2021/03/12

舞踏学芸員

コンテンポラリーダンスと言えば、2019年4月のことを思い出す。
このとき、私はCHANEL主催のコンテンポラリーダンスのオーディションに着物を着て参加したのだった(リンク)。
でも、まあ、なんですね、、、挑戦することは重要ですが、その惨憺たる結果についてここでは繰り返し書きません。

さて本題。
今回は2月に受けた全国公立文化施設協会のアートマネジメント研修の話である。
唐津絵里さんというコンテンポラリーダンスの専門家の講演が非常におもしろかったので、ここに書き残しておこうと思う。


(配布資料より)

唐津絵理(愛知県芸術劇場 シニアプロデューサー・Dance Base Yokohama アーティスティックディレクター)
お茶の水女子大学文教育学部舞踊教育学科卒業、同大学院人文科学研究科修了。舞台活動を経て、1993 年より日本初舞踊学芸員として愛知芸術文化センター勤務。2014 年より現職。2010 年~16 年あいちトリエンナーレのキュレーター。2020 年よりDance Base Yokohama のアーティスティックディレクターを兼務。文化庁文化審議会文化政策部会委員、全国公立文化施設協会コーディネーター、企業の芸術文化財団審査委員、理事等の各種委員等を務めるほか、山口大学、愛知県立芸術大学、熊本大学等の非常勤講師を歴任。第 65 回舞踊学会大会実行委員長を務める等、日本の舞台芸術や劇場の環境整備のための様々な活動を行っている。著書に『身体の知性』等

唐津さんのプロフィールは研修資料より引用したものだ。
ポイントは、お茶大の舞踏科と、日本初の舞踏学芸員。
コンテンポラリーダンスは日本ではマイナーで、1993年当時ダンサーの学芸員など日本に1人もいなかったそうだ。
それなら1人くらいはいてもよいだろうということで、唐津さんは愛知芸術文化センターにダンスの専門家として就職した。
その結果、「舞踏学芸員」という新しい肩書がこの世に誕生した。


(配布資料より)


舞踏学芸員は日本では唐津さんしかおらず、お茶大の舞踏科なら文句なしの経歴である。
この日も招かれて、全国公立文化施設協会のアートマネジメント研修の講師として登壇したのだ。
あ、これは、、、去年10月の取手商工会の「創業ゼミ」の講演会で、経営コンサルタントのUさんが話していたことに通じる話だ、と私は思った。
それは起業論の講演であった。
Uさんの話を要約すると、つまり、個人が起業するならニッチに尽きる!!
以上である。




ニッチでも、可能なら黎明期の新分野がいい。
新分野なら、競合が少なく見込み客が多いからだ。
また、1年程度でも専門家を名乗れるし、3年たてば権威として認められるかもしれない。
場合によっては、名刺に「カリスマ〇〇〇」と書いて偉そうにできるかもしれない。
まずは、小さく狭く、身の丈から始めよう。
あなたの住む町のオンリーワンでいい。
その場所で一定のポジションを獲得できれば、高収入かどうかは別として、食うには困らないだろう。

Uさんの話は起業論のニッチ。
唐津さんが活躍しているのも、Uさんの起業論からは必然といえよう。
つまり、彼女は「人材のニッチ」なのである。
ニッチは競争社会で圧倒的に有利だ。

自分が日本初なら言うことなしでしょう!!

しかも専門知識を必要とされる分野のニッチなら、ほとんど模倣されようがない。
独り勝ちである。
多くの人は、どの仕事が稼げるか、年収はどれくらいか、という視点で、なりたい仕事を評価する。
しかし、みんなと同じ船に乗ろうとすれば過当競争に巻き込まれて人生は疲弊するだろう。
それよりも、まあまあ稼げる仕事の中に、ニッチが隠れているのではないだろうか。
それを発見し、「狭く深く」仕事を追求するのが、長い目で見ると稼げるような気がするのだが。