2022/09/04

テクニカルアナリスト国際資格受験対策オリジナル本試験予想問題(1)

2022年、テクニカルアナリスト国際資格受験生向けの特別企画。
当たるも八卦当たらぬも八卦ですが、私のオリジナルの本試験予想問題です。
去年の受験の時に使った自分の資料をもとにして作成しています。
受験生のみなさまの勉強の一助となれば幸いです。
実は私の予測は、わりと当たります!!
当たらないのは相場予測くらいなもので、、、(≧∇≦)キャー

使い方は簡単♪♪
ブログ記事をコピペする⇒ワードに貼り付ける⇒PDFファイル化⇒コンビニなどで印刷する⇒暗記または書く練習に使ってください。
なお、ーーーーーで改ページをすると使いやすくなると思います。

誤字脱字、内容の疑問質問等、何か気になることがあれば、プロフィールページよりご連絡ください。

参考文献は、日本テクニカルアナリスト協会の受験講座の教科書のほか、「先物市場のテクニカル分析」(ジョン・J・マーフィー著、日本興業銀行国際資金部訳、きんざい)、「テクニカル分析大全」(日本テクニカルアナリスト協会編、日本経済新聞社)。

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(予想問題1)
出来高分析の意義、方法、問題点を説明せよ。
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重要度A
難易度C

<答案例>

①出来高分析の意義
テクニカル分析で買い判断がなされても、実際に買い注文が入らないと上昇しない。つまり、相場は需給で動くというのは明らかである。そこで、需給分析=出来高分析は非常に重要である。
かつての有名な分析家2人は出来高を重要視して、このような格言を残した。
チャールズダウ「トレンドは出来高によって確認されなければならない」
ジョセフグランビル「出来高は株価に先行する」
2人とも、価格分析と関連付けて出来高分析をせよ、と言っているのである。
 
②出来高分析の方法
単に棒グラフで見るのが一般的だが、他にもいくつかの方法がある。

出来高移動平均
VROC(出来高変化率)
OBV(On Balance Volume)

分析する場合の考え方は、出来高が増加していればその価格変動は信用できるが、出来高が減少していれば疑わしい、と考える。
OBVはジョセフグランビルが考案したものである。終値ベースのチャートが上昇した場合に出来高を加算し、下落した場合に減算し、前日と同値引けの場合は前日出来高をスライドさせる。
 
③出来高分析の問題点
出来高分析法は、流動性のある大型株において有効である。
しかし、為替市場は出来高が不明であり、そもそも出来高分析法が使えない。
また、小型株は出来高が不安定であるから、出来高分析のセオリーが機能しにくい。
以上

※答案例は、受験勉強の便宜のため、できるだけ形式的かつ簡潔に作成しています。受験生各自は、自分なりの言葉を書き足したりして、工夫してみるとよいかもしれません。
※答案例では基本的に計算式は省略しています。


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(予想問題2)
ワイルダーの考案したオシレーターについて、いくつか具体例をあげて説明せよ。
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重要度B
難易度A

<答案例>

ワイルダーはアメリカのトレーダーで、ウェルズワイルダージュニアのことである。彼は、RSIとDMIという2つの重要なオシレーターを考案したことで世界的に有名である。
RSIは、Relative Strength Index、相対力指数ともいわれる。
DMIは、Directional Movement Index、方向性指標ともいわれる。
 
RSIはレンジ相場の逆張り用途のオシレーターで、20%以下が売られ過ぎで買いゾーン、80%以上が買われ過ぎで売りゾーンである。

DMIはRSIと異なり、トレンド相場の順張り用途のオシレーターである。DI(+)、DI(-)、ADXの3本の線がある。
DIとは、Directional Indicatorの略、ADXとは、Average Directional Indexの略である。
ワイルダーの考案したATR(Average True Range)を用いてボラティリティ分析をしたのがADXで、これが上昇している場合において、DI(+)がDI(-)を上抜いたら強い上昇トレンドとして買い、その逆は売りと考える。
 
RSI、DMIは、トレンド相場かレンジ相場かにより使い分けるのが妥当である。つまり、「保ち合い放れに乗れ」という相場格言を引用すると、保ち合いはRSIでトレードし、保ち合いを放れてからはDMIを使うのがよいだろう。
もともとは、RSIを用いてトレンド相場で逆張りをするとどうもうまくいかないということで、DMIが考案されたのはないかと思う。
 
もっとも、RSIもDMIも、オシレーターのダイバージェンス(株価とオシレーターの逆行現象)の問題点を抱えている。これを克服するためには、他のテクニカル分析も併用して総合判断するのが妥当である。
以上

※限られた試験時間のなかで書く、原稿の枚数、字数の制限がある、投資レポートの問題に比べると点数配分が低い、という点からは、要旨と加点事由のみをしっかりと書くことが重要です。
※出題意図は何か、何を書いて何を書かないか、ということをよく考えること。例えばこれは、オシレーターのダイバージェンスを説明せよ、という問題ではない。なので、ここでは最後にダイバージェンスについて簡潔にふれるにとどめれば十分です。ダイバージェンスの説明は覚えているから詳しく書こう、そうすると答案全体のバランスが悪くなってしまうし、出題意図からずれてしまいます。


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(予想問題3)
オシレーターの共通の特質とは何か。オシレーターの例をあげてオシレーターの違いも説明せよ。
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重要度A
難易度B

<答案例>

オシレーターは3つに分類される。
まず、狭義のオシレーター、これは上下限があり(通常は0%と100%)、中央線(ゼロライン)があり、計算結果の線がその上下を往復するというもの。レンジ相場向けに開発されたもので、下限は売られ過ぎで買い、上限は買われ過ぎで売り、つまり逆張りに使うことを想定している。典型例としてRSI、ストキャスティクスがある。
次に、モメンタム指標というものがある。これは上下限がなく、トレンド相場向けのものであるが、典型例はMACDである。
また、どちらにも属しないオシレーターがあり、これは様々なものがあるのだが、例えばRCI、ROC、出来高のOBV、VROCなどがある。

オシレーターの共通の特質
オシレーターは、コンピューターエレクトロニクスの発達で急速に普及したものである。世代的には他のテクニカル分析に比べて新しい。例えばMACDは1970年代にジェラルドアペルが開発した。古いものだとウェルズワイルダージュニアの作ったRSI、DMIもあるが。
これらは複雑な数値の計算で構成されており、しかしできあがった指標は非常にシンプルなものなので、システムトレードに向いている。ただ、シンプルにすぎれば、それだけで売買するのはやや不足で、他のテクニカル分析との併用が効果的であると考える。たいていのトレーダーは、価格チャートをメインに表示し、オシレーターはサブで下方に表示する。いわばオシレーターは主役ではなく脇役のようなものだと思う。
また、ほとんどのオシレーターにはダイバージェンス(株価とオシレーターの逆行現象)が発生するのだが、この解釈が非常に難解である。一般にはオシレーターが株価の値動きを先取りしているとみなし、トレンドの転換を警戒するべきといわれる。ただ他方で、トレンド転換についてはチャールズダウのいうように、トレンドは明確に転換のサインが出るまで継続するともいわれており、オシレーターだけで判断し、早合点するのはよくない。

オシレーターの違いについてはすでに述べたとおり。まとめると、
・上下限のありなしの違いがある(狭義のオシレーターとモメンタム指標)
・レンジ相場向けのものとトレンド相場向けのものがある(例えばレンジ向けのRSIと、トレンド向けのDMI)
・逆張り用途のものと順張り用途のもの(同左)がある
・価格に着目したものと出来高に着目したものがある(後者についてはVROC、OBV)
・価格変動を計算するものとしないものがある(サイコロジカルラインは価格を計算しない)
このように、オシレーターにより何を重視するかが違うし、開発意図も違うのである。よって、オシレーターも複数を同時に表示するなどすれば、より効果的な分析が可能であると思われる。
以上

※問題文を読み、何を問われているかをよく見極めること。ここでは、オシレーターをいくつかあげる。その共通項を説明する。違いを説明する。この3つを書けばいい。

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(予想問題4)
単純移動平均の短所の解決方法を考察せよ。
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重要度B
難易度C

<答案例>

一般に、移動平均とは単純移動平均(SMA、simple moving average)のことである。これは、20日SMA=過去20営業日の終値の平均値、というように、単なる平均値にすぎないが、それをチャート上に線として描けば相場のトレンドを示唆するものとして非常に便利である。
しかし、短期のSMAであれば相場の転換に機敏に反応してくれるが、中長期のSMAだと、全ての営業日の終値を等価で評価するため、相場の転換に遅れてしまうという問題があるのである。例えば、ジョセフグランビルの提唱する200日SMAなどは、これまでのトレンドがひっくり返った時に以前のトレンド方向を向いたままであったりする。
このようなSMAの遅行性の問題は、投資家にとって時に致命的な判断の遅れをもたらすことがある。そこで、相場の転換に遅れないようにするための移動平均の改善策がいくつか考案されている。

・指数平滑移動平均(EMA)
n日EMA=前日のn日EMA+2/(n+1)×(本日終値ー前日のn日EMA)
・加重移動平均(WMA)
・MACD(moving average convergence divergence)
12日EMAー26日EMA=MACD
MACDの9日EMA=signal
MACDーsignal=ヒストグラム

上記の趣旨から、いずれも直近の価格変動を重視した計算方法になっている。相場の転換に対してSMAよりも機敏に反応する仕組みなのである。
投資家は、相場がこれまでとは反対方向に動き出し、状況の変化を感じとった時には、SMAだけでなく、これらの指標を見て総合的に相場を見極めるとよいのではないか。
以上

※単純移動平均の短所の解決方法は必ずしもこれだけではない。様々なテクニカル分析指標を用い、総合判断することが重要~といった論旨展開も可能である。答案例以外の書き方もいろいろあると思われる。