2022/07/17

ラーメン好きなら、Cash is Kingだ!!

テレビニュースなどを見ていると、最近は、芸能人による投資詐欺が話題のようだ。
こういうことがあるから、投資関係者は誤解をされる、トバッチリを受ける、やはり世間のイメージがよろしくないということになる。
私は業界人でないのだが、周囲の人から、親切で本当にこう言われたことがある。

「先生、ここだけの話、投資講座なんか、やめたほうがいいですよ。」
「そ、そうなんですか(*'ω'*)、、、」
「終活講座のほうが、あんみつ先生のイメージがいいからです。」

真面目で、人のいい彼らが私のためを思ってそう言うのだ。
う~ん、世間の目は、投資関係者に対して、実に厳しいのだなあ、、、
それなら、投資講座はイメージダウンになるので素直にやめたほうがいいのだろうか。
今後は、何件かご依頼をいただいている終活等の講演講義を中心に、あるいは、ワイン講座なども企画しつつ、(悪化したらしい??)イメージの回復を図るほうが賢明なのだろうか。




今日においては、郵便局でも投資信託等の推奨勧誘が問題となったり、FP(ファイナンシャルプランナー)も金融商品の販売に深く関与している。
もはや、投資関係者というとき、誰を指すのかよく分からない事態となっている。
以前の繰り返しとなるが、経済評論家山崎元さんの言うように、投資の損の多くは人災、投資のことを語る人間は危険なので一切近付くな、という個人投資家に対する警告が、ますます真実味現実味を帯びてくる(2021/12/22「私の書いたことが本になるなんて」)。
だとすれば、業界人でない私が、どういう投資講座をするべきか、自ずと決まって来よう。

あんみつ先生の投資講座は、もしかするとKYな内容である。
そもそも受講者に金融商品の買いを推奨する内容ではない。
買う買わないを考えてもらうことが重要だからだ。
つまり、投資に関して自己決定に委ねるということだ。
次に、初心者にはいい話だけをする業界人が多いが、リスクマネジメントの話もきちんとしなくてはいけないと思う。
また、証券の価値に投資するといっても、投資はタイミングがとても重要。
そこで、金融商品の価格分析の方法(テクニカル分析)を、少しばかりお披露目する。

いつでもどこでも投資を推奨し、いい話だけをする、リスクがあると言いながらリスクマネジメントの話を避ける、暴落だって起きるのにタイミングは重要ではないという、それは説得力を欠くので、私の投資講座では採用いたしません。

「みなさん、株式を買いましょう。今が買い時です(=゚ω゚)ノ」
「これからインフレになります。株式でインフレ対策をしましょう!!」
「みなさんだけには、アナリストのわたくしの推奨銘柄を、特別に教えましょう♪♪」

これが典型的教科書的な投資講座。
もちろん私は私の投資講座のほうが、お気に入りである。
しかし、そもそも私の尊敬するセミナー講師Yさんのおすすめは、投資講座ではない。
実は終活講座のほうなのである。
Yさんは私に、これからは終活講座のほうが流行りそうな気がするのよね、というのだ。
何でかよく分からないのだが、女の第六感!?
Yさんがそう言うなら、私は今後、終活講座にシフトしていくと思う。

ところで、相場には「Cash is King(最強の金融商品は現金である)」という格言がある。
そう、私のよく行くラーメン屋って、たいていはどこも現金払いだ。
ラーメン好きなら、Cash is Kingだ!!


牛久、ラーメンみちすけ


上野広小路、昇竜


上野広小路、俺の創作らぁめん 極や


■ユーロ/ドル週足(2022年7月15日)
(出典:Yahoo Finance America)


ところで現在のマーケットも、まさに、キャッシュイズキング。
「最強のキャッシュ=ドル」が独り勝ちしているベアマーケット(下げ相場)である!!
しかし、すでにドルは対ユーロで買われすぎの水準に到達した。
連休明けにユーロドルが暴落し、為替市場がまったく新しいステージに入ることもあり得るが、何事もなければいったんは底入れし、ここから切り返して年後半、ドル安にふれるような気もする。
そうなるとドル円相場も、年後半は円安トレンドが一服し、円高圧力が強まる。
ユーロドルがドル安にいけば、ドル円は方向感を欠いた横ばいの展開で推移するだろう。
あるいは、想定外の円高。

世界的に景気が悪化しており、世界的にインフレが進んでいる。
すると当面は、ドルよりも(デフレ傾向の強い日本の)円で保有するほうがいいのである。


■米国債10年週足(2022年7月15日)
(出典:Yahoo Finance America)


ただし、日米金利差などの諸事情から米国債を買う機関投資家の投資行動には合理性がある。
ところが日本の個人投資家は、ドル預金をするが米国債を買わないのがふつうだから、為替リスクと高額の為替手数料を支払ってまで、円を売りドルを買う理由はないと思われる。
政府やマスコミがインフレで円安、インフレで株式投資と騒いでいようが、ドルよりは円で、日本株式よりは日本円で保有するほうがいいと思う。

なお、3か月前は、誰でも円を売りドルを買えばよかった。
これについては、2022年3月26日(土)の専門家向けの金融経済法律の勉強会「あんみつ先生のちょっとためになる老後の福祉と相続のお話!!」で解説したとおりである。