2022/11/07

I'm sorry for worrying too much(2)ジュエリーデザイナー後日談

こないだは他人の名刺の話をしたが(2022/11/2「人生100年時代、他人の失敗談から学ぶ?? それとも、自分で失敗して学ぶ??」)、今回は、自分の名刺の話をしようと思う。
いつもはラクスルで印刷した100枚1000円程度の名刺を持ち歩いている私だが、最近は名刺入れに、会社設立当時の高価な名刺を入れている。
なぜか、、、というと、書斎に余りが100枚以上あって、もったいないからである。
この名刺、作成後まもなくスマホを乗り換えたため、記載のメールアドレスが使用不可となり、お蔵入りだったものだ。
最近になり、ペンで直せば問題なく使えると気付き、そうしている。

この高価な名刺は、Mさんという女性に作ってもらったオーダーメイド品である。
Mさんとは、以前の記事に1度だけ登場したことのある、ジュエリーデザイナーである(2022/04/28「I'm sorry for worrying too much(1)ジュエリーデザイナーとの出会い」)。
当時彼女は大地震の被災者で、とてもお困りだったので、私は割高な報酬を彼女に提示して発注したのだった。
会社を設立して最初に作る名刺は記念すべきものだから、結構いいものを作る人が多いと思うのだが、当時の私も、そうしたかったというのもある。




すると数週間後、彼女はやけに高級感のある名刺を私のもとに送ってきた。
家にたとえると、デザイナーズハウスみたいな感じか。
それで、メールアドレス変更後も捨てるに忍びなく、私は書斎に保管しておいた。

しかし、捨てずに正解だった!!

第一に、高級感があるので、もらった相手の反応が今でも非常にいい、ということがある。
これは想定内。
そして第二に、これは全く想定外だが、、、最近この名刺を配るようになったので私はふと気になり、Mさんに最近どうしているかメールで聞いた。
すると、実家に戻っています、悲嘆に暮れているところで、めちゃくちゃ暗いです、という意外なメールが返ってきた!!

な、なんだそれ~!?( ゚Д゚)オイオイ
復活して、うまくいっているのかと思いきや??


(国立映画アーカイブ展示)


(国立映画アーカイブ展示)


さて、少しばかり事情を聞いてみた。
東京でのジュエリーの仕事が失敗したので精神的に参ってしまい、実家に帰ったという。
それでいま職探し中だが、田舎だし、不景気だし、実家に自分の居場所も今はない。
だから、やっぱり東京に戻りたいのだが(暗に)何かいい仕事はないですか、という感じなのである。

いい仕事ねえ、、、いい仕事って何だ??
彼女は普通のOLになりたいと言う。
普通のOLねえ、、、普通のOLって何だ??
普通のOLはそもそも、いい仕事なのか??

少なくとも明らかなことは、彼女はいま普通以下の状況であるということ、彼女はついにギブアップしたということだ。
というわけで私はここ最近、何度かメールのやりとりをしており、言葉を慎重に選んで彼女を励ましたりしている。
が、心配性の私は、Mさんって本当に大丈夫なのだろうか、と思ってしまう。
ただ、私は経営戦略と投資戦略のコンサルタントであり、キャリアコンサルタントではないので、私は彼女を普通のOLの仕事に就かせることはできない。
Mさんには、ハローワークとか、リクルートとか、ウォンテッドリーとかで地道に探してくださいね!!と言うほかない。




私が思うに、人は困難な状況にあるとき、あるいは、行き詰っているとき、こんなはずではない、何で私がこんな目に遭うのか、と思いがちである。
そこで事態を打開するため危険なことにチャレンジしたり、近道を探して安易な選択をしてしまうこともある。
しかしそれは野球選手でいうと逆転ホームラン狙いの大振りで、三振に終わることが多い。
往々にして状況がさらに悪くなって、最悪の場合、破滅への近道になる。
だから、多少時間をかけてでも、回り道をいくほうが賢明のように思われるのだ。

そもそも最初に出会った時から彼女は被災者で、そのような立場であれば負けられない心境で起業したんだと思う。
だから当時私は渋谷の喫茶店で、彼女を心配して、あまり無理をしないほうがいいですよ(起業なんかやめちゃえばいいのに)、と言ったのだが、、、彼女はそのとき25才(?)で、私の話にはあまりピンと来なかったようだ。
あれから彼女は25+4才になっているはず、、、なので、いまはピンと来て私の久々のメールにすぐ返事をよこしたのだと思う。

それにしても、ジュエリーデザイナー、本当に、やめちゃうのか(*'ω'*)
ちょっと、もったいない気もするのだけどね。


(相田みつを美術館展示)