2025/06/12

今年の東証ペンクラブ。大御所3人に囲まれて思ったこと

ゴールデンウィークが明けると、5月中旬~6月は、総会のシーズンである。
今年も去年同様、東証ペンクラブ、茨城司法書士会、日本テクニカルアナリスト協会(NTAA)の定時総会がある。

5月16日。
私は、東証ペンクラブの定時総会に出席した。
場所は、日本橋の日本証券業協会(日証協)の会議室である。




いつものように、私は、会議室の入口で、会報誌「Pen」の最新号を受け取り、中に入った。
ここで14時から、基調講演と定時総会があるが、私は、2列目の席に座った。
最前列に、この日の基調講演の講師を務める羽田重年先生が座っており、私は、羽田先生と挨拶を交わした。

羽田先生の隣は、岡本博先生である。
岡本先生は、日本の元祖テクニカルアナリストのひとりである。
私の所属するNPO法人日本テクニカルアナリスト協会(NTAA)の初代理事長を務められた。
また、日経新聞出版社の「テクニカル分析大全(日本テクニカルアナリスト協会編著)」のあと書きを書いている。
長年、ガリバー野村證券に在籍し、投資信託部門で活躍したが、すでに隠居している。
しかし、今もなお文筆は冴え渡り、毎年「Pen」に、面白い記事を寄稿している。

私は、岡本先生にも、ご挨拶をして、席に戻ると、今年の寄稿記事を読みながら、開始を待った。




その後、定刻どおり、羽田先生の講演が始まった。

羽田重年先生も、超一流のテクニカルアナリストである。
NTAAの元理事で、現在、NTAAとは距離を置いて活動している。
長年、海外で、ヘッジファンドマネージャーなどをしていた。

そして、開始直前に駆け込んで来て、私の隣に座った高齢の男性は、あの、伝説の相場師ではないか!?(*'ω'*)
T氏といえば・・・いや、ここでは、書かないでおこう。

ウーン、、、大御所3人に囲まれて、私は、かなり緊張してしまった。




ペンクラブの総会が終わったのは午後4時すぎ。
帰り道、私は歩きながら考えた。

先ほどの大御所3人は、実力も実績も、業界の職位も、超一流である。
しかし、マスコミに出てこないから、知名度は低い。
どうも、この業界、本格派は表に出てこないような気がするのである。

私は、なぜだろう、と思ったが、考えてみると、これは自然なことだ。

岡本先生は、著書に、相場の張り方を他人に教えるものではない、と書かれていた。
相場は勝負の世界だから、相場の勝ち方など有益な投資情報を、赤の他人に教えることを商売とするのは、チョットおかしいんじゃないか、ということである。
赤信号みんなで渡れば恐くないと同じ原理が、相場にもあてはまるので、そんなことはないなど、いろいろなご意見があるとは思うが、シンプルに考えて、岡本先生の指摘は真理を突いていると思う。
だから、本格派は表に出てこない、ということ。

では、最後に。
今年の私の「Pen」寄稿エッセイについて、少しご紹介をしておこう。










「障がい者のための金融教育に携わって」というタイトル。
お堅い内容だが、私が(日本銀行の関連委員会)金融広報委員会のアドバイザーをしていたときの拙いエピソードである。

私は、去年の「Pen」で、テクニカル分析の記事を書き、日経平均とドル円の年間の高値安値の相場予測を、ほぼ的中させた。
そこで今年は、別のネタを書いたのだ。
なぜなら、私のような者の相場予測が、2年連続で、マグレ当たりするわけがない、と思ったからである。