2021/03/09

司法書士の認知度調査の話

司法書士会館


司法書士会館


私は3月から司法書士の新人研修を受けている。
その講義のなかで司法書士認知度調査の話があり、これがなかなか興味深い話であった。
昭和56年長野県上田市で、司法書士のイメージについてアンケート調査を行ったのだが、その調査結果の話である。

<選択肢>
①法律家
②代書屋
③便利屋
④専門家
⑤商人
⑥登記所の付属機関(役人)
⑦知らない
⑧その他

結果は、①と④(の合計?)42.3%、②32.4%、⑥16.6%、⑦12%だった。
今から40年ほど前の調査で、約4割の人が法律家、法律の専門家と答えた。
きっと、司法書士と聞いてどういうイメージの職業だと思いますか、などと質問したのだろう。
当時の司法書士をよく知る人は、代書屋、登記所の付属機関と答えたはずだ。
当時、多くの司法書士事務所が法務局周辺にあり、登記申請書類の作成と申請の代理をしていたからだ。
したがって、法律家、法律の専門家と答えた人は、司法書士を知っている人ではなく、知らない人である、と私は思う。
知らなくても「司法」と聞けば法律家か何かだと思うからである。
それが2つ合わせて42.3%で、分からないも合わせると54.3%にもなるとは、、、

その後、平成20年27年にも類似の調査を行ったが、業務内容を知る人は約4割にとどまった。
昭和56年の調査は、当時、司法書士が国家資格となった(法務局の認可試験から国家試験に格上げされた)ばかりで、自分たちのイメージを気にする若手司法書士たちが自らの足で上田市内を回って調べたという。
これに対し、平成20年27年は調査会社に頼んだようだが、こちらは恐らく、全国調査だろう。
まあ、いつの時代も6割の人は司法書士が何者かご存知ないようである。