2025/09/20

Index

■最近の記事
  • (第3部エピローグ)私の書いたことが本になるなんて(2)
  • (第4部)舞踏会の手帖
  • コンスタンチンシェルバコフのラフマニノフ
  • ウン、これなら間違いない。確かに、あなたは本を出したわ
  • サロメ、あるいは、なぞうさ?
  • 私のマドモアゼルルウルウを求めて
  • 縁が通じるお寺「圓通寺」訪問
  • 投資顧問の大御所、楽天投信投資顧問の東眞之社長との再会
  • 短冊って何かしら?
  • 愛するあなたへ全財産を与える遺言書の書き方!?
  • あんみつ先生の役に立たない人生相談!?
  • 人生100年時代の終活フェア
  • 彼女の本性は「ワルい女」である
  • 私はついに(*’ω’*)//!!中村萌さんご本人とお会いできた♪
  • ラーメン食べ歩きの道は険しい
  • 創業手帳の「ライトニングトーク」
  • 卒業前の再会
  • もし私が峰不二子のような美女に誘惑されて、危険な精神状態に陥ってしまったら・・・
  • 聖心女子大学のカフェでカレーを食べた。ピリ辛で、おいしかった( ゚Д゚!!)
  • 昭和女子大学の学食で、苺のドーナツを食べた。甘くて、おいしかった( ˘ω˘)/
  • 大作家で著名なフェミニスト坂東眞理子総長と歓談♪
  • 神田明神の異業種交流会
  • 坂東眞理子先生の名著「女性の品格」を読む
  • このジュエリー(Psyche)は、本物の蝶の羽根を使用しているそうだ
  • 色本藍、東京藝術大学大学院、美術研究科油画技法材料研究室、修士課程
  • ズバリ、彼女は大物になるような気がする(*'ω'*)!!!
  • Don't Trust Pretty Girls
  • 八重洲茶寮の企業顧問向け異業種交流会
  • アートの世界に逃れる?
  • アートホテル行(1)BNAWallアートホテルイン東京
  • 絵画の起源とされるエピソード
  • これは、夏バテ防止にとても良いのではないか
  • 屋台のチョコバナナ
  • 女の世界
  • ギャラリーフロレゾン跡地再訪
  • 蝶々夫人(1)離れ離れになって3年だが、心変わりは一切ない
  • 蝶々夫人(2)くれぐれも安易に「結婚してほしい」などと相手に申し込んで、やりっぱなしにしておかないことだ
  • 私の努力が報われる!?
  • 1980年代のデジャヴュ、、、
  • 湯島天神の男坂、女坂
  • 人生楽しんだもの勝ち・・・なるほど!!(*'ω'*)
  • 2つの新NISA講演会
  • 神田明神の開花楼、男坂
  • 神田明神の男坂門
  • The Chariot
  • アートホテル行(2)KAIKA
  • 夢遊病の女
  • ビミョウな関係
  • 分離の予感?
  • 倉敷安耶さんの「Breast」
  • ギャラリー南製作所訪問
  • 六本木アートナイト。何となく分かる・・・でも、よくは分からない、それがアートだ
  • 戸田建設「Tokyo Dialogue 2024」
  • 坂東眞理子先生のお茶会「マリコズカフェ」に行く!
  • 終活講座の秋
  • もうすぐ、クリスマスだ(*'ω'*)
  • わたしのInner Landscapes
  • リラックスする犬
  • アリオ亀有、ラローズジャポネ、香取神社
  • アサヒスーパードライミュージアム忘年会ツアー
  • 東京會舘クッキングスクール×NINJAミキサー=フランス料理のタダ食い
  • アートホテル行(3)雅叙園百段階段
  • 錦糸町パルコのABCクッキングで「洋風おせち」を作った
  • カナレットと、ヴェネツィアの輝きと、・・・の美しさと
  • クリスマスは、ABCクッキングで、苺のショートケーキを作った
  • 神田明神の終わり詣
  • 2拠点生活と作家という肩書
  • 年末年始、姪っ子の犬を預かった
  • 新年早々、妻家房
  • 家督相続と隠居と事業承継と(1)
  • 家督相続と隠居と事業承継と(2)
  • 家督相続と隠居と事業承継と(3)
  • トッピングの罠?
  • 黄昏の犬
  • 青山骨董通り散歩
  • バレンタインは、ABCクッキングで、ハートのティラミスを作った
  • ここに、ワイドショーで見た、上川陽子さんが来るのか(*'ω'*)
  • とるに足らない雲の力学
  • 畳の部屋で、姪っ子の犬が気持ちよさそうに寝ている
  • 関東鉄道竜ケ崎線で竜ケ崎に行く
  • モノヅクリベンチャーズCEO牧野成将氏との再会
  • 早咲きの桜を探し求めて
  • (第4部エピローグ)私の書いたことが本になるなんて(3)
  • (第5部)The Lady Eve
  • 発見へようこそ!
  • マグロ解体ショーの寿司を食べた
  • 彼女の絵は消されてしまう運命か
  • 丸紅ギャラリー。ボッティチェリの「美しきシモネッタ展」
  • やはり、リアルで集まるなら、締めは、飲み会だ!
  • 海の見える日立市で無料相談会
  • 1週間遅れのオレンジのレアチーズケーキ
  • 今年の東証ペンクラブ。大御所3人に囲まれて思ったこと
  • 確かに私は、理事になっていた!(*'ω'*)
  • 税理士一筋30年、ガチ税理士とガチ中華
  • memento mori
  • あんみつ先生の終活講座。4年ぶりに、茨城県県南生涯学習センターに帰る!
  • あんみつ先生、終活スナック「めめんともり」の1日マスターをする!
  • 水戸エクセルのSAZA COFFEEから、山奥の知らない駅へ?
  • 校了と責了の違い
  • うちの近所に不審者あらわる
  • 姪っ子の犬の暑中見舞い
  • 鰻を食べながら、ママ殿に都内の状況を報告(*'ω'*)
  • ABCクッキングで、フォカッチャを作る!
  • わたしの「テイスティングコメントの作り方」
  • WSET3受験対策オリジナル本試験演習問題(1)
  • WSET3受験対策オリジナル本試験演習問題(2)
  • WSET3受験対策オリジナル本試験演習問題(3)
  • WSET3受験対策オリジナル本試験演習問題(4)
  • 水戸エクセルのSAZA COFFEEの「季節のコーヒー」について
  • 犬と料理の好きな美女といえば・・・さんですが
  • femme fatale
  • 拙著がいまだに平積みされているのをハッケン(*'ω'*)オオ!!!
  • 「藤田嗣治の絵画と写真展」。私は男性で、犬好きなので・・・犬好きの女性芸術家の方が好みだ

■執筆者
加藤光敏

■連絡先
お手数ではございますが、ご連絡される際には、こちらより、お願い致します⇒①会社ホームページ、②事務所ホームページ

2025/09/16

「藤田嗣治の絵画と写真展」。私は男性で、犬好きなので・・・犬好きの女性芸術家の方が好みだ








8月のことだが、私は初めて、東京ステーションギャラリーを訪問した。
7月に、館長の冨田章氏の講演を聴く機会があり、一度行ってみようと思ったからだ。

このときは、「藤田嗣治の絵画と写真展」をしており、展示室には、藤田嗣治の撮影した多数の写真が展示されていた。

私たちは、いま、スマホで、日常風景の写真を撮りまくっているが、当時の彼は、すでに、お気に入りのカメラを持ち歩き、それと同じようなことをしていたのだ。

それともうひとつ、藤田嗣治は猫好き、ということも分かった。

猫好きかあ、、、私は犬好きだが...(*'ω'*)

その芸術家は、猫好きか、犬好きか。
個人的には、これは結構、重要なことだと思っている。

私は男性で、犬好きなので・・・犬好きの女性芸術家の方が好みだ。

なお、東京ステーションギャラリーそのものの案内もしておこう。

館内は意外と広く、全部見終えるのに1時間ほどかかる。
最後の展示室を出ると、2階の回廊に出るのだが、帰るとき、東京駅の雑踏を見下ろせる。
回廊を歩いて一周すると、アールヌーボー風の階段の手すりや、白いレリーフなど、東京駅丸の内駅舎の保存、復原工事の貴重な展示品も見られる。

2025/09/10

拙著がいまだに平積みされているのをハッケン(*'ω'*)オオ!!!




こちら、アトレ取手のくまざわ書店さん。

拙著は、発売からそろそろ2年たつのだが(2023年11月10日発売)、買い物帰りにのぞいたら、拙著がいまだに平積みされているのをハッケン(*'ω'*)オオ!!!

ちなみに、日本実業出版社の担当編集者にもご報告。

引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

2025/09/07

femme fatale

東銀座の東劇では、METライブビューイングオペラが上映中だ。
これは、ニューヨークのメトロポリタン(MET)歌劇場の上質オペラを撮影し、その映像版を日本の映画館で安価に堪能できる、というものである。

この日の上映作品は、リヒャルト・シュトラウスのオペラ「サロメ」。
「サロメ」というのは、絶世の美女サロメが、好きな男を殺して、生首を取る、という有名な物語で、オペラの中では悪趣味で、毒のある作品だ。

午前中、私は、「サロメ」を見るつもりで、家を出た。
が、途中、大事な用事ができて、方針を転換し、銀座には行かず、秋葉原で、午後のひとときを過ごした。

まあ、「サロメ」はおととし1度見ていることから、見なくてもよいだろう(リンク)。











日中のひととき、私は、神田明神へ。
ちょうど去年の今頃を思い出し、神田明神の男坂の急階段をのぼると、途中に、例のKAIKAビルがある。
上りきると男坂門があり、門を入ると、本殿の右手へ。
本殿は、いつもとは違って、参拝客が少なく、意外だった。

その後、私は、秋葉原から浅草橋へ移動し、約1年ぶりに、東京タロット美術館に行った。
これまでブログに何度も出てきたので、東京タロット美術館をご存知の読者も多いだろう。
柳橋のきれいな雑居ビルにあり、エレベーターで7階にあがると、まるで他人さまの家の玄関のような場所に行き着く。




ドアをあけて、中に入ると、玄関の下駄箱に、靴がたくさん入っていた。
スタッフに聞くと、いま、タロット占いのワークショップをしているところだという。
玄関脇に小部屋があり、そこから楽しそうに話す人たちの声が聞こえた。

私は、レジのある受付へ。
会計を済ませると、スタッフから、カードを1枚引くよう促される。
箱の中に、伏せられたタロットカードが並んでおり、私は、そこから1枚、選んだ。
その後、私は、館内のテーブル席に座り、カードを裏返した。





今回、引いたタロットは、戦車(The Chariot)。
受付でもらったパンフレットを読むと、スピーディー、前進、ハッキリとした結果が出る、勝負に勝つ、とあった。

ああ、思い出した。
前回の訪問は、2024年8月だが、そのときも戦車(The Chariot)を引いた(リンク)。
これは、どちらかというと、良い内容のカードだろう。




スタッフの女性が、お茶を持ってきた。
東京タロット美術館名物(?)の野草茶だ。

私は、野草茶を飲みながら、思案した。
いまの私は、その場所にじっと留まり、原稿を書き進めなくてはならないので、果たして前進が適切なのかということ。

私は、スマホで原稿の執筆を始めた。
実は、書斎だと筆が進まず、このアーティスティックな空間で、インスピレーションが降りて来てほしいと思っていた。
が、いつまでたっても、特にインスピレーションは来ず・・・私は、立ち上がり、館内の本棚から、タロットに関する書籍を数冊取ってきた。
特に気になったのは、アンドレ・ブルトンの「魔術的芸術」というオカルト本である。
20世紀最大の幻の書物などと、センセーショナルな帯が付いていて、ひときわ目を引いた。





私は、本書をざっと読み、230ページに着目した。
ギュスターヴ・モローの名画「オルフェウス」(1865年)が掲載されており、私は絵を見て、「サロメ」の絵と似ている!と思い、ページをめくる手を止めた。

以下、「魔術的芸術」の230ページより。

「芸術作品は魔術そのものを起源としている~中略~たとえ純粋に「写実的」であろうと望んだとしても、 芸術作品がその資源の重要部分を魔術に負うているという事実は動かしがたい~中略~芸術作品について、それはかつて世界の創造を司ったものとおなじ性質のダイナミズムが物質の局面の上に客体化されたものだとするような発想が~中略~「肖像画が生きている人の顔に劣るのと同様、宇宙は生きているアエオン(ここでは永遠なるものの意)に劣っている。とすれば、画像を描く動機はいったい何なのか?」と、アレクサンドリアのヴァレンティヌスは問うている。「それは顔の尊厳である。顔がその“名”を通して名誉を得るようにと、モデルが画家にその顔を提供したのである。というのは、 形態がそれ自体として見いだされたわけで~」




東京タロット美術館を出たのは4時前。
私は、歩きながら、ギュスターヴ・モローの名画「オルフェウス」(1865年)のことを考えた。

この絵の本物は、どこにあるのだろう(*'ω'*)

スマホで検索すると、日本にはなかったが、ギュスターヴ・モローの絵が、何作か、国立西洋美術館にあるという。

帰り道に上野の国立西洋美術館に寄ってみるか。





国立西洋美術館では、ギュスターヴ・モローは、なかなか見つからなかったが、常設展の最後の方に「牢獄のサロメ」というのが展示されていた。

以下、「牢獄のサロメ」の解説文より。

「~本作品の主題は「洗礼者聖ヨハネの斬首」です。ヨハネは、ユダヤの王ヘロデが兄弟の妻ヘロデアを娶ったことを非難して捕えられます。さらにヘロデアが連れ子サロメの舞の褒美に彼の首を所望したため、斬首されました。世紀末芸術では、サロメはしばしば男を滅ぼすファム・ファタルとして描かれますが、本作では、 ヨハネに対するサロメの微妙な心理面がクローズアップされています」

なお、ファム・ファタルについては、以下、「Wikipedia」に解説がある。

「ファム・ファタール(仏: femme fatale、あるいはファム・ファタル)は、男にとっての「運命の女」(運命的な恋愛の相手、もしくは赤い糸で結ばれた相手)というのが元々の意味であるが、同時に「男を破滅させる魔性の女」のことを指す場合が多い」
「代表的なファム・ファタールとしては、サロメや妲己、褒姒などが挙げられる。単なる「運命の相手」であったり、単なる「悪女」であるだけではファム・ファタールと呼ばれることはなく、それらを満たしながら「男を破滅させる魔性性」のある女性を指す」
「多くの場合、彼女たちに男性を破滅させようとする意図などはなく、複数人との恋愛をしたりお金を際限なく使ったりする自由奔放な生き方により、男性が振り回されることになる。多くの場合、妖艶かつ魅惑的な容姿や性格をしており、色仕掛けや性行為などを駆使して、男を意のままに操る手腕に長けている」
「『新約聖書』「福音書」などに伝わるサロメは、イエスに洗礼を授けた洗礼者ヨハネの首を求めたとするパロディーにより作為的に作られた代表的な悪女である。古来キリスト教世界から名が知られ、19世紀末から20世紀初め頃の世紀末芸術において好んで取り上げられたモチーフである。」

2025/09/06

犬と料理の好きな美女といえば・・・さんですが



夏休み、姪っ子たちの連れてきた犬が、長期滞在をした。
だいたいは、リビングルームのソファーで寝ていたが、私が不在の間、何度か番犬としての働きがあったようだ。

8月上旬、犬は一時帰宅したが、その間、利根川河川敷の花火大会があった。
私は、ママ殿と花火を見に行くことにした。

日中、都内で用事を済ませ、早めの電車で帰ると、駅構内はラッシュアワーのような状態だった。
家に帰り、晩ごはんを食べた後、ふたりで河川敷まで散歩をした。
堤防に上ると、暗いところに結構な人数の見物客が集まっている。
数キロ先が花火会場である。
打ち上げ花火がキレイに見えるのだが、ここは、近すぎず遠すぎず、ちょうどよかった。

人だかりの中、1時間ほど、花火を見物した。






帰り道が混むので、私たちは、少し早めに帰ることにした。

「花火、きれいだったわ。来年も見れるかしら」
「ママ殿は、近所の人と比べても元気です。来年もここまで歩いて、花火を見れますよ」
「そうだといいけど・・・来年は80歳よ。私も、そう長く生きられないわ。もし私が死んだら、あなた、大変ね。ろくに料理もできないし、犬も飼えない・・・」
「なるほど、心配ですよね。ママ殿の後釜のことが」
「あ、後釜?」
「そうです。犬と料理の好きな美女といえば・・・さんですが」

そのとき、打ち上げ花火がドンパチ鳴った。

「花火の音のせいで、大事なところが、よく聞こえなかったわ」
「そうですか。よりによって、、、」
「ちょっと待って!」
「ママ殿、どうしました?」
「サンダルに砂利が入ったの。痛くて歩けないわ。懐中電灯を持って来ればよかった」
「大丈夫。スマホをライトアップすればいいんです」
「あら、便利! 足元を照らして」
「了解」




数日後、仕事の合間に、駅周辺を散歩した。
この寺は、飲み屋街の裏の山にある長禅寺である。

私は、裏参道の坂を上り、境内に辿り着いた。
本堂でお参りをして、少し休んだが、私以外に観光客らしき男性が1人いた。
これまで気にしたことはなかったが、長禅寺は観光客が来るような名所なのか(*'ω'*)ヘ~

その後、私は木陰に移動して、大事な電話を待ったが、なかなか着信がなく、表門を出て、階段を下りた。







帰るとき、入口の横の案内板をよく読んでみた。

長禅寺の創建者は、平将門といわれている。
境内には、茨城県指定文化財の三世堂、小林一茶の句碑や小川芋銭景慕の碑などがある。
新四国相馬霊場八十八ヶ所の総本地で、一番、五番、八十八番の札所である。

なるほど、八十八ヶ所の総本山なら、由緒あるお寺である。

ここで、私は、正月にジョギングをしたとき、長禅寺に立ち寄ったのを思い出した。

以下、2025/01/01「2拠点生活と作家という肩書」より。




一年の計は元旦にあり。
2025年1月1日、私は、早朝のジョギングをした。
空気が澄んでおり、大通りを走り出すと、清々しかった。
大晦日から正月にかけて、付近の国道の車の通行量が少なくなるためだ。

利根川の堤防のサイクリングロードに上がると、空が澄み渡って、きれいだった。
眼下の河川敷には、正月の凧揚げをする親子が何組かいたが、非常に寒くて風が強かった。
その後は、駅の方面に走り、歓楽街の裏手へ。
丘の上に小さなお寺があって、帰り道はそこの急階段を登り、回り道をして帰った。




私にとって、今年のキーワードは2つある。
2拠点生活と、作家という肩書である。

まず、1つ目は、「2拠点生活(デュアルライフ)」。
住居など複数の拠点を併用し、行き来する生活のことだが、ネットの記事などを見ると、都内のマンションと地方の別荘、郊外の自宅と都内の仕事場など、組み合わせはいろいろある。
私は去年、何人かの友人から、このキーワードを聞いて考えていた。
私の場合、転居と比べ、ハードルが低いからだが、現在のところ、ママ殿のいる茨城県の実家と、東京23区内のどこかの組み合わせを考えている。







ただ、この件は、忙しくて、ほとんど進展がないのだ。
今年から、様々な用事で、水戸方面に行く用事が増え、その分、都内に行く用事が減っている。
これは、年初に予測していなかった展開だ。
こうなると、取手市が両者の真ん中で、ちょうど良い場所となるため、都内との2拠点生活は、しばらく様子見としたい。

もっとも、近隣や周辺地域との2拠点という選択肢もあり得る。
まあ、これは、私の直観なので、ハズレるかもしれないが、重要なターニングポイントが到来し、そうなってしまうこともあるのではないか・・・などと思っている(*'ω'*)


2025/08/28

水戸エクセルのSAZA COFFEEの「季節のコーヒー」について



8月21日夕方の水戸エクセル。

私は、SAZAコーヒーのレジで、メニュー表の一番上の「季節のコーヒー」を注文した。
レジの女の子は、「季節のコーヒー」ですね、ミルクと砂糖を入れますか、と私に言った。
私は、どちらも入れます、と答えた。

その後、私は、カウンター席で、スマホを充電しながら、書類の整理をしていた。
すると、別の女性店員が、コーヒーを運んできた。
彼女は、うっかり(?)「本日のコーヒーをどうぞ」と言って、私に差し出したような気がする。

本日のコーヒー?(*'ω'*)

私は、書類の整理をやめ、コーヒーをひと口飲んだ。

おいしい~♪

その後、私は、水玉模様のカップを眺め、考えた。

そういえば、数年前のSAZAコーヒーでは、メニュー表の一番上は、「本日のブレンド」だったような気がするが。

2025/08/22

WSET3受験対策オリジナル本試験演習問題(4)

前回の続き。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演習問題・第4回

(問題文)

1.ローヌの北部地域のブドウ畑の特徴を説明せよ。

2.ローヌ川流域の南部で栽培されている黒ブドウ品種を4つあげなさい。

3.ローヌに関する穴埋め。
・ローヌ川流域の北部は(   )気候であり、南部は(   )気候である。
・ローヌ川流域の北部は(   )地が多いが、南部は(   )地が多い。
・ローヌ川流域で栽培されている(   )種は、風に弱いため、ミストラル対策でブドウ棚などによる支えが必須である。
・ローヌ川流域で栽培されている(   )種は、病害に弱いため、ミストラルが当たることで害虫を寄せ付けないという良い効果もある。
・かつては(   )種に(   )種をブレンドして発酵させるこの地域の独特の技法があったが、今はそのような醸造方法はまれである。
・ローヌ川流域の最北にある(   )は、フランス語で「焼かれた斜面」という意味で、(   )種のワインが生産されている。

4.ローヌのグルナッシュのワインのスタイルを説明せよ。また、このワインはスペインのガルナッチャのワインのスタイルとどのような点で異なるか。

5.南仏のどのワイン産地についての記述か。
①マルセイユの東にあり、ムールヴェードルの上質の赤ワインで有名
②海岸に近く、南仏の有名な土着品種の名前が含まれている
③マシフサントラルの斜面にあり、土壌の質にばらつきがある
④標高が高く、冷涼な気候であり、オークを使った高級シャルドネの産地で有名
⑤高品質のワインを生産するブトナックなどの合計11の小区域に分かれている
⑥コートドルシヨンのすぐ北側にある
⑦コートドルシヨンヴィラージュのすぐ北側にある

6.ポートワインはアルコール度数の高い甘口ワインであるが、そのワイン作りにおける問題点と解決策を説明せよ。

7.ルビーとトーニーの違いは何か。

8.アルバリサについて説明せよ。

9.フィノとマンサリーニャの違いを説明せよ。

10.ソレラシステムとは何か。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演習問題・第4回

(解答例)

1.ローヌの北部地域のブドウ畑の特徴を説明せよ。
北部はローヌ川の渓谷地にブドウ畑が集中している。ミストラル(冷たい北風)がブドウに冷害を及ぼすのを避けるため、風の当たりにくい渓谷地にブドウ畑が作られている。最良のブドウ畑は、このような渓谷地の南向きの急斜面の中腹にある。また、風対策として、ブドウの木は支柱で固定されている。

2.ローヌ川流域の南部で栽培されている黒ブドウ品種を4つあげなさい。
グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、サンソー

3.ローヌに関する穴埋め。
・ローヌ川流域の北部は(大陸性)気候であり、南部は(地中海性)気候である。
・ローヌ川流域の北部は(渓谷)地が多いが、南部は(平坦)地が多い。
・ローヌ川流域で栽培されている(シラー)種は、風に弱いため、ミストラル対策でブドウ棚などによる支えが必須である。
・ローヌ川流域で栽培されている(ヴィオニエ)種は、病害に弱いため、ミストラルが当たることで害虫を寄せ付けないという良い効果もある。
・かつては(シラー)種に(ヴィオニエ)種をブレンドして発酵させるこの地域の独特の技法があったが、今はそのような醸造方法はまれである。
・ローヌ川流域の最北にある(コートロティ)は、フランス語で「焼かれた斜面」という意味で、(シラー(教科書P99左下+P100右))種のワインが生産されている。

4.ローヌのグルナッシュのワインのスタイルを説明せよ。また、このワインはスペインのガルナッチャのワインのスタイルとどのような点で異なるか。
凝縮感のあるスパイシーな赤系果実の風味。あるいは、ヴィンテージによっては焼いたジャ(教科書P102右)。アルコール度数は高い、酸味は弱い、タンニンは柔らかく、フルボディーの赤ワイン。シャトーヌフドウパプなどのように、ローヌの上質の赤ワインはグルナッシュから作られる(教科書P70)。
スペインのガルナッチャは、グルナッシュと同品種~プリオラートなどで生産される。スペインはローヌに比べて暑くて乾燥した気候であるため、ガルナッチャは完熟しやすく、色も濃くなり、黒系果実の風味を呈する(教科書P70、P132)。

5.南仏のどのワイン産地についての記述か。
①マルセイユの東にあり、ムールヴェードルの上質の赤ワインで有名 バンドル
②海岸に近く、南仏の有名な土着品種の名前が含まれている ピクプールドウピネ
③マシフサントラルの斜面にあり、土壌の質にばらつきがある ミネルヴォワ
④標高が高く、冷涼な気候であり、オークを使った高級シャルドネの産地で有名 リムー
⑤高品質のワインを生産するブトナックなどの合計11の小区域に分かれている コルビエール
⑥コートドルシヨンのすぐ北側にある ペルピニャン
⑦コートドルシヨンヴィラージュのすぐ北側にある フィトウ

6.ポートワインはアルコール度数の高い甘口ワインであるが、そのワイン作りにおける問題点と解決策を説明せよ。
甘口にするためには、発酵時間が24~36時間程度しかとれない。アルコール度数5~9%到達で発酵を中止し、そこからは酒精強化でアルコール度数を高める。短い発酵時間でも赤ワインの色とタンニンをしっかり出せるように、伝統的には人間が集団となり浴槽のようなところでブドウを足踏みした。現在、それはおおむね機械化されている。

7.ルビーとトーニーの違いは何か。
熟成期間の違い。ルビーは早飲みもしくは短期熟成→第1アロマメイン、ルビー色。トーニーは長期熟成→第3アロマメイン、トーニー色または褐色

8.アルバリサについて説明せよ。
シェリー生産地のスペインのヘレスの土壌。アルバリサには白亜が多く含まれており、水捌けが良く、水分保持力に優れる。ここはレバンテと呼ばれる熱風、ポニエンテと呼ばれる冷風が吹き、雨も少ないため、ブドウの生育にはあまり適していない。しかし、アルバリサのおかげでブドウは熱さと乾燥の中でも生育できる。

9.フィノとマンサリーニャの違いを説明せよ。
フィノ=ヘレスで作られたシェリー。生物学的熟成。フロールの膜があり、パンの香りがする。淡いレモン色。ボディーは軽め。アルコール度数15.5%以下(これ以上だとフロールが死滅してしまうため)。熟成に向かない早飲み。
マンサリーニャ=サンルカルデパラメーラで作られたシェリー。フィノと同じタイプのシェリー。この町は海辺にあり、ヘレスよりも涼しいため、フロールの膜が厚くなりやすく、パンの香りは非常に強い。

10.ソレラシステムとは何か。
シェリー製造における熟成のシステム。熟成期間の異なるシェリーをバット(大樽)に分けている。最も古いシェリーは「ソレラ」に入っており、シェリーを瓶詰めするときは「ソレラ」から抜き取る。最も新しいシェリーは「ソレラタブラ」に入っており、「クリアデラ」に入っているシェリーが減ったら「ソレラタブラ」から「クリアデラ」に補充する。クリアデラは、古いものが第一、新しいものが第二~第三~となる。このようにしてバットでシェリーをブレンドしてスタイルを安定させている。

2025/08/21

WSET3受験対策オリジナル本試験演習問題(3)

前回の続き。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演習問題・第3回

(問題文)

1.オーストラリアで最も著名で独特なワインは、皮革やコショウの風味を持ったフルボディーの赤として(   )、ライトボディーで長期熟成向きの白として(   )、ライムの風味を持ったエレガントな白として(   )があげられる。ニュージーランドで最も著名で独特なワインは、フレッシュで青ピーマンの風味を持った白として(   )があげられる。

2.ハンターヴァレーのセミヨンの白ワインの特徴を説明せよ。

3.次の記述はオーストラリアのどのワイン産地に関するものか。
①オーストラリア大陸の南西の端の沿岸部にあり、パースから200キロ程度の地域
②①の地域から東に行ったところにあり、南極海に面する
③テラロッサと呼ばれる赤い土壌がある
④収穫期の天候が不安定で腐敗病のリスクにさらされている
⑤樹齢の高いシラーズの木で有名なヒルオブグレイスがある
⑥メルボルンの西にある
⑦アデレイドヒルズの西に隣接する

4.次の記述はニュージーランドのどのワイン産地に関するものか。
①南島の最も南に位置する
②ニュージーランドの最も規模の大きいワイン産地
③②に次いで規模の大きいワイン産地
④ピノノワールで世界的に知られている
⑤高品質のリースリングで注目を集めている
⑥ギムレットグラヴェルスがある
⑦ワイラウとアワテレという2つの渓谷がある

5.アルザス地方のワインに使用される貴品種とは何か。

6.アルザスのワインに関する次のラベル表示のうち、貴品種のワインで作らなくてもよいとされているものはいくつあるか。
a SGN
b VT
c Alsace Grand Cru
d Alsace
e Reserve personelle
f Cuvee Speciale
g Edelwicker
h Gentil

7.SGNのワインをVTと比較して説明せよ。

8.ロワールのワイン産地に関する記述の穴埋め
①ロワールというラベル表記が用いられるものとして、(   )というラベル表記のロゼワイン、(   )というラベル表記のスパークリングが有名である
②ロワールのワイン産地は4つに分類することができ、東から順番に(   )(   )(   )(   )である
③ロワールのワイン産地の気候は、東がおおむね(   )気候、西がおおむね(   )である
④サントル地方の原産地呼称としては(   )(   )(   )の3つがあり、これらは(   )種の白ワインで有名であるが、3つのうち最も安価なワインの産地は(   )である
⑤トウール市の東に位置する(   )は、(   )種のワインの名産地である
⑥トウール市の西に位置する(   )と(   )は、(   )種のワインの名産地である
⑦(   )は世界で最も偉大な甘口ワインの産地がある
⑧ナント周辺で生産される(   )種のワインは、ミュスカデとも呼ばれるが、特に高品質のミュスカデは(   )と呼ばれる

9.ソミュールとソミュールシャンピニーのワインの違いは何か。

10.ロワールのロゼワインの製法について説明せよ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演習問題・第3回

(解答例)

1.オーストラリアで最も著名で独特なワインは、皮革やコショウの風味を持ったフルボディーの赤として(シラーズ)、ライトボディーで長期熟成向きの白として(セミヨン)、ライムの風味を持ったエレガントな白として(リースリング)があげられる。ニュージーランドで最も著名で独特なワインは、フレッシュで青ピーマンの風味を持った白として(ソーヴィニヨンブラン)があげられる。

2.ハンターヴァレーのセミヨンの白ワインの特徴を説明せよ。
収穫期の天候が不安定であるため腐敗病のリスクを回避するために早摘みする。糖度と酸味が低く、ステンレスタンクで作り、ライトボディーに仕上がる。長期熟成をするとハチミツトーストなどの風味がする独特な白ワインとなる。

3.次の記述はオーストラリアのどのワイン産地に関するものか。
①オーストラリア大陸の南西の端の沿岸部にあり、パースから200キロ程度の地域 マーガレットリヴァー
②①の地域から東に行ったところにあり、南極海に面する グレートサザン
③テラロッサと呼ばれる赤い土壌がある クーナワラ
④収穫期の天候が不安定で腐敗病のリスクにさらされている ハンターヴァレー
⑤樹齢の高いシラーズの木で有名なヒルオブグレイスがある イーデンヴァレー
⑥メルボルンの西にある ジーロング
⑦アデレイドヒルズの西に隣接する マクラーレンヴェール

4.次の記述はニュージーランドのどのワイン産地に関するものか。
①南島の最も南に位置する セントラルオタゴ
②ニュージーランドの最も規模の大きいワイン産地 マルボロ
③②に次いで規模の大きいワイン産地 ホークスベイ
④ピノノワールで世界的に知られている ワイララパ
⑤高品質のリースリングで注目を集めている ワイパラ
⑥ギムレットグラヴェルスがある ホークスベイ
⑦ワイラウとアワテレという2つの渓谷がある マルボロ

5.アルザス地方のワインに使用される貴品種とは何か。
リースリング、ミュスカ、ゲヴュルツトラミネール、ピノグリ

6.アルザスのワインに関する次のラベル表示のうち、貴品種のワインで作らなくてもよいとされているものはいくつあるか。
a SGN
b VT
c Alsace Grand Cru
d Alsace
e Reserve personelle
f Cuvee Speciale
g Edelwicker
h Gentil
abc以外全て、したがって5つ

7.SGNのワインをVTと比較して説明せよ。
どちらもアルザスの白ワインで、遅摘みの貴品種(リースリング、ミュスカ、ゲヴュルツトラミネール、ピノグリ)のどれかが使われる(単一品種)。また、どちらも一定の糖度が要求される。しかし、その要求される糖度が異なり、SGNの方がVTよりも高い。そのため、SGNは要求される糖度をみたすために通常は貴腐ワインであり、常に甘口である。また、SGNは生産量が非常に少なく、貴重である。これに対して、VTはそれほどの糖度が要求されるわけではないため、貴腐ワインとは限らず、辛口から半甘口まで幅広い

8.ロワールのワイン産地に関する記述の穴埋め
①ロワールというラベル表記が用いられるものとして、(ロゼドロワール)というラベル表記のロゼワイン、(クレマンドロワール)というラベル表記のスパークリングが有名である
②ロワールのワイン産地は4つに分類することができ、東から順番に(サントル)(トウレーヌ)(アンジュソミュール)(ナント)である
③ロワールのワイン産地の気候は、東がおおむね(大陸性)気候、西がおおむね(海洋性)である
④サントル地方の原産地呼称としては(プイイフュメ)(サンセール)(ムヌトウーサロン)の3つがあり、これらは(ソーヴィニョンブラン)種の白ワインで有名であるが、3つのうち最も安価なワインの産地は(ムヌトウーサロン)である
⑤トウール市の東に位置する(ヴーヴレ)は、(シュナンブラン)種のワインの名産地である
⑥トウール市の西に位置する(シノン)と(ブルグイユ)は、(カベルネフラン)種のワインの名産地である
⑦(コートドレイヨン)は世界で最も偉大な甘口ワインの産地がある
⑧ナント周辺で生産される(ムロンブラン)種のワインは、ミュスカデとも呼ばれるが、特に高品質のミュスカデは(ミュスカデセーヴルエメーヌ)と呼ばれる

9.ソミュールとソミュールシャンピニーのワインの違いは何か。
ソミュールはシュナンブランのスパークリング。ソミュールシャンピニーはカベルネフランの赤ワイン。

10.ロワールのロゼワインの製法について説明せよ。
ロワールのロゼワインは、直接圧搾または短期のマセラシオンにより作られるが、いずれにせよ、フレッシュな果実風味を維持するために、不活性またはステンレス容器で発酵させる。

2025/08/20

WSET3受験対策オリジナル本試験演習問題(2)

前回の続き。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演習問題・第2回

(問題文)

1.ブルゴーニュにおけるグランクリュの畑の特徴を説明せよ。

2.ブルゴーニュのシャブリ、ムルソー、プイイフュイッセの気候の特性と、典型的な白ワインのスタイルを説明せよ。

3.次の記述は、ブルゴーニュ地方のどのコミューンに関するものか。
①コートドニュイの最も北にある
②コートドボーヌの最も北にある
③コートシャロネーズの最も北にある
④ラターシュとロマネコンティで知られる
⑤コートシャロネーズで最も上質の赤ワインを作る
⑥コートドボーヌの中で最も上質の白ワインを作る(3つ)
⑦上記6の3つのコミューンの中で、最も南にある
⑧コートシャロネーズの非常に小さなコミューンだが、赤ワインが高く評価されている
⑨マコンで最も有名である(2つ)
⑩ブルゴーニュ地方の最も北にある

4.コートドニュイヴィラージュの赤ワインの特徴を、同じコートドニュイのなかのジュブレシャンベルタンの赤ワインと比較して説明せよ。

5.ボージョレ地方についての記述の正誤。
①ボージョレ地方では白ワインは生産されているが、ロゼワインは生産されていない
②ボージョレの代表的なガメイ種の赤ワインのことを、ボージョレヌーヴォーと言う
③最良のガメイ種は、ボージョレ地方の栄養分の多い肥沃な土壌で作られる
④ボージョレ地方の伝統的なブドウの仕立て方は、ゴブレであるが、この仕立て方は機械収穫に不向きである
⑤ボージョレの赤ワインの格付けは、ボージョレクリュ、ボージョレヴィラージュ、ボージョレの順番である
⑥ボージョレでは、赤ワインを炭酸ガス浸漬法により作らなくてはならない

6.次の記述はアメリカのどの場所に関するものか。
①セントラルヴァレー地域にあり、ジンファンデルの名産地として有名である
②ナパヴァレーの最北の西側で、最も高い日中気温を記録する
③ナパヴァレーの最南端にあり、ソノマにまたがっている
④ソノマの中でもソフトな感触のカベルネソーヴィニヨンの赤ワインを作ることで有名である
⑤ジンファンデルの古木があることで有名である
⑥カスケード山脈の西にあるオレゴン州の代表的なワイン産地である
⑦カスケード山脈の東にあるワシントン州の代表的なワイン産地コロンビアヴァレーの中にある非常に小さいが重要なワイン産地である
⑧ニューヨーク州の氷河湖のそばにあり、リースリングで有名である

7.ナパヴァレーの気候的特徴を説明せよ。

8.セントラルヴァレーで生産されるワインの特性を説明せよ。

9.次の記述は、アルゼンチンとチリのどちらに関するものか。
①ワインの国際市場で成功している
②地中海性気候
③カサブランカヴァレー
④マルベック
⑤アンデス山脈の山陰となるため降水量が少ない
⑥アンデスと表記されたワインラベル
⑦ボナルダ
⑧ラ・リオハ
⑨トロンテス
⑩ワイン畑の標高が高いことで知られる
⑪カルメネール

10.以下は南アフリカの何に関する記述か。
①南アフリカの土着品種
②ケープタウンの東にある高級ワイン産地
③ケープタウンの北にある低価格ワイン産地
④ステレンボッシュの東南にある標高の高いワイン産地
⑤ステレンボッシュの北にある山のワイン産地
⑥南極から北上する寒流
⑦南東から吹く強風

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演習問題・第2回

(解答例)

1.ブルゴーニュにおけるグランクリュの畑の特徴を説明せよ。
丘陵地の中腹。斜面。方角は南または東を向いている。理由は、日当たりが良い、霜の被害を受けにくい、偏西風から保護される。そのため、平地やふもとと比較して良質のブドウがとれる。

2.ブルゴーニュのシャブリ、ムルソー、プイイフュイッセの気候の特性と、典型的な白ワインのスタイルを説明せよ。
典型的な白ワインはどこもシャルドネである
シャブリは北部⇒冷涼な大陸性気候、シャープで鋼鉄のような非常に高い酸味、緑色系果実風味が強いものも
ムルソー=コートドールは中部⇒比較的温和な大陸性気候、マロラティック発酵や熟成中のおりとの接触などを経た複雑で表現力の豊かなスタイル(P86)
プイイフュイッセ=マコネは南部⇒温和な大陸性気候、フルボディーで非常に円熟した果実風味、石灰岩質の土壌で栽培されていることもあり、そのような香りも

3.次の記述は、ブルゴーニュ地方のどのコミューンに関するものか。
①コートドニュイの最も北にある ジュブレシャンベルタン
②コートドボーヌの最も北にある アロスコルトン
③コートシャロネーズの最も北にある リュリ
④ラターシュとロマネコンティで知られる ヴォーヌロマネ
⑤コートシャロネーズで最も上質の赤ワインを作る メルキュレ
⑥コートドボーヌの中で最も上質の白ワインを作る(3つ) ムルソー、ピュリニモンラッシェ、シャサーヌモンラッシェ
⑦上記6の3つのコミューンの中で、最も南にある シャサーヌモンラッシェ
⑧コートシャロネーズの非常に小さなコミューンだが、赤ワインが高く評価されている ジヴリ
⑨マコンで最も有名である(2つ) プイイフュイッセ、サンヴェラン
⑩ブルゴーニュ地方の最も北にある シャブリ

4.コートドニュイヴィラージュの赤ワインの特徴を、同じコートドニュイのなかのジュブレシャンベルタンの赤ワインと比較して説明せよ。
ジュブレシャンベルタンはコートドニュイにある村名である。どちらの赤ワインも、ピノノワールのストレートという点は同じだが、コートドニュイヴィラージュは、コードトニュイにあるいくつかの村名のピノをブレンドしたものである。そのため、最高級とされるジュブレシャンベルタンよりも価格はリーズナブルで、クオリティーはやや落ちる。

5.ボージョレ地方についての記述の正誤。
①ボージョレ地方では白ワインは生産されているが、ロゼワインは生産されていない 誤
②ボージョレの代表的なガメイ種の赤ワインのことを、ボージョレヌーヴォーと言う 誤
③最良のガメイ種は、ボージョレ地方の栄養分の多い肥沃な土壌で作られる 誤
④ボージョレ地方の伝統的なブドウの仕立て方は、ゴブレであるが、この仕立て方は機械収穫に不向きである 正
⑤ボージョレの赤ワインの格付けは、ボージョレクリュ、ボージョレヴィラージュ、ボージョレの順番である 正
⑥ボージョレでは、赤ワインを炭酸ガス浸漬法により作らなくてはならない 誤

6.次の記述はアメリカのどの場所に関するものか。
①セントラルヴァレー地域にあり、ジンファンデルの名産地として有名である ローダイ
②ナパヴァレーの最北の西側で、最も高い日中気温を記録する カリストガ
③ナパヴァレーの最南端にあり、ソノマにまたがっている ロスカーネロス
④ソノマの中でもソフトな感触のカベルネソーヴィニヨンの赤ワインを作ることで有名である アレキサンダーヴァレー
⑤ジンファンデルの古木があることで有名である ドライクリークヴァレー
⑥カスケード山脈の西にあるオレゴン州の代表的なワイン産地である ウィラメットヴァレー
⑦カスケード山脈の東にあるワシントン州の代表的なワイン産地コロンビアヴァレーの中にある非常に小さいが重要なワイン産地である ヤキマヴァレー
⑧ニューヨーク州の氷河湖のそばにあり、リースリングで有名である フィンガーレイクス

7.ナパヴァレーの気候的特徴を説明せよ。
ナパヴァレーのあるカリフォルニアは地中海性気候である。温暖で雨は比較的少ない。カリフォルニア海流による冷たい海風の影響を受けるが、西側のソノマとのあいだには高い山(マヤカマス山脈)があり、その冷たい海風は南のサンフランシスコの方から朝霧を伴って迂回して北上してくる。したがって、ナパヴァレーは南の方が冷涼で、北の方が温かい傾向がある。

8.セントラルヴァレーで生産されるワインの特性を説明せよ。
カリフォルニアの大量生産タイプのワイン、低価格ワイン。カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネといった国際品種のワインが多い。しかし、セントラルヴァレーのローダイは、高品質のジンファンデルの赤ワイン。

9.次の記述は、アルゼンチンとチリのどちらに関するものか。
①ワインの国際市場で成功している チリ
②地中海性気候 チリ
③カサブランカヴァレー チリ
④マルベック アルゼンチン
⑤アンデス山脈の山陰となるため降水量が少ない アルゼンチン
⑥アンデスと表記されたワインラベル チリ
⑦ボナルダ アルゼンチン
⑧ラ・リオハ アルゼンチン
⑨トロンテス アルゼンチン
⑩ワイン畑の標高が高いことで知られる アルゼンチン
⑪カルメネール チリ

10.以下は南アフリカの何に関する記述か。
①南アフリカの土着品種 ピノタージュ
②ケープタウンの東にある高級ワイン産地 ステレンボッシュ
③ケープタウンの北にある低価格ワイン産地 スワートランド
④ステレンボッシュの東南にある標高の高いワイン産地 エルギン
⑤ステレンボッシュの北にある山のワイン産地 パール
⑥南極から北上する寒流 ベンゲラ
⑦南東から吹く強風 ケープドクター

2025/08/19

WSET3受験対策オリジナル本試験演習問題(1)

この演習問題は、2019年当時に作成したものです。
私のブログに何度か登場するワイン友達Aさんに、私が個人教授をしたときに使った資料の一部をもとにしています。
彼女はワイン業界で何年も仕事をしていますが、ワインの体系的知識はほとんどなく、自分の会社(インポーター)で取り扱うワインのことしか知りませんでした。
だから、イタリアのワインにはめちゃくちゃ詳しいが、隣国フランスのワインだと「??」となる。

しかし、そんな彼女も直前のわずか2週間程度、私との試験勉強でWSET3に合格しました。
WSET3は、難関国家資格などとは異なり、あきらめずに頑張って勉強すれば合格できる試験です(2021/03/13「私の教え子なら合格できると思っていた」)。

WSETの試験は原則として教本から出題されます。
なので、最も重要な受験対策は教本の熟読です。
おいおい、それって講義で習ってないよ~という細かい問題が出ることもありますが、教科書のどこかにちゃんと説明が書いてあったりするのです。

私の演習問題も教本からの出題です。
解答を読んで不足なら、教本のどこかに書いてあることのはずなので、ご自分で確認し、熟読もなさってみてください。
受験生のみなさまの勉強の一助となれば幸いです。

使い方は簡単♪♪
ブログ記事をコピペする⇒ワードに貼り付ける⇒PDFファイル化⇒コンビニなどで印刷する⇒実際に問題を解いてみてください。
なお、ーーーーーで改ページをすると使いやすくなると思います。

誤字脱字、内容の疑問質問等、何か気になることがあれば、プロフィールページよりご連絡ください。
なお、2019年当時のテキストは現在のテキストの1つ前の版ですが、数か所を除き、内容的に同じであることを確認済みです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演習問題・第1回

(問題文)

1.ワイン作りに用いられるブドウ品種のほぼすべては(   )である。これは(   )大陸系のブドウ品種である。これに対して、(   )大陸系のブドウ品種は、ワイン作りには用いられることはほぼないが、(   )があるので、(   )として用いられる。

2.ブドウの樹は、タネをまいて生えて来るわけではないので、すでに生えているブドウの樹を使って、(   )または(   )という2つの方法で繁殖(栽培)させる。ただし、前者の方法は(   )のリスクがあるので、現在は後者の方法が用いられている。

3.クローン選抜とは何か。

4.クロッシングとハイブリッドの違いを説明せよ。

5.台木、接ぎ木それぞれの意味を説明せよ。

6.ボルドー地方の気候、ブドウの生育状況、栽培されるブドウ品種を説明せよ。

7.オーメドックについて。
①ボルドー地方のオーメドックは、メドックに対して(   )側に位置する南北に縦長の地区である。
②オーメドックのなかでも特に著名で格式の高いワイン原産地は4つあり、北から順番に(   )(   )(   )(   )となる。
③一般的にボルドー地方は(   )川を境界にして左岸と右岸に区分され、(   )のワインは(   )のワインよりも格付け、価格ともに高い傾向があるが、オーメドックは(   )の方の地区になる。

8.ボルドーの土壌の特徴を説明せよ。

9.ペサックレオニャンは、オーメドックと同様に(   )の土壌であり、黒ブドウ品種としては(   )種が、白ブドウ品種としては(   )種が有名である。ペサックレオニャンの赤ワインは、オーメドックの赤ワインよりもボディーが(   )であることが多い。

10.ソーテルヌのバルザックの白ワインの特徴を説明せよ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演習問題・第1回

(解答)

1.ワイン作りに用いられるブドウ品種のほぼすべては(ヴィテス・ヴィニフェラ種)である。これは(ユーラシア)大陸系のブドウ品種である。これに対して、(北米)大陸系のブドウ品種は、ワイン作りには用いられることはほぼないが、(フィロキセラ耐性)があるので、(台木)として用いられる。

2.ブドウの樹は、タネをまいて生えて来るわけではないので、すでに生えているブドウの樹を使って、(取り木)または(挿し木)という2つの方法で繁殖(栽培)させる。ただし、前者の方法は(フィロキセラ)のリスクがあるので、現在は後者の方法が用いられている。

3.クローン選抜とは何か。
ブドウの樹が成長過程で突然変異することがある。突然変異した樹が好ましい特徴を持っている場合、以後、その樹の方を繁殖させること。たいていは、A→Aダッシュのように同じ品種として扱われるが、大きな違いを持っている場合、A→Bのように別の品種として扱われる。その例として、ピノノワール→ピノグリ、ピノブランなどがある。

4.クロッシングとハイブリッドの違いを説明せよ。
ブドウの樹の新種を開発する場合、ブドウ品種A×Aの同種交配をクロッシング、A×Bの異種交配をハイブリッドという。ハイブリッドは、ヴィテス・ヴィニフェラ種に北米系などの他品種をかけた場合のことであり、これは非常にまれであるが、フィロキセラ耐性がある。ワイン作りに用いられるブドウはヴィテス・ヴィニフェラ種であるから、ふつうは、ワイン用のブドウの樹の新種というのはクロッシングに該当する。こちらはフィロキセラ耐性がない。

5.台木、接ぎ木それぞれの意味を説明せよ。
台木=フィロキセラ予防のために台にする木。台木は北米系(もしくはハイブリッド)を用いる、もっとも、フィロキセラのリスクがない地域でもわざわざ台木をするのがふつうである、その理由は線虫の予防、干ばつ対策である
接ぎ木=ワイン用のブドウの樹と、台木をつなぐ木のこと。両者をつなぐ作業をする。したがって、接ぎ木は、ヴィテス・ヴィニフェラ種と、北米系(もしくはハイブリッド)の両方である
※台木の接ぎ木、接ぎ木した台木=日本語として理解できるようにする

6.ボルドー地方の気候、ブドウの生育状況、栽培されるブドウ品種を説明せよ。
ボルドーは温和な海洋性気候で、暖流のメキシコ湾流のおかげで、春の遅霜によるブドウ被害はほとんどない。だが、多雨多湿であるため、ブドウは腐敗しやすい。そこで、収穫期の異なるブドウ品種を栽培することで、確実にブドウを収穫する工夫がなされている。例えば、赤ワイン向けのブドウだと、収穫期の早い順番に、メルロー、カベルネフラン、カベルネソーヴィニヨン、プチヴェルドーといったものが栽培されている。

7.オーメドックについて。
①ボルドー地方のオーメドックは、メドックに対して(南)側に位置する南北に縦長の地区である。
②オーメドックのなかでも特に著名で格式の高いワイン原産地は4つあり、北から順番に(サンテステフ)(ポイヤック)(サンジュリアン)(マルゴー)となる。
③一般的にボルドー地方は(ガロンヌ)川を境界にして左岸と右岸に区分され、(左岸)のワインは(右岸)のワインよりも格付け、価格ともに高い傾向があるが、オーメドックは(左岸)の方の地区になる。

8.ボルドーの土壌の特徴を説明せよ。
大別すると、水捌けがよい砂利質(小石、石灰岩など)で温かい土壌、低温の粘土質の土壌がある。前者は、オーメドック、ペサックレオニャンなどの左岸の最高級ワイン産地の土壌であり、ここで主にカベルネソーヴィニヨンが栽培される。後者は、サンテミリオン、ポムロールなどの右岸のワイン産地の土壌であり、ここで主にメルローが栽培される。

9.ペサックレオニャンは、オーメドックと同様に(砂利質)の土壌であり、黒ブドウ品種としては(カベルネソーヴィニヨン)種が、白ブドウ品種としては(ソーヴィニヨンブラン)種が有名である。ペサックレオニャンの赤ワインは、オーメドックの赤ワインよりもボディーが(軽め)であることが多い。

10.ソーテルヌのバルザックの白ワインの特徴を説明せよ。
セミヨン主体でソーヴィニヨンブランのブレンド、もしくはセミヨンのみ。上質、甘口、貴腐ワイン、フルボディー、オーク樽熟成、アプリコットの香りなど。

2025/08/18

わたしの「テイスティングコメントの作り方」



きのうは、実家の墓参りの後、錦糸町の東武ホテル(レバント東京)で、日本ソムリエ協会主催のワインセミナーを受けてきた。

セミナーのタイトルは「テイスティングコメントの作り方」。
ブドウ品種の特性を知り、それを言葉で表現するための勉強会である。
たいていのワインセミナーでは、試飲は5銘柄(5グラス)程度だが、今回は、8銘柄(8グラス)もあり、驚いた。

写真を見ると、飲んでいないようにも見えるが、ちびちび飲んで、かなり減っている。
お酒に弱い私は、飲み切れなかったが、となりの席の大柄な女性は全部飲み切っていた(*'ω'*)スゴイ~!!

では、銘柄リストに書き込んだメモをもとに、簡単にセミナーを振り返ってみよう。




前半のポイントは、白ワインのアルバリーニョと、ソーヴィニヨンブランの比較だ。

私なんかだと、単一のグラスで、ブラインドテイスティングだと、どちらもソーヴィニヨンブランで、産地や値段の違いと判断する可能性が高い。
しかし、答えを示されて飲み比べると、左のアルバリーニョの方が、中央のソーヴィニヨンブランよりも、具体的な味わいを欠き、安っぽい印象があることは否めない。

このアルバリーニョ、あっさり系で飲みやすいとでも言うと、よさそうだ。




写真の1列目の右端のワインは、甲州のオレンジワイン。
オレンジワインは何なのか、と思う人もいるだろうが、製法的には赤ワインである。
講師は、白ブドウまたはグリ系品種(ピノグリや甲州)を赤ワインの製法で作るとオレンジワインになると言っていた。

つまり、スキンコンタクトのことなのだが、果皮で色付けをしてオシャレに見せている白ワインということである。
白ブドウや、ピノグリ、甲州のようなグリ系品種だと、果皮で色付けをしても、赤いワインにならないわけである。

「このワイン製法(スキンコンタクトワイン)は、赤ワイン用ブドウからワインにわずかにピンクがかった色合いが着いた時点で速やかに果皮を取り除くことが必要なロゼワインの製法と、基本的に正反対である。しかしながら、赤でも白でもないスキンコンタクト調整を施す有名なブドウ種の中でも、ピノ・グリ (Pinot gris)種においては、スキンコンタクトワインとロゼワインの両方で、ピンク、アンバー、オレンジ、サーモンピンク等で表現される類似した色調を示す可能性があり、用語の拡散性が指摘されている[5]。」(Wikipediaより




後半は赤ワイン3種類の飲み比べである。
左から、ブルゴーニュ、マルベック、バローロ。

ブルゴーニュのピノノワールといえば高級ワインの代名詞だが、今回のものは、おとなしすぎる印象だった。
また、リストには小売価格9020円と書いてあり、価格は正直だと思った。
1万円前後なら、常識的には高いワインだが、ブルゴーニュの中では、普通かあるいは廉価だろう。
こういう場合、何といえばいいのか・・・ブルゴーニュのピノだから、否定的にとらえず、静かな味わいで、過度に複雑ではないところが良い、などと前向きなコメントがよいのだろう。

次に、バローロ。
このバローロは、教科書的なバローロとは、やや違った印象であった。
例えばワインバーなどで、店員に「(一応)これ、バローロなんですよ」と言われて飲むようなやつだと思えばいい。
しかし、講師はさすが商売人で、ワインとしてまとまっている(収れんしている)などと、うまいことを言っていた。
なるほど、まとまりがよいという表現は、やや退屈で個性的とはいえないブランドワインをほめるのには使えそうだ。

そして、真ん中のマルベックであるが、ここはメルローが出るところだと思う。
しかし、このマルベック、期待以上、お値段以上で、とてもおいしかった。
赤ワインをがぶがぶ飲みたい酒好きに向いており、ブルゴーニュやバローロの安価なのを掴むよりは、これを買う方がよいと思った。
他の2つのブランドの赤ワインと比較して遜色もなく、値段はピノノワールの半額、バローロの7~8割程度である。
ちなみに、マルベックは、下の写真の右から3番目のワインである。

以上、わたしの・・・テキトーな「テイスティングコメントの作り方」になってしまった。


2025/08/15

ABCクッキングで、フォカッチャを作る!



先週の日曜日、私は、柏高島屋のABCクッキングで、フォカッチャを作った。
良い気分転換になったが、寄り道はせず、家に持ち帰り、ママ殿とおやつに食べた。
フォカッチャは、私にとって新語だが、ママ殿はテレビで見て、知っていた。

「さすが、ママ殿。私より流行に敏感ですね。さあ、フォカッチャを食べましょう♪」
「・・・ぼっちゃでしょ」
「ママ殿、違います(*'ω'*)!! ボッチャじゃなくて、フォカッチャです」
「・・・ほかっちゃ?」
「『ほ』じゃなくて、『フォ』です!(*'ω'*)」
「ああ、フォカッチャね・・・」
「そうです、そうです。さあ、食べましょう。ちなみに、ボッチャはスポーツですよ」
「ああ、そうだったわ」




フォカッチャは、よく知らないという人も多いと思う。
そもそも、フォカッチャとは何なのか?

フォカッチャ(Focaccia)とは、古代ローマ時代からあるイタリアの「平たいパン」のことである。
イタリア語で「火で焼いたもの」という意味があるそうだ。

フォカッチャは、ピザの原型といわれている。
写真の外観も、食べた味も、ピザっぽい。
だが、フォカッチャという言葉は、平たい形のパンそれ自体を指すもので、必ずしも、ピザパンのようにトッピングしたもの=フォカッチャということではないようだ。






フォカッチャを作るとき、ABCクッキングでは、パン生地の表面にBOSCOのオリーブオイルをたっぷり塗った。
フランスパンなどにオリーブオイルを塗って食べる場合があるが、フォカッチャは、オリーブオイルを塗ってから焼きあげるのだ。

そして、パンを焼く前に、岩塩とナチュラルチーズもかけた。
このとき、チーズはたっぷりかけてもよいが、塩のかけすぎには注意が必要。
しかし、あえて油っぽく、しょっぱく仕上げ、ワインとペアリングするのもよいかもしれない。

個人的には、フォカッチャは、赤ワインに合うと思う。

2025/08/03

鰻を食べながら、ママ殿に都内の状況を報告(*'ω'*)







この日の我が家の晩ごはんは、日本橋の美國屋で買った持ち帰りの鰻。

私は、鰻を食べながら、ママ殿に都内の状況を報告(*'ω'*)


とにかく、東京は、灼熱の太陽で、砂漠のように異常な暑さだった。

街中に、外国人観光客が無秩序に群れをなし、異常な熱気があった。

東京のデパートのコメの価格は、地方のスーパーのコメの価格よりも、異常に高かった。

不動産屋の店先に貼られた物件案内を見ると、都内のマンションの価格も異常に高かった。


ちなみに、翌日の昼は、ママ殿の手作りピザを食べた。

やっぱり、おいしい(*'ω'*)。。。

2025/08/01

姪っ子の犬の暑中見舞い




暑中お見舞い申し上げます。

暑い日が続いておりますが、みなさま、お変わりなくお過ごしでしょうか。
平素より、温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。  
引き続き、よろしくお願いいたします。  

暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいませ。

加藤光敏

2025/07/19

うちの近所に不審者あらわる







ある日の日本橋高島屋、つばめグリル。

「ハンバーグは、やっぱり、おいしいわ~♪」
「ハンバーグは、ママ殿の大好物ですからね。そういえば、先日うちに来た不審者のことを教えてください」
「不審者・・・ああ、その話ね。6月の、あなたが理事会で不在の日でした。午後1時30分頃、玄関をあけると、30才前後の怪しい男性が、リュックサックを背負って、立っていました。名札をぶら下げていたけど、字が小さくて見えなかったわ」
「名札・・・その男、どこかの営業マンですよね?」
「そう、最初は、ガスの乗り換えの勧誘でした。でも、途中から、家のことをいろいろ聞き出そうとするのよ。しつこくて、気持ち悪かったわ。ぴしゃりと言ったら、すみませんといって帰ったけど」
「もしかしたら、リサーチ会社の業務委託かもしれないな」
「調査員とか? たぶん、違うと思うけど」
「あるいは、家のことをいろいろ聞いてきたのであれば、悪徳リフォーム工事会社の訪問営業かもしれません」
「リフォーム詐欺ね! それは、あり得るわ」
「どうして?」
「彼は、その後、お隣さんの家の敷地も、堂々と、のぞき込んでいましたよ。うちがダメだから、次は、他の家を狙ったんじゃない? 明らかな不審者なので、警察に電話しようかと思ったくらいです」




問題の男は、その翌日から3日連続、うちの近所で目撃された。
ご近所の家に確認すると、うちにもガスの乗り換えの勧誘が来た、といっていた。
私は、市役所にいくとき、近くの路地で偶然、それらしき男を見かけたことがある。
スマホで誰かと連絡を取り合いながら歩いており、仕事中のように見えた。
私は、彼をそこまで怪しい人物とは思わなかったが、今のご時世、不審者には注意が必要だ。

「ママ殿、防犯対策のグッドアイディアが思い浮かびました(*'ω'*)!!」
「どんな?」
「犬を飼うのです(*'ω'*)」」」
「い、いぬ!?」
「そうです。ママ殿は、料理好きで、犬好きです。どうでしょう?」
「そうね、しばらく考えておきます。あなたは気が向いたときだけかわいがるから、毎日の散歩と世話をするのは私です。その負担を考えると、すぐ決められません」
「な、なるほど、、、料理好きで、犬好きでも・・・毎日は大変ですよね」
「そうです。1年365日」
「ウーン、料理好きで、犬好きか・・・そういえば、最近、姪っ子の犬、うちに来ないなあ(*'ω'*)」


2025/07/17

校了と責了の違い



塾を経営する友人で、東大卒のカリスマ講師のK氏から、塾をリニューアルしたという連絡をもらった。
そういえば、K氏とは1年以上会っていないなあ、と思い、6月のある日、私は、業界カリスマ(?)の新しい塾を見に行くことにした。
地図を調べると、常磐線の亀有駅から、京成バスに乗るのが近道だった。

京成は、ジミな印象の鉄道会社ではあるが、鉄道株の中では、かなりの上物だと思う。
なぜなら、観光立国の内需銘柄として、鉄板で儲かるからだ。
つまり、京成は、羽田空港、成田空港、ディズニーランドという、都内の3つの重要拠点を路線的に支配しているのだ。
とにかく、この3つを経営資源として最大限に活用し、路線展開をして、儲けている。

ちなみに、ディズニーの運営会社のオリエンタルランドは、京成電鉄の系列会社であるが、実は、私の住む茨城県の関東鉄道も、京成電鉄の系列会社である。





12時13分発の京成バスは、環七をひた走り、30~40分ほどで、江戸川区の一之江駅に到着。
バスをおり、昼下がりの暑い中、私は、地図を見ながら10分ほど歩いた。

おお、K氏の塾があった!
「セルモ」という個別学習塾だ。
私は、業界人ではないので、よく知らないが、K氏によれば、わりと有名なフランチャイズで、経営者にもおすすめだそうある(もちろん子供にも)。

セルモねえ、、、(*'ω'*)
私は、「テルモ」なら知っているのだが。

さて、個別学習塾とは、どういうものなのか。

家庭教師とは違い、平たく言えば、少人数指導だ。
K氏は仕事の準備中で、私は、お茶を飲みながら、人のいない教室で1時間ほど話した。
途中、生徒がひとり来て、K氏はマンツーマンレッスンを始めた。
しかし、夕方と夜は、もっと人数が来て、教室は満席になるという。
いずれも、K氏が全員のめんどうを見る。

要するに、個別学習塾は、英会話教室のNOVAみたいなものだ。
たまたま生徒が1人のときはマンツーマンレッスンになるが、生徒は3人まで(あるいは??人まで)と決まっている。




一之江の帰りは、地下鉄に乗り、築地~銀座に寄り道。
ママ殿が台所で湯呑みを割ってしまい、良いものがあれば買ってきてほしいといわれていた。
私は、築地の店で、良いものを見つけたので、買った。
その後は、喫茶店で休憩し、スマホで原稿を書き進めた。

執筆は、長いものだと腰を据えて取り組む必要がある。
しかし、短いものだと、移動の電車内や、喫茶店での休憩中など、コマ切れの時間を使って書くので、意外と完成まで日数を要する。

今回は、雑誌の原稿が立て続けに2本来ていて、いずれも、書き始めたのは6月から。
数日前、ようやく、1本目の雑誌原稿を仕上げたばかりだった。
そのさい、編集者とのやりとりで、気になる言葉があったので、本記事の最後に取り上げたい。

校了と責了という言葉である。
不思議なことに、私の原稿は、あるとき「校了」だが、あるとき「責了」なのだ。
いずれの場合も、私は「脱稿」となるが、いったい、校了と責了の違いとは、何だろう?(*'ω'*)




まず、校了とは、校正が完了することだ。
校正とは、誤字脱字の修正など、本の形式面のチェックをして、修正すること。
例えば、編集者が「先生、校了です」といった場合は、(原稿作りではなく)本作りにおいて、編集部の仕事が終わったのだ。
もう修正はない、印刷所で印刷できるようになった・・・ああ、良かった、自分はやっと家に帰れる、という意味合い。

これに対し、校了と似た言葉に校閲がある。
校閲とは、原稿の内容をチェックすることだ。
要するに、誰かが赤ペン先生をするわけだが、赤字を入れるのは、原則として著者である。
編集部は、著者校閲を受け取り、その内容を反映させるのが仕事となる。
特に、本の体裁が整った後の最終段階のゲラに、著者からの修正指示を反映させると、めでたく、校了となる。

では、責了とは何か。

責了とは、最終のゲラの校正が終わる直前の段階のことである。
まだ何ヶ所か修正があるものの、修正をすれば校了となるから、本の完成の一歩手前だ。

一体どういうことなのか?





数日前まで、私は、喫茶店などで、雑誌原稿の最終ゲラを何度も見直していた。

その後、修正なしなら、編集部は直ちに校了となる。
しかし、私が、新たに修正指示を出し、かつ、これ以上修正なし、と返事をすると、編集は校了とはならず、ひとまず、責了となるのである。
つまり、責了ならば、最後の最後の修正を編集者がして、めでたく、校了となるのである。

さて、今回、私の書いた雑誌記事の原稿は、どっちだったか?

7月14日(月)AM、「責了」だった。






以下、8月1日追記。

私の書いた記事が、ファイナンシャルプランナー向けの専門誌「月刊KINZAI  Financial  Plan  2025年8月号」(一般社団法人金融財政事情研究会)に掲載された。
記事の内容は、ケーススタディ「遺言書の作成・保存および遺留分に関する注意点」である。

みなさま、どうぞ、よろしくお願いいたします。

2025/07/11

水戸エクセルのSAZA COFFEEから、山奥の知らない駅へ?







今週は、連日、水戸で用事があった。

水戸駅には、複数の喫茶店があるが、南口のサザコーヒー(SAZA COFFEE)が、私のお気に入りである。
この日は、受付で、季節のコーヒーを注文し、カウンター席に座った。
季節のコーヒーは、酸味が強く、フレッシュな味わいで、確かに夏向きだと思った。

帰りは夜になった。

水戸駅始発の上り列車は、学生や通勤客で、かなり混雑する。
私は、グリーン車に乗ることにしたが、グリーン車は逆に、客が数人しかおらず、何やら不気味な雰囲気だった。

このまま寝てしまうと、グリーン車だけが、山奥の知らない駅に到着する。
私は、後日、行方不明者になっているかもしれない。

黒糖干し梅を舐めながら、そんなことを考えた。