2020/12/21

とびら~、とりば~、インタビュアー

これまで何度かブログに書いたとおり、私は、アトレ取手のたいけん美じゅつ場VIVAで、アートコミュニケーターをしている。
VIVAというのは、主にギャラリー、オープンアーカイヴ、フリースペースが組み合わされた新しい形のアートスペースである。
ただ、実際のメインはフリースペースで、そこは地元の学生たちの溜まり場、もっぱら自習室となっている。
取手市民の一般的な理解としては、まだまだVIVAとは学生の自習室のことだろう。
さて、VIVAアートコミュニケーターは総勢約25名いるのだが、私たちは何者なのかというと、ここでイベントの企画運営をしたり、参加したりもする無償の活動家のことである。
その多くは取手市民だが、中には遠くから来ている人もいる。


アトレ取手VIVAアートコミュニケーター交流会


アートコミュニケーター制度の元祖は、上野の東京都美術館である。
都美術館にはアートコミュニケーターが100人以上もいるという。
同じアートコミュニケーターでも、VIVAとは違って歴史も長く、人数も多く、その活動も多種多様である。
こないだ、その都美術館のアートコミュニケーターとの交流会が、VIVAで開催された。
それぞれのアートコミュニケーターから10人ほど参加し、もちろん私も参加したのだが、交流会で最初に話題となったのが、それぞれの愛称だった。
都美術館のアートコミュニケーターは「とびら~」と呼ばれている。
たぶん、敷居の高い美術館の扉を広く一般に開け放つ役割、というような意味だろう。
では、VIVAアートコミュニケーターの愛称はどうか。
「とびら~」と似ていて紛らわしいのだが、こちらは「とりば~」である。
命名者によると、取手と利根川(river)をくっつけたものだという。

な、なるほど、そうだったのか!!

「とびら~」と「とりば~」、、、まあ、アートコミュニケーターだと長すぎるので、適当な愛称は必要だろう。
その後は、お互いの活動報告があり、交流のため、みんなでオープンアーカイヴ(芸大生の卒業作品の収蔵庫)を見に行った。
ここで3人組のグループに分かれ、短時間の対話型鑑賞をすることになった。
が、空調音がゴーゴーとうるさく、マスクをして話したので、お互い何を言っているのかよく聞こえなかった。

あれ、これはまずいよなあ、、、

実はこれ、3ヶ月前初めてここで対話型鑑賞会をした時から、みんながよく知っている問題だったのである。
早速、おとといのこと。
収蔵作品を作った現役アーティスト2人をゲストに招き、「VIVAオープンデイ」というイベントが開催された。


アトレ取手VIVAオープンアーカイヴのアーティストインタビュー森田太初と大西景太




アトレ取手VIVAオープンアーカイヴのアーティストインタビュー森田太初と大西景太


ゲストの2人は、売り出し中の映像作家の大西景太さんと、彫刻家の森田太初さんである。
私は2人のことをほとんど知らないのだが、アートコミュニケーターの代表のひとりとして彼らにインタビューをすることになったので、2人に失礼のないよう、アーカイブで事前に作品を鑑賞し、平日夜にも集まり、質問の内容を話し合った。
しかし、当日2人と一緒にオープンアーカイヴに入ると、空調の轟音とマスクのため、お互い何を言っているのか聞こえないのだ。

これではインタビューそのものが成り立たない。
しばらくたって、ヘルプで来ていた若い男性が、マイクとスピーカーをどこかから調達してきたので事なきを得たが、何とも段取りの悪い話である。
せっかく来てくれたアーティストたちに対しても失礼である。
オープンアーカイヴでの対話型鑑賞は、今後のVIVAの目玉サービスとなるものだ。
運営者は早めに何とかしないとまずいのではないだろうか。