていく。
このガイドをファシリテーターということもあるようだが、まあ、パック旅行のツアーコンダクターのような人と思えばよい。
私のグループのガイドは中年の女性で、メンバーは上品な老夫婦、新国立劇場の研修生などがいた。
ガイドはお客さんの会話を誘導するだけで、直接絵を解説することはないし、お客さんの会話を否定することもない。
お客さんたちが絵の感想を好き勝手に言い合うような感じである。
その感想には、正解不正解のジャッジもない。
ようするに、ドビニーの絵は私たちの会話の「きっかけ」「ネタ」のようなもので、どちらかというと絵は手段で、会話の方が目的である。
また、会話は必ずしもドビニーの絵に限定されない。
そのため、私たちはドビニーの絵を眺めて、全然関係ない自分の思い出話などを話したりしてもよく、参加者のそういう話がかなりおもしろかった。


えいたろうアメ


鑑賞会が終わり、夜遅くに帰宅すると、玄関にオンラインで購入した榮太郎飴が届いていた。
榮太郎飴は昔ながらの素朴な飴玉で、以前、デパートの景品でもらったことがあるが、何となく食べたくなり、榮太郎のオンラインショップで買ったのだ。
知り合いにあげる分、お中元として送る分などを袋詰めし、残った飴は暑さで溶けないよう冷蔵庫にしまった。
そして今日の予定だが、午後に皮膚科と歯医者の診察がある。
歯医者の時間まで駅ビルのスターバックスで時間をつぶし、少し早めに駅ビルを出た。
私は、駅の地下を横切るギャラリーロードへ。
ショーウィンドウを見ると、おお、ビートルズの写真展。


ビートルズ






ビートルズ


市民の誰かが実際に、ビートルズの生まれ故郷を旅行した時の記念写真を展示しており、そこに詳しい解説文が付されていた。
これは非常に素晴らしい展示で、そのため私は時間ギリギリまでじっくり眺めてしまった。
中でも、ストロベリーフィールドのジョンレノンの入っていた孤児院の写真が、最も印象的であった。
家族とは必ずしも平等に与えられるものではないのだ。
ジョンレノンにとっては、ビートルズは家族のようなものだったのかもしれない。

家族のようなもの。
それは大事な仲間とも言うべきものだろう。
単身世帯(独居老人など)が増え続けるこれからの日本社会では、家族のようなものは家族と同じくらい重要となる。
しかし、もう子供ではないので、ジョンレノンみたいに孤児院には入れない。
では、独居老人の面倒を誰がどうやって見るのか。
こういうことは必ず直面するのに、本人も真剣に考えていなかったりするものだが、確実に到来する未来の問題よりも、現在をどのようにしのぐかの方が深刻な問題の日本社会になりつつあると思う。
したがって、ここで簡単に言えるような話ではないのだが、日本の将来を考える時には今日のこの展示が何かの参考になるのではないか。